【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

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Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 山日和 » 2018年9月30日(日) 12:11

洞吹さん、どうもです。

山日和先生 こんにちは

ケペル先生じゃないんだから、なんでも聞いてみてもダメですよ。 :mrgreen:

そうです、わざわざ行ったんです。
関金温泉に入ってみたかったのと、
そこに続く大山環状道路を通ってみたかったんですよ。

なるほど。あの道は超快適ですね。
私も関金温泉が目当てでした。

お目当ては湯命館だったんでしょ。
ワシもそこに入りましたよ。
山日和先生、最近は温泉が修理とか点検とかで臨時休業に出くわすことが多いですね。

その通りでおます。HPのクーポン券まで用意して気合十分だったのに・・・
レストランのメニューも良さげだったし。
しかしこれで今年3回目のガックリですわ。 :oops:

              山日和

Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 柳川洞吹 » 2018年9月29日(土) 11:04

山日和先生 こんにちは

  蒜山インターの西側にある山ですね。わざわざ関金温泉まで行ったんですか?

そうです、わざわざ行ったんです。
関金温泉に入ってみたかったのと、
そこに続く大山環状道路を通ってみたかったんですよ。

  >>お帰りは関金温泉でしたか?
  その通りなんですけど、あてにしていた施設が点検整備のため休業で、
  露天風呂なしの国民宿舎でお茶を濁しました。


お目当ては湯命館だったんでしょ。
ワシもそこに入りましたよ。
山日和先生、最近は温泉が修理とか点検とかで臨時休業に出くわすことが多いですね。

よい山旅を!
            洞吹(どうすい)

Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 山日和 » 2018年9月28日(金) 20:00

SHIGEKIさん、どうもです。

全くイメージできませんが、しっかり歩いてますね~

久しぶりにまともに歩きました。ランチも1時間で切り上げたし。 :D

「・・たいら」じゃないんですね!

書き出しのこの一文、引きつけるフレーズですなぁ~

そうなんです。「なる」と読ませる地名は少ないと思います。「なるい」っていうのが
緩やかなという意味なんじゃないかと思いました。

あらあら  キャンプ場でっか~

元々は隠れ里だったんでしょう。上流に木地師が住んでたみたいだし。
過剰整備されていない爽やかなキャンプ場です
過剰整備されていない爽やかなキャンプ場です
これはちょっと後ろ髪を引っ張り、倒されそうですね。

この画像で十分、エエ滝が見えてますやん。

いやいや、やっぱり滝は飛沫のかかるところまで行かないと迫力を感じられませんわ。 :oops:

地獄谷、穏やかな流れ、崩れた堰堤???不思議な谷ですね~

湖西の百瀬川を狭くしたような感じですね。よけいわかりにくいか。 :mrgreen:
元堰堤?
元堰堤?
頻繁なテープにお怒りかと思ったら、今までの山日和語録では聞いたことがなかったような話ですな :mrgreen:

「これは楽だ」は「テープも頻繁にあり」にかかってないんですわ。 :lol:
[attachment=1]P9230101_1.JPG[/attachment]
>その振子山とて一人座れば満席という狭い山頂だった。幸いなことに先客が出発して行ったので、わずかなスペースに陣取ってランチタイムとする。

まさしく独占、ですね。

ちょっとお尻が痛いランチ場ですが。 :mrgreen:
P9230142_1.JPG
それにしてもREP読むだけで長大なルートのようですねぇ

滝を眺めている情景が満足感と疲労感を感じさせますね。

15~6キロなんで、長大というほどのもんではないです。
コースタイムを足すと11時間オーバーですけど、そんなかかるはずはないと思って行きました。最近まともに歩いてないんでちょっと自信なかったんですけどね。
でも2度目の大山滝は充実した時間でした。 :D

             山日和
谷間から見る槍ヶ峰。面白いコースでした。
谷間から見る槍ヶ峰。面白いコースでした。

Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 山日和 » 2018年9月28日(金) 00:01

洞吹さん、どうもです。

しかし、なんか地形図に見覚えがあると思ったら、
6月に三平山に登ったあと、
関金温泉に行くのに、一向平のすぐ南の尾根上を通る県道を走りました。

蒜山インターの西側にある山ですね。わざわざ関金温泉まで行ったんですか?

中国自然歩道になっているようですね。

そのおかげでよく整備されています。
P9230002_1.JPG
地形図で、この川の野田滝から駒鳥小屋の先までの両岸に続いている、
ヘロヘロ線と点々の記号はいったいなんの記号ですかね?
パッと見はゴルジュ帯が延々と続くように見えるので、
一瞬、「山日和さん、一人でえらいトコ行っちゃったの?」 と思ったけど、 :roll:
案に相違して、平場なんですか?

あれは何の記号なんでしょうね。滝もなんにもない普通の谷でしたけど。

川沿いが登山コースになってるんですか。
でも、道があるわけじゃなくて、河原を歩いていくんですね。

一応登山コースのようです。昭和55年のエアリアマップでは野田滝(記載がありませんが)あたりまで実線ですね。
IMG_20180927_233220_resized_20180927_113410937.jpg
えらい荒れているようですね。
さすが、源頭部がアレなだけに、流れ出る土石の量も多いんでしょうか。
そのうち、大山滝は埋もれて無くなってしまうのかな。
ところで、大山滝は「おおやまたき?」 それとも「だいせんだき?」

途中に無傷の区間があるので源頭部とは関係ないようです。主に左岸側斜面の崩落が目立ちました。
読み方はもちろん「だいせんだき」です。
烏谷出合。無傷区間は普通の谷
烏谷出合。無傷区間は普通の谷
エスケープルートがないのは、ちょっとプレッシャーかかりますね。

最近長いコースを歩いてないので自信がありませんでした。
一見滝だけど、実は堰堤
一見滝だけど、実は堰堤
沢の横に、ちゃんと道があるんですね。
というか、最初からそれを探しあてていれば何の問題もなかったのに……という話し?

まあ、そうなんでしょうけど、出合はどこを見てもすごいヤブで、水流を歩く選択肢しかないように見えました。

ところでそれより、大休峠の東方~野田ヶ山~振子山~鳥越峠の部分の市町境界、
地形無視で空中にスパッと引いたようなこの一直線は、なんなんですかね。 :?

これは私も思いました。
面倒くさいからまっすぐ引いたみたいな :lol:

振子山は定員1名ですか。
景色は抜群のようですね。

とにかくこの稜線上は狭くてすれ違いも苦労します。休憩適地はほとんど無く、ランチ場なんてとんでもないという感じ。
三鈷峰と日本海の眺め
三鈷峰と日本海の眺め
難所と思わせておいて、実は見掛け倒しということですね。
何も知らずにこの景色だけを見たら、思わず身構えてしまいますよ。

ロープがぶら下がっているところもちゃんと踏まれているし、ちょっと急な登山道って感じですかね。
現地まで来ると普通の道でした
現地まで来ると普通の道でした
立派な小屋があるんですね。
このあたりは登山者の数も多いんでしょうね。

ここは人が多いですね。甲ヶ山や矢筈ヶ山は人気の山なので。

いい感じのブナ林で、この山旅のフィナーレを迎えるわけですね。

これは望外の喜びでした。 :D
P9230196_1.JPG
だんだん文学作品風の味付けが濃くなってきましたね。
このたびは著書も出版されたことだし、
これからは、ピースの又吉さんみたいに、
みんなで「先生」と呼んでさしあげることにいたしましょう。

やめてー :mrgreen:

お帰りは関金温泉でしたか?

その通りなんですけど、あてにしていた施設が点検整備のため休業で、露天風呂なしの国民宿舎でお茶を濁しました。
晩飯も食えずで、勝央サービスエリアまでお預けでしたわ。 :oops:

先生!          :mrgreen:

ひえー :shock:

              山日和
仕方なく転進した温泉
仕方なく転進した温泉

Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by SHIGEKI » 2018年9月27日(木) 18:29

山日和さん こんばんは。

【日 付】2018年9月23日(日)
【山 域】伯耆大山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【コース】一向平6:30---7:08大山滝---7:31地獄谷入渓点---9:45駒鳥小屋分岐10:05---11:52振子山12:53
     ---13:29野田ヶ山---13:56大休峠14:14---15:16大山滝15:31---16:00一向平

全くイメージできませんが、しっかり歩いてますね~



 一向平(いっこうがなる)は大山の東麓、と言うより加勢蛇(かせち)川を遡った深い山中にある。

「・・たいら」じゃないんですね!

書き出しのこの一文、引きつけるフレーズですなぁ~



よく整備されたキャンプ場があり、日本の滝100選にも選ばれている大山滝散策の基地になっている。
今回初めて訪れたのだがなかなかいいところだ。

あらあら  キャンプ場でっか~

途中でたたら師や木地師が住んでいた跡と書かれた看板などを見ながら大山滝に到着。本当なら流れま
で下りて滝と対峙したいところだが先は長い。滝の落ち口より高い展望台からの眺めだけで我慢して先
を急ぐ。

これはちょっと後ろ髪を引っ張り、倒されそうですね。

この画像で十分、エエ滝が見えてますやん。


入渓点から駒鳥小屋あたりまではまったくの平流で、
地獄谷の名にふさわしくない穏やかな流れだ。やはりその源頭部の様子から名付けられたのだろうか。
今日の地獄谷は水量もそこそこで流れが速い。このコースは登山靴で歩く人が多いようだが、登山靴な
ら入渓点で撃沈していただろう。ヒザ下あたりまで濡らさずに歩くことは不可能だ。
滝と呼べるものがまったくない代わりに崩れかけた堰堤をいくつも越えて行くのがこの谷のポイントだ。
要所にはロープがあり、越えるのに苦労することもない。

地獄谷、穏やかな流れ、崩れた堰堤???不思議な谷ですね~

 テープも頻繁に付けられている。これは楽だ。ずっとあのヤブ沢を遡行
していたら気持ちが切れそうだった。

頻繁なテープにお怒りかと思ったら、今までの山日和語録では聞いたことがなかったような話ですな :mrgreen:


その振子山とて一人座れば満席という狭い山頂だった。幸いなことに先客が出発して行ったので、わず
かなスペースに陣取ってランチタイムとする。

まさしく独占、ですね。


大休峠は登山道の十字路になっており、立派な避難小屋がある。小屋前のベンチでも数人の登山者が
憩っていた。ここまで来れば下山したも同然、大休峠で大休止としゃれこもう。
 今日の最大の収穫は大休峠からのブナ林だったかもしれない。一向平からこの峠を経て北側の川床へ
と下る道は大山の古道であり、以前歩いた川床側の道は素晴らしい樹林の中の道だった。一向平側も同
様で、傾斜を最小限に抑えて付けられた、いかにも峠越えの古道らしい雰囲気の道だった。
朝の地獄谷分岐手前までずっとブナ林が続き、満ち足りた気分で山行の締めくくりを迎えた。
 もう一度大山滝の展望台に立ってパンをかじる。キャンプに来た子供連れの家族が滝つぼへ下りて行
ったがこちらはもうその気力もない。長い間温めていたこのコースを歩き通せた満足感に浸りながら、
ずっと滝を眺めていた。

それにしてもREP読むだけで長大なルートのようですねぇ

滝を眺めている情景が満足感と疲労感を感じさせますね。

    では また 色づく川のほとりで

       SHIGEKI





          
添付ファイル
20180922-P9224130.jpg

Re: 【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 柳川洞吹 » 2018年9月26日(水) 21:50

山日和さん こんばんは

  一向平(いっこうがなる)は大山の東麓、
  と言うより加勢蛇(かせち)川を遡った深い山中にある。
  よく整備されたキャンプ場があり、
  日本の滝100選にも選ばれている大山滝散策の基地になっている。
  今回初めて訪れたのだがなかなかいいところだ。


こんな山奥に、こんなだだっ広い斜面があるんですね。
地形の妙がここにも。
雰囲気もよさそうだし。
しかし、なんか地形図に見覚えがあると思ったら、
6月に三平山に登ったあと、
関金温泉に行くのに、一向平のすぐ南の尾根上を通る県道を走りました。

  高原の散策路といった風情の遊歩道を大山滝に向けて歩き出した。

中国自然歩道になっているようですね。

  加勢蛇川の上流である地獄谷は源流で槍ヶ峰や天狗ヶ峰へと突き上げており、
  その源頭部は大山の南北両面同様、ボロボロの崩壊壁で手が付けられない。
  入渓点から駒鳥小屋あたりまではまったくの平流で、
  地獄谷の名にふさわしくない穏やかな流れだ。


地形図で、この川の野田滝から駒鳥小屋の先までの両岸に続いている、
ヘロヘロ線と点々の記号はいったいなんの記号ですかね?
パッと見はゴルジュ帯が延々と続くように見えるので、
一瞬、「山日和さん、一人でえらいトコ行っちゃったの?」 と思ったけど、 :roll:
案に相違して、平場なんですか?

  今日の地獄谷は水量もそこそこで流れが速い。
  このコースは登山靴で歩く人が多いようだが、登山靴なら入渓点で撃沈していただろう。
  ヒザ下あたりまで濡らさずに歩くことは不可能だ。
  滝と呼べるものがまったくない代わりに
  崩れかけた堰堤をいくつも越えて行くのがこの谷のポイントだ。
  要所にはロープがあり、越えるのに苦労することもない。


川沿いが登山コースになってるんですか。
でも、道があるわけじゃなくて、河原を歩いていくんですね。

  幾度にも及ぶ水害で谷はかなり荒れが目立つ。
  先の大山滝は最初3段だったものが、昭和初期に2段になり、
  近年の水害ではついにほぼ1段になってしまった。
  荒れ河原を歩くだけの沢登りとはとても呼べない谷歩きである。
  時々高い両岸の壁から大休滝、野田滝、夫婦滝といった滝が落ちているのが見どころか。


えらい荒れているようですね。
さすが、源頭部がアレなだけに、流れ出る土石の量も多いんでしょうか。
そのうち、大山滝は埋もれて無くなってしまうのかな。
ところで、大山滝は「おおやまたき?」 それとも「だいせんだき?」

  歩き出しの体の重さから、果たして今日のコースを歩き通せるのか不安だったが、
  ここまで想定通りのペースで来ている。稜線まで頑張れば大丈夫だろう。
  エスケープルートがないので、ここから戻るか歩き通すしか選択肢がないのだ。


エスケープルートがないのは、ちょっとプレッシャーかかりますね。

  本流と別れて右の振子沢に入った。
  ガレ沢が稜線まで続いているという勝手なイメージを抱いていたのだが、
  現実は草木がぼうぼうに繁るヤブ沢だった。
  道がわからず水流沿いを歩くも、ヤブが被さって鬱陶しいことこの上ない。
  一挙にモチベーションが下がってしまった。


ちょっと思惑がはずれてしまったようで。

  しばらく進んで左へ逃げるとそれなりに踏まれた道が現われ、
  テープも頻繁に付けられている。これは楽だ。
  ずっとあのヤブ沢を遡行していたら気持ちが切れそうだった。


沢の横に、ちゃんと道があるんですね。
というか、最初からそれを探しあてていれば何の問題もなかったのに……という話し?

  昭文社の地図では振子山の西の鞍部へ破線が続いているが、
  実際には左の1636mへ向かう谷に入ってから右の斜面を上がるように道が付けられていた。
  かなりの急登で青息吐息である。
  50mほど余分な登りを強いられ、
  しかも地形図上の緩やかな源頭を予想していただけに余計疲れる。


予定を悪いほうへ裏切られると、ホント、疲れが倍増しますね。
ところでそれより、大休峠の東方~野田ヶ山~振子山~鳥越峠の部分の市町境界、
地形無視で空中にスパッと引いたようなこの一直線は、なんなんですかね。 :?

  稜線はササに挟まれて人ひとり通れる幅の道が続き、休む場所もない。
  仕方なく振子山(ふりこせん)まで頑張ることにした。
  その振子山とて一人座れば満席という狭い山頂だった。
  幸いなことに先客が出発して行ったので、
  わずかなスペースに陣取ってランチタイムとする。


振子山は定員1名ですか。

  ここからは大山最高点の剣ヶ峰を始め、
  天狗ヶ峰、三鈷峰、烏ヶ山、矢筈ヶ山といった大山の雄峰が一望できる。


景色は抜群のようですね。

  振子山からは急降下して次の親指ピークを目指す。
  このピークは特徴的で、遠望すればどこから取り付くのかと思わせるが、
  近くまで来てみると普通に道がある。
  離れて見た時は複数のロープがぶら下がっており、
  岩壁登りでもあるのかと思わせるので拍子抜けというところだ。


難所と思わせておいて、実は見掛け倒しということですね。
何も知らずにこの景色だけを見たら、思わず身構えてしまいますよ。

  大休峠は登山道の十字路になっており、立派な避難小屋がある。
  小屋前のベンチでも数人の登山者が憩っていた。
  ここまで来れば下山したも同然、大休峠で大休止としゃれこもう。


立派な小屋があるんですね。
このあたりは登山者の数も多いんでしょうね。

  今日の最大の収穫は大休峠からのブナ林だったかもしれない。
  一向平側も同様で、傾斜を最小限に抑えて付けられた、
  いかにも峠越えの古道らしい雰囲気の道だった。
  朝の地獄谷分岐手前までずっとブナ林が続き、
  満ち足りた気分で山行の締めくくりを迎えた。


いい感じのブナ林で、この山旅のフィナーレを迎えるわけですね。

  もう一度大山滝の展望台に立ってパンをかじる。
  キャンプに来た子供連れの家族が滝つぼへ下りて行ったがこちらはもうその気力もない。
  長い間温めていたこのコースを歩き通せた満足感に浸りながら、
  ずっと滝を眺めていた。


だんだん文学作品風の味付けが濃くなってきましたね。
このたびは著書も出版されたことだし、
これからは、ピースの又吉さんみたいに、
みんなで「先生」と呼んでさしあげることにいたしましょう。

お帰りは関金温泉でしたか?
先生!          :mrgreen:

よい山旅を!
              洞吹(どうすい)

【伯耆大山】地獄谷から振子山・大休峠へ周回

by 山日和 » 2018年9月25日(火) 22:22

【日 付】2018年9月23日(日)
【山 域】伯耆大山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【コース】一向平6:30---7:08大山滝---7:31地獄谷入渓点---9:45駒鳥小屋分岐10:05---11:52振子山12:53
     ---13:29野田ヶ山---13:56大休峠14:14---15:16大山滝15:31---16:00一向平

 一向平(いっこうがなる)は大山の東麓、と言うより加勢蛇(かせち)川を遡った深い山中にある。
よく整備されたキャンプ場があり、日本の滝100選にも選ばれている大山滝散策の基地になっている。
今回初めて訪れたのだがなかなかいいところだ。
 高原の散策路といった風情の遊歩道を大山滝に向けて歩き出した。途中で左岸に渡るのだが、その吊
橋への道が激下りの階段で、帰りに疲れた足でここを登るのかと思うとうんざりしそうだ。
途中でたたら師や木地師が住んでいた跡と書かれた看板などを見ながら大山滝に到着。本当なら流れま
で下りて滝と対峙したいところだが先は長い。滝の落ち口より高い展望台からの眺めだけで我慢して先
を急ぐ。
大山滝
大山滝
 大休峠との分岐から地獄谷へ下りる。立派な標識があり、登山コースであることを示している。
加勢蛇川の上流である地獄谷は源流で槍ヶ峰や天狗ヶ峰へと突き上げており、その源頭部は大山の南北
両面同様、ボロボロの崩壊壁で手が付けられない。入渓点から駒鳥小屋あたりまではまったくの平流で、
地獄谷の名にふさわしくない穏やかな流れだ。やはりその源頭部の様子から名付けられたのだろうか。
今日の地獄谷は水量もそこそこで流れが速い。このコースは登山靴で歩く人が多いようだが、登山靴な
ら入渓点で撃沈していただろう。ヒザ下あたりまで濡らさずに歩くことは不可能だ。
滝と呼べるものがまったくない代わりに崩れかけた堰堤をいくつも越えて行くのがこの谷のポイントだ。
要所にはロープがあり、越えるのに苦労することもない。
こういう堰堤が4ヶ所ある
こういう堰堤が4ヶ所ある
 幾度にも及ぶ水害で谷はかなり荒れが目立つ。先の大山滝は最初3段だったものが、昭和初期に2段に
なり、近年の水害ではついにほぼ1段になってしまった。荒れ河原を歩くだけの沢登りとはとても呼べ
ない谷歩きである。時々高い両岸の壁から大休滝、野田滝、夫婦滝といった滝が落ちているのが見どこ
ろか。一時はせき止められて小さな池ができていたこともあったらしいが、その痕跡も見つけられなか
った。谷が南へ向きを変えるあたりから落ち着いた渓相になり、やっと谷歩きらしくなった。
野田滝
野田滝
谷筋は荒れが目立つ
谷筋は荒れが目立つ
 右岸から落ちる夫婦滝を過ぎれば間もなく駒鳥小屋の分岐。小屋は樹林の中にあり、谷筋からは視認
できなかった。
休んでいると長靴を履いた単独の女性が下流方向へ歩いて行った。どこから来たのだろう。相当このあ
たりの山に慣れていることは間違いなさそうである。

 歩き出しの体の重さから、果たして今日のコースを歩き通せるのか不安だったが、ここまで想定通り
のペースで来ている。稜線まで頑張れば大丈夫だろう。
エスケープルートがないので、ここから戻るか歩き通すしか選択肢がないのだ。
 本流と別れて右の振子沢に入った。ガレ沢が稜線まで続いているという勝手なイメージを抱いていた
のだが、現実は草木がぼうぼうに繁るヤブ沢だった。道がわからず水流沿いを歩くも、ヤブが被さって
鬱陶しいことこの上ない。一挙にモチベーションが下がってしまった。しばらく進んで左へ逃げるとそ
れなりに踏まれた道が現われ、テープも頻繁に付けられている。これは楽だ。ずっとあのヤブ沢を遡行
していたら気持ちが切れそうだった。
振子沢の道
振子沢の道
 昭文社の地図では振子山の西の鞍部へ破線が続いているが、実際には左の1636mへ向かう谷に入って
から右の斜面を上がるように道が付けられていた。かなりの急登で青息吐息である。
50mほど余分な登りを強いられ、しかも地形図上の緩やかな源頭を予想していただけに余計疲れる。
 稜線はササに挟まれて人ひとり通れる幅の道が続き、休む場所もない。仕方なく振子山(ふりこせん)
まで頑張ることにした。
その振子山とて一人座れば満席という狭い山頂だった。幸いなことに先客が出発して行ったので、わず
かなスペースに陣取ってランチタイムとする。
振子山から大山天狗ヶ峰~三鈷峰の眺め
振子山から大山天狗ヶ峰~三鈷峰の眺め
 
 ここからは大山最高点の剣ヶ峰を始め、天狗ヶ峰、三鈷峰、烏ヶ山、矢筈ヶ山といった大山の雄峰が
一望できる。10数年前に歩いた槍尾根の荒々しい姿が懐かしい。もちろん日本海も間近に見えるのだが、
予想よりも雲が多く霞みがちなのが残念だ。
一見厳しそうな親指ピーク
一見厳しそうな親指ピーク
 振子山からは急降下して次の親指ピークを目指す。このピークは特徴的で、遠望すればどこから取り
付くのかと思わせるが、近くまで来てみると普通に道がある。離れて見た時は複数のロープがぶら下が
っており、岩壁登りでもあるのかと思わせるので拍子抜けというところだ。
親指ピークを過ぎるとブナ林が始まる。次の野田ヶ山は単なる通過点のような地味な山頂で、一気に大
休峠を目指した。
大休峠の立派な避難小屋
大休峠の立派な避難小屋
 大休峠は登山道の十字路になっており、立派な避難小屋がある。小屋前のベンチでも数人の登山者が
憩っていた。ここまで来れば下山したも同然、大休峠で大休止としゃれこもう。
大休峠から一向平への古道
大休峠から一向平への古道
 
 今日の最大の収穫は大休峠からのブナ林だったかもしれない。一向平からこの峠を経て北側の川床へ
と下る道は大山の古道であり、以前歩いた川床側の道は素晴らしい樹林の中の道だった。一向平側も同
様で、傾斜を最小限に抑えて付けられた、いかにも峠越えの古道らしい雰囲気の道だった。
朝の地獄谷分岐手前までずっとブナ林が続き、満ち足りた気分で山行の締めくくりを迎えた。
 もう一度大山滝の展望台に立ってパンをかじる。キャンプに来た子供連れの家族が滝つぼへ下りて行
ったがこちらはもうその気力もない。長い間温めていたこのコースを歩き通せた満足感に浸りながら、
ずっと滝を眺めていた。

           山日和

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