毎年恒例のシューさんあめちゃん合宿。今年はサンデー毎日のシューさんがなぜかナカナカ日本にいない。無事帰国の知らせ、どうしましょ?「年に1回は桃源郷に行くのだ」、御意。
【日付】2018年10月25日(木)~26日(金)
【山域】大台ケ原
【メンバー】シュークリーム、えっちゃん、あめちゃん
【天候】1日目:快晴(年に1,2回の)、2日目:曇り(ガスガス)
【ルート】
1日目:駐車場(8:15)~日出ヶ岳(9:00)~ミネコシ谷右岸尾根~堂倉谷(12:00)~泊適地(13:00)
2日目:泊適地(7:50)~加茂助谷の頭(9:15)~泊適地(10:30-11:00)~地池高(12:10-12:40)~白サコ(13:40)~尾鷲辻(14:45)~駐車場(15:30)
大台ケ原駐車場で“えっちゃん”と待ち合わせ、私は初対面・・・だけどそれを感じさせない柔らかさ。
まずは日出ヶ岳山頂へ。雲一つない。途中ですれ違ったおじさん曰く「大台ケ原でこんな天気は年に1回か2回しかないゾ」キット毎日通われているのだろうね。
しかし、その言葉に嘘はなかった。太平洋、大峰、台高どれもがクッキリと見える、初体験。少々馬鹿にしていた日出ヶ岳、ゴメンナサイ。「さっ、今回の山行の一番高いところはこれで過ぎました」そうなのだ、あとは下る一方なのだ、というのはウソ、今回は下って登る。大杉谷への道を取り、じきにミネコシ谷右岸尾根への分岐へ。「大台はね、チョッとルートをずらすだけで人がいなくなるんだ」とシューさん。いきなりブナ林の素晴らしい風景が始まる、歩いてて気持ちがいい。
- こんな気持ちのいい林で始まります
大台ケ原は壮大な2次林、と沢登りを始めたころ知ってしまい、堂倉谷への興味が急激に薄れたことがあった。だからこの先の堂倉谷も今回初対面なのだ。尾根をはずさずノンビリ下り、最後はミネコシ谷出会いへ降りるべく気持ち左左へと逃げると軟着陸。堂倉谷、初めまして、いい沢じゃん。まあ、とにかく今回は紅葉もドンピシャ。対岸に渡ると林道が。ちょっとした広場、材木の集積場の跡だ。林道があるということは、大杉谷の中でも堂倉谷の伐採は最近なんだろうか?堂倉谷の森林軌道は・・知りません。タラタラ下ると地池谷の出会い、そちらの林道へ。やはり林道の近くは最近の仕事の匂いがするのは仕方がない。左から入ってくる小さな沢。「これを遡っていきます」うすく仕事道がついている。傾斜のきつくない沢を詰めていくと、だんだん蛇行してくる。ドンドン傾斜もゆるくなってくる。あっという間に別世界だ、桃源郷だ、意味が分かった。源流なので当然上左右三方は高くなっているが、下流も蛇行のせいで丘があるように見える「ここはね、風がある日でもそれを感じない」、納得。どこでも泊適地だ。えっちゃんは姿のいいヒメシャラでさっそくお昼寝。
- えっちゃんはヒメシャラが大好き
寝室とリビング兼食堂の場所を決める。なぜかシューさんの寝室と隣り合わせに「なんで二人そんなに近くにするの?」えっちゃんがケラケラ笑う。とりあえず自由時間。私の今日の夕食はキノコ鍋の予定、キノコが取れないと「キノコなしキノコ鍋」になってしまう。ただ・・・林相は残念ながら2次林だ。あきらめモードに、ああっ、最初のあの林で真剣に探せばよかった・・・。気を取り直して、稜線へ。2分で到着。岩に上ると、尾鷲の火力発電の煙突が見えた。この前歩いたばかり(レポは後程)のところに再訪しているのが不思議な感覚。シューさんも近くにヒョッコリ現れる「銚子川の最初の一滴は近いですか?」「すぐそこだよ」。確かに。20mも下らないところで最初の一滴発見。ナメルナメル・・まあ、無味かな。けれど沢を始めたころからあこがれの銚子川。夏に河口で最後の一滴(?)をナメタから、これで征服だ
(ちなみに11日21時のN〇Kスペシャルは銚子川です)。
- 上半身は淡水、下半身は海水。口元の辺りが最後の一滴かな?
キノコあきらめ泊地へ。シューさんがテントの横で昼寝をしていたが、リビングの薪も着々と集まっていた。さあ、マッタリ焚火しましょ。鍋奉行ならぬ焚火奉行のシューさん張り切っています。まかせっぱにしてたら、「ちょっとは薪の世話してよ」とチクリ。「ハイ、コレっ
」とえっちゃんから細い枝を渡される「各自のソーセージ棒です」なるほどこれでえっちゃんおススメのシャウ〇ッセン(銘柄指定)を突き刺し各自あぶって食べる寸法だ。正直焚火はいつ以来だろう?ソーセージ焼いて、薪を入れて、お酒飲んで(シューさんが持ってきたイタリアワイン、半分以上呑んでしまいました、懺悔します)、ソーセージ焼いて。「キノコなしキノコ鍋」も作らないと。先回の(レポは後程)あきんちょ特製のレシピを早速パクッて見よう見まねで。ああこれも美味しい。食後はソーセージ棒がマシュマロ棒やウルメイワシ棒に変身だ。なんかどんな話したかも覚えてないけど、だんだんシューさんの体と地面の接触面積が大きくなる。最大になったころ、「寝ます」。
- 顔が赤く見えるのは、決してたき火だけのせいじゃありません
翌朝、焚火から始まる。あんなに集めた薪がなくなってきた。あれっ、大事にとっておいたソーセージ棒が無い!よく見るとえっちゃんが残りのシャ〇エッセンを刺してみんなの朝飯作っていた。
テントはそのままで、せっかくなんで「加茂助谷ノ頭」を目指す。天気はうってかわってガスガス。この辺は不思議な稜線で、なだらかで鋭角に曲がる。GPS必携だ。幻想的なコケ辻。「ガスもまたいいのだぁ~」えっちゃんは常にポジティブ思考。まあ、「加茂助谷ノ頭」もガスガスでしたが、こんな深部に来れるなんて。帰路ガスが飛んだ。「あっ、奥坊主に口坊主、河口も見える!」『日本百名谷』を読んで夢見た風景だ。「今回銚子川、征服しましたぁ、これからは俺の川と呼びます」「だからぁ、ハショリすぎだよ」「うふふ」二人から突っ込みが入る。
- 坊主がふたり、口と奥。右には河口も薄らと
荷物まとめて帰路へ。途中昔の仕事の跡を歩く感じだが、地池高に出る前の一瞬、手付かずらしき森がある。昔の人が見た風景は多分こんな感じ、そりゃ宝の山に見えたんだろうなぁ。堂倉山には行かず、左へトラバース。二ノ俣谷を横切り白サコへ。尾鷲道へ出る。ああ、ホントにデジャブみたい(後ほど)。今回、もう一つの目的トロッコ道を探す、と言ってもあっけなく見つかった。どこまでも辿りたいがそれは次回。
尾鷲道を辿るとほどなく尾鷲辻へ。今回の充実した山行を東屋のちょっと高いベンチで3人で振り返った。
あめちゃん
毎年恒例のシューさんあめちゃん合宿。今年はサンデー毎日のシューさんがなぜかナカナカ日本にいない。無事帰国の知らせ、どうしましょ?「年に1回は桃源郷に行くのだ」、御意。
【日付】2018年10月25日(木)~26日(金)
【山域】大台ケ原
【メンバー】シュークリーム、えっちゃん、あめちゃん
【天候】1日目:快晴(年に1,2回の)、2日目:曇り(ガスガス)
【ルート】
1日目:駐車場(8:15)~日出ヶ岳(9:00)~ミネコシ谷右岸尾根~堂倉谷(12:00)~泊適地(13:00)
2日目:泊適地(7:50)~加茂助谷の頭(9:15)~泊適地(10:30-11:00)~地池高(12:10-12:40)~白サコ(13:40)~尾鷲辻(14:45)~駐車場(15:30)
大台ケ原駐車場で“えっちゃん”と待ち合わせ、私は初対面・・・だけどそれを感じさせない柔らかさ。
まずは日出ヶ岳山頂へ。雲一つない。途中ですれ違ったおじさん曰く「大台ケ原でこんな天気は年に1回か2回しかないゾ」キット毎日通われているのだろうね。 :mrgreen:
しかし、その言葉に嘘はなかった。太平洋、大峰、台高どれもがクッキリと見える、初体験。少々馬鹿にしていた日出ヶ岳、ゴメンナサイ。「さっ、今回の山行の一番高いところはこれで過ぎました」そうなのだ、あとは下る一方なのだ、というのはウソ、今回は下って登る。大杉谷への道を取り、じきにミネコシ谷右岸尾根への分岐へ。「大台はね、チョッとルートをずらすだけで人がいなくなるんだ」とシューさん。いきなりブナ林の素晴らしい風景が始まる、歩いてて気持ちがいい。
[attachment=0]ミネコシ谷右岸.jpg[/attachment]
大台ケ原は壮大な2次林、と沢登りを始めたころ知ってしまい、堂倉谷への興味が急激に薄れたことがあった。だからこの先の堂倉谷も今回初対面なのだ。尾根をはずさずノンビリ下り、最後はミネコシ谷出会いへ降りるべく気持ち左左へと逃げると軟着陸。堂倉谷、初めまして、いい沢じゃん。まあ、とにかく今回は紅葉もドンピシャ。対岸に渡ると林道が。ちょっとした広場、材木の集積場の跡だ。林道があるということは、大杉谷の中でも堂倉谷の伐採は最近なんだろうか?堂倉谷の森林軌道は・・知りません。タラタラ下ると地池谷の出会い、そちらの林道へ。やはり林道の近くは最近の仕事の匂いがするのは仕方がない。左から入ってくる小さな沢。「これを遡っていきます」うすく仕事道がついている。傾斜のきつくない沢を詰めていくと、だんだん蛇行してくる。ドンドン傾斜もゆるくなってくる。あっという間に別世界だ、桃源郷だ、意味が分かった。源流なので当然上左右三方は高くなっているが、下流も蛇行のせいで丘があるように見える「ここはね、風がある日でもそれを感じない」、納得。どこでも泊適地だ。えっちゃんは姿のいいヒメシャラでさっそくお昼寝。
[attachment=4]お昼寝えっちゃん.jpg[/attachment]
寝室とリビング兼食堂の場所を決める。なぜかシューさんの寝室と隣り合わせに「なんで二人そんなに近くにするの?」えっちゃんがケラケラ笑う。とりあえず自由時間。私の今日の夕食はキノコ鍋の予定、キノコが取れないと「キノコなしキノコ鍋」になってしまう。ただ・・・林相は残念ながら2次林だ。あきらめモードに、ああっ、最初のあの林で真剣に探せばよかった・・・。気を取り直して、稜線へ。2分で到着。岩に上ると、尾鷲の火力発電の煙突が見えた。この前歩いたばかり(レポは後程)のところに再訪しているのが不思議な感覚。シューさんも近くにヒョッコリ現れる「銚子川の最初の一滴は近いですか?」「すぐそこだよ」。確かに。20mも下らないところで最初の一滴発見。ナメルナメル・・まあ、無味かな。けれど沢を始めたころからあこがれの銚子川。夏に河口で最後の一滴(?)をナメタから、これで征服だ[u](ちなみに11日21時のN〇Kスペシャルは銚子川です)[/u]。
[attachment=3]最後の一滴.jpg[/attachment]
キノコあきらめ泊地へ。シューさんがテントの横で昼寝をしていたが、リビングの薪も着々と集まっていた。さあ、マッタリ焚火しましょ。鍋奉行ならぬ焚火奉行のシューさん張り切っています。まかせっぱにしてたら、「ちょっとは薪の世話してよ」とチクリ。「ハイ、コレっ :P 」とえっちゃんから細い枝を渡される「各自のソーセージ棒です」なるほどこれでえっちゃんおススメのシャウ〇ッセン(銘柄指定)を突き刺し各自あぶって食べる寸法だ。正直焚火はいつ以来だろう?ソーセージ焼いて、薪を入れて、お酒飲んで(シューさんが持ってきたイタリアワイン、半分以上呑んでしまいました、懺悔します)、ソーセージ焼いて。「キノコなしキノコ鍋」も作らないと。先回の(レポは後程)あきんちょ特製のレシピを早速パクッて見よう見まねで。ああこれも美味しい。食後はソーセージ棒がマシュマロ棒やウルメイワシ棒に変身だ。なんかどんな話したかも覚えてないけど、だんだんシューさんの体と地面の接触面積が大きくなる。最大になったころ、「寝ます」。
[attachment=2]たき火.jpg[/attachment]
翌朝、焚火から始まる。あんなに集めた薪がなくなってきた。あれっ、大事にとっておいたソーセージ棒が無い!よく見るとえっちゃんが残りのシャ〇エッセンを刺してみんなの朝飯作っていた。
テントはそのままで、せっかくなんで「加茂助谷ノ頭」を目指す。天気はうってかわってガスガス。この辺は不思議な稜線で、なだらかで鋭角に曲がる。GPS必携だ。幻想的なコケ辻。「ガスもまたいいのだぁ~」えっちゃんは常にポジティブ思考。まあ、「加茂助谷ノ頭」もガスガスでしたが、こんな深部に来れるなんて。帰路ガスが飛んだ。「あっ、奥坊主に口坊主、河口も見える!」『日本百名谷』を読んで夢見た風景だ。「今回銚子川、征服しましたぁ、これからは俺の川と呼びます」「だからぁ、ハショリすぎだよ」「うふふ」二人から突っ込みが入る。
[attachment=1]口坊主に奥坊主.jpg[/attachment]
荷物まとめて帰路へ。途中昔の仕事の跡を歩く感じだが、地池高に出る前の一瞬、手付かずらしき森がある。昔の人が見た風景は多分こんな感じ、そりゃ宝の山に見えたんだろうなぁ。堂倉山には行かず、左へトラバース。二ノ俣谷を横切り白サコへ。尾鷲道へ出る。ああ、ホントにデジャブみたい(後ほど)。今回、もう一つの目的トロッコ道を探す、と言ってもあっけなく見つかった。どこまでも辿りたいがそれは次回。
尾鷲道を辿るとほどなく尾鷲辻へ。今回の充実した山行を東屋のちょっと高いベンチで3人で振り返った。 :D
あめちゃん