【 日 付 】2018年10月20日(土)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】概ね曇り
【 ルート 】7:30宮妻駐車場→8:06登山道に入る→8:50水沢峠→9:10水沢岳→10:38~58鎌ヶ岳(ランチ)→12:16P791→12:41雲母峰→13:45林道出合→14:35宮妻駐車場
家の階段で遭難して、足の小指を骨折して1か月。レントゲンを見ると、まだ折れたままだけど、仕事もプライベートも予定のない休日が勿体ないので、骨折後初の山に行くことにした。
毎週土曜日に行っている整形外科には金曜日の夜に。「来週には装具を外しましょう」と言われた。装具なんて靴も履けないので、医者に行くとき以外はつけていない。
- 装具を着けたところ
行ったのは鈴鹿山脈の鎌尾根から雲母峰までの縦走。実は雲母峰には登ったことがない。足の調子が悪くなれば、カズラ谷からエスケープすればいい。そんな登山なので、当然1人。
前日に聞いた天気予報は晴れだったが、山に向かう車中のラジオでは、寒気の影響で不安定な天気とか。車のウィンドウに小雨もかかる。どんよりしていた。
駐車場には数台の車があったが、登山者が少ない。歩き始めると、鹿には出会ったが、水沢岳を過ぎてしばらく行くまで、誰にも出会わなかった。
- 鹿さん、こんにちは
曇っていて暗い。年を取ったせいか、暗いところは見にくくて苦手だ。それでも、天気は少しずつ良くなってきた。しかし稜線上は風が強い。
鎌尾根は、子どもの頃は親から「鈴鹿山脈の稜線では屈指の難所」と聞いていた。高校生の頃、心して通ってみるとそれ程でもないと思ったが、最近歩くと、全然である。ザレ場は「きのこ岩」という札が立ったところぐらい。難所だったキレットは巻いている。昔から巻き道はあったが、あんなに大きく巻いていなかった。岩の横をトラバースしたという記憶だ。
- ザレ場「きのこ岩」
- 真ん中のピークの岩場が「キレット」だと思う
鎌ヶ岳に着くと、頂上には、どこから湧いてきたのか人がたくさん。昼食を済ませて、さあ、下山するか雲母峰に行くか。迷ったまま歩き出し、分岐ではまだ時間もあるし、あまり考えず雲母峰へのルートを取った。骨折している足の具合が悪くない証拠である。
- 頂上から雲母峰を望む
少し行くと、鎌尾根の「きのこ岩」のようなザレ場に出た。踏み跡らしきところを歩いたが、何となく尾根を外れていくような。地図を見るとやっぱり違う。登り返し、15分ぐらいタイムロスした。
雲母峰までは思ったよりも遠く、鎌尾根よりも長い印象だ。途中ではまた、誰にも会わなかった。雲母峰は穏やかな山だが展望はない。子供の頃、父親からは「明確な登山道はない」と聞いていたが、今では道はあるものの、人気がないのは納得できる。それでも、鈴鹿山脈の未踏峰を一つ制覇することができた。
- 雲母峰頂上
雲母峰からは南東方向、水沢方面に下山する。頂上からの下山口は、地理院地図とは違い、東峰(Ⅲ峰だったかな?)から南に延びる尾根上に道が付いている。私は地理院地図のルートを探して歩いたが、ないので尾根に登り返した。途中から植林帯に出て、つづら折れ道を淡々と下る。舗装された林道に出て長いロード。集落まで下り、今度は宮妻峡まで登り返した。宮妻峡では猿がお出迎えしてくれた。
骨折には(レントゲンを見てみないと分からないが)影響なかったと思うものの、久しぶりの山で、翌日、少し筋肉痛になった。