ネット情報で弥山川の双門滝の紅葉が綺麗だったので何とか行ってみたいと思い立ち前夜泊で現地に向かいました。
沢沿いの登山路は思ったより時間がかかり道迷いもあり、闇下ビバーク寸前でした。
コース中、鉄梯子とアップダウンが異常に多く時間がかかりました。梯子は20箇所くらい、アップダウンもこれでもかと言わんばかりに出て来ます。地図のコースタイム10時間は大袈裟ではなく早い人でもそのくらいかかると思いました。
【 日 付 】 2018年11月3(土)
【 山 域 】 大峰
【山名】 頂仙岳 1717m
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】6:30登山口~7:30釜滝~8:30標識~9:10三段大滝~10:40ニセ双門滝~11:00双門の滝~13:00ランチ場~13:30崩壊地小屋跡~14:30頂仙岳~・1518より戻る~16:30金引ルート分岐~17:30林道~18:00駐車地
観音寺登山口のPに22時頃に着きビールを飲んで23時に就寝。翌朝5時に起きて6時前に熊渡から少し入った登山口前の駐車地に着いたがすでに満車で困ったが次にかろうじて一台分のスペースがあったのでそこへ停めた。
ゲートを潜ってすぐに特徴のある案内の看板が立っていた。
- 看板
林道を30分ほど歩くと鈴鹿の青川のような小石が多い河原になるがその先の紅葉がまあまあ綺麗だった。
左岸に大きな岩がある沢を渡渉すると最初の鉄梯子が出て来る。鉄梯子はこの後、何度も何度も出て来てきりがない。釜滝を過ぎると一部分壊れた鉄梯子が出て来たが通過に問題なし。
- 窯滝
河原歩きはしばらく続くがその奥に八経ヶ岳方面のピークがそびえ立つ。
河原の石は次第に大きくなり両岸の紅葉も色づいているが逆光のせいで色は全体にぼやけている。2時間くらい歩いたところで対岸に渡ろうとすると目立った標識が立っていた。
河原の石はいよいよ大きくなって乗り越えるのに難儀することもある。沢を跨ぐ鉄梯子を通過して巻き道を過ぎると縦に長い三段滝が現れた。
- 三段滝
立派な吊橋を渡り対岸に移ると急な鉄梯子が現れ谷を巻く。
二つ目の縦に長い大きな滝が現れる。これも立派な滝だ。
河原に出て、岩の間を潜ると長い鉄梯子が連続して続き高巻していると双子の大きな滝が目に入ってきた。これが双門の滝だろうか?
急な梯子を越えると、次の梯子が大木の根の流出で流されてルートが中断されていた。これはヤバいと思ったがホールドがあり何とか登れた。振り返ると眼下の山並みの紅葉が綺麗だった。
急な岩場を越えて行くとひょっこり小さなテラスが出て来た。ここは仙人窟前のテラスと呼ばれている。
そして正面遠方に壮大な滝が現れた。これこそ有名なコース名にもなっている「双門の滝」である。
しばらく見とれていたがあまり時間がないのでゆっくり出来ない。
又、巻き道を登る。もうそろそろそのまま上に登って行くのかなと思ったら急な梯子が出て来て急降下する。一部ルートが崩壊していて緊張するが口ワサビ谷のトラバースよりはましか?
一旦河原に下りてまた登り返しが続く。気持ちの良い沢に出て、ランチにするがもう13時なのでゆっくり出来ない。
後から登って来た人に追いつかれるが彼らは狼平の避難小屋泊らしい。
私は日帰りなので少々焦りの色が出て来た。ここまで時間が係り過ぎだと思うが以前よりコースが変わって巻きが多くなっているのではないだろうか?
その後右岸を巻いてまた河原に下りると大きな岩がゴロゴロした崩壊地に出た。
後で分かったのだが以前はここに小屋があったらしい。
地図を車の中に忘れるという大失態をしてしまったが狼平までのコースタイムは頭に入っていて約90分である。そこから折り返して下山時間を計算するととても間に合わない。
思案した結果、頂仙岳に向かってヤブ尾根を登りショートカットして下山路に向かうことにした。
ヤブ道と行っても急坂も崖もなく沢沿いの道よりずっと楽だった。尾根に上がると頂仙岳の近くだったので時間も気になったが登ってみた。山頂は平坦で地味で静かであった。
さてここから下山である。問題は金引尾根ルートがGPSに載っておらず分岐が良くわからないこと。川合までの道ははっきりしているがそこに出てしまうと車道歩きがとんでもなく長い。金引への分岐は・1518辺りにあるだろうと思って分岐を見逃してしまった。
・1518の巻き道でトレランスタイルの登山者に追いつかれたので金引の分岐を聞いてみると・1518の手前にあったという。
仕方がないので戻ってみると平らな尾根の上に分岐標識とその先にテープがあった。
金引ルートは最初はトラバースで一旦尾根に乗って、その後植林の中を下るという複雑なものだった。
しかしとうとう途中で闇下になりルートを失いかけたが後ろから追いついてきた登山者に「こっちだ!」と正しいルートを教えてもらった。
まっすぐ尾根を下るとルートを外れてしまうところだった。
明るい内だったらヤブ尾根を下るのもいとわないが闇下だとその先が分からないのでヤバいところだった。
下山中、後ろから追いついて来た登山者に二度も救われた。
宮指路