【 日 付 】 2018年7月21日(土)
【 山 域 】 北アルプス
【メンバー】 梨丸、カミさん(副隊長)
【 天 候 】 晴れのち曇り
【 ルート 】 飛越新道登山口(4:30発)~仙人峠(6:30)~鏡池(7:10)~寺地山(7:50)~北ノ俣避難小屋分岐(9:00)~稜線分岐(11:00)~北ノ俣岳(11:15~ 12:00)~稜線分岐(12:10)~北ノ俣避難小屋(13:20~13:40)~寺地山(14:20)~鏡池(14:40)~仙人峠(15:15~15:30)~飛越新道登山口(17:00着)
【はじめに】
今年1月に初めてのレポ(スノー衆Part1)を掲出させていただいてから、早くも半年の月日が過ぎてしまいました。
生存証明と次期スノー衆参加資格をゲットすべく、自分のブログよりも早く、本年2回目となる拙いレポをココに掲出させていただきますので、どうか寛大な目で見てやってください<(_ _)>
それでは、本編のはじまりはじまり~(^_^.)
【本編】
今月は台風7号から始まり、その後も大雨が続いて特別警報まで出て、そこら中で大変な被害が発生し、大雨が終わったと思ったら突然梅雨が明け、それと同時に現在までず~っと猛暑が続き、熱中症で病院に運ばれる人も多数でています(-_-;)
個人的には、愛車デリ号が折からの猛暑に耐え切れずブッ壊れて、その結果、遠征にも待ったがかかるし懐具合も寂しくなるし、副隊長の膝の調子もイマイチのままだし、一体全体、日本の気候と共に我が家もどうなっちゃってるんだ
などと嘆いていてもストレスが溜まるばかりなんで、デリ号の帰還を待たずして行ってきましたよ、北アルプスの山へ!
この写真でスグに分かったと思いますが、ココは飛越新道の登山口です。
- 飛越新道登山口は涼しくなかった(^^ゞ
久々の山歩きで、副隊長の膝の調子もイマイチ芳しくないにもかかわらず、かなり向こう見ずな今回のターゲットは、素敵な高層湿原や山頂からの北アルプス最奥部の大展望が楽しめる 北ノ俣岳(標高2661m)です(^_^)v
何故この山を選んだのか、その理由は、カミさんが何処かのサイトで北ノ俣避難小屋が窮地に陥っているとの情報をゲットしたことがきっかけでした。
これまで幾度となくお世話になってきた避難小屋の現状確認と、崩壊寸前の避難小屋にお別れを告げに行こうという理由で訪れることになった次第!
さて、平地では連日の猛暑にやられっぱなしで大量の飲み物を消費し続けてたんで、今回の山行でも相当な量の飲料が必要であろうと思い、ザックにはハイドレーションパック2ℓ、500mlペットボトル4本、さらにパウチの200ml飲料4個(カミさんの分を除く)を詰め込んで挑みましたが、登りはじめから出るわ出るわ、汗が止めどなく吹き出して、飲料も身体も最後まで持つやろかと心配になる程でした(-_-;)
樹林帯のアップダウンを幾度となく繰り返し、2時間程で仙人峠を越えるとニッコウキスゲのお花畑が出迎えてくれました!
- 仙人峠を越えるとニッコウキスゲロード!
ちなみに、仙人峠はかつて登山ルートとして使われた神岡新道と飛越新道の分岐点ですが、飛越新道がメインルートとなって以降、神岡新道は荒廃したようで、今は通行困難な状況とか!
寺地山までの間に点在する高層湿原では、今が旬のお花達が競うように花を咲かせ、ニッコウキスゲの他にワタスゲやイワイチョウの白花群生も見事なものでした。そして、仙人峠から約40分、とっても可愛らしい鏡池に到着しました。
- 小さな小さな鏡池
この鏡池、池と言うより水溜りの規模ですね(-_-;) そんな鏡池の周囲には食虫植物のモウセンゴケがビッシリ(@_@;)
それにしても、これだけ猛暑が続いてルート上の泥濘も乾き気味で歩きやすかったにも関わらず、小さな鏡池が干上がらないのはなんで?
太陽も高くなってジリジリ焼かれながらも徐々に高度を上げて3時間強、岐阜100山の1つに数えられる寺地山(標高1996m)まで来ました!
とりあえず副隊長の膝の調子は小康状態を保ってたので、次の目標を北ノ俣岳の山頂として先へ進むことにしました。
寺地山までは樹林に囲まれて展望は殆ど望めなかったけど、寺地山の先では展望が開けるのでテンション上るよね~(^_^)v
・・・で、寺地山山頂から少し先へ進むとバ~~~ン\(◎o◎)/
- 北ノ俣岳の全貌(霞んでるのが残念)
南方には笠ヶ岳(標高2897m)、乗鞍岳(標高3026m)、御嶽山(標高3067m)のスター達が揃い踏みだし、そんな景色を見る度に目が♡マークです(#^.^#)
飛越新道登山口から4時間強が経過した頃、北ノ俣避難小屋の分岐点(標高2050m)に差し掛かりました。
ココからはしばらく木道を歩くことになります!
ちなみに、副隊長の膝の調子に合わせてノンビリペースのため、標準コースタイムの1.2倍程を要していますが仕方ありませんし、無理して膝を完全にブッ壊してまえばデリ号の二の舞なんてもんじゃなくなるんで、決して無理しないに限ります!
・・・で、木道を進むと、ブッ壊れてたのは木道の方でした(-_-;)
冬の豪雪にやられたのか、はたまた先日の豪雨でやられたのか、理由は分かりませんが、もはや木道の呈を成していない部分もあり、非常に不安定で無い方がマシって感じでしたので、今後、ココを訪れる予定の方は、木道の一部にお気を付け下さいm(__)m
木道は上部へ行くにしたがって傷みが目立たなくなり、そして足元に広がる池塘群は正に高層湿原ココにありの景観になってきました♡
- 池塘群の中には土砂で埋もれた池塘も(-_-;)
ただ残念なことに、先日の豪雨の影響だと思いますが、ご覧のように一部の池塘に土砂が流れ込んでいて既に池塘でなくなってましたし、連日の猛暑のせいで、例年なら干上がることなどない潤い豊かな北ノ俣の池塘群の一部が完全に干上がって底面がヒビ割れてるものもありました(^^ゞ
土砂に埋もれた池塘も含め、これらの池塘は元の状態までに回復するのでしょうか?
干上がった池塘は雨が降れば元に戻るのかもしれませんが、土砂に埋もれた池塘は残念だけど元に戻らんでしょうね(-_-;)
また、登山ルート沿いの沢の浸食も年々酷くなってるようです!
一部の池塘を埋めた土砂は、おそらくそれらの沢から流れ出たものでしょうし、深いところでは土手から底まで3m程もありました。
荒れた沢を手当てするのは難儀な事ですし、放置すればどんどん浸食されていくばかりだし、今後どのように対策をすれば良いのか、そもそも対策の術はないのでしょうか?
さて、標高が2500mを越えた頃になると、つい先程までの青空が一転、雲が湧き始めて御嶽山も雲の中に隠れて見えなくなってしまいました。
北ノ俣岳の周辺もガスに覆われるのは時間の問題か?
稜線から望めるはずの北ア最奥部の大展望もヤバいかも(^^ゞ
登り始めて6時間半、ようやく北ノ俣岳の稜線上に到着!
そこからの展望たるや、正に垂涎モノの山岳景観が目の前だぎゃ~っ(^-^)
- 右から槍ヶ岳、三俣蓮華、鷲羽岳、ワリモ岳!
さ~て、もう少しで北ノ俣の山頂ですが、稜線分岐周辺には見事なお花畑が広がってたんで先へ進めまへん(^^ゞ
この場で出会えたチングルマやハクサンイチゲなどの大群落に副隊長も大喜びで、ここまで頑張って来た甲斐がありましたね(#^.^#)
- チングルマやハクサンイチゲの群生に笑いが止まらない(^.^)
そして6時間45分を費やして、やっとこさ北ノ俣岳の山頂に到着しました~(^_^;)
ちなみに、隔年で訪れてる北ノ俣ですが、今回も半日以上の時間を山の中で思いっきり過ごすことが出来て万々歳!
でも、何時ものことですけど、行きは良い良い帰りは恐いの例えどおりで、下山時は避難小屋を過ぎるまでの曇天から一転、再びお日様が顔を出したので暑くて暑くて干からびるかと思いましたわ(^^ゞ
~PS~
北ノ俣避難小屋が使用不能になっているとの情報から、実際にどうなっているのか下山途中に立ち寄ってきました。
- 基礎部分が軒並み傾いてた(-_-;)
幾度となくお世話になった避難小屋の現状は惨憺たる状況で、大変寂しい思いでした(-_-)
ここは貴重な水場があるので、小屋が無くなったとしても今後も間違いなく立ち寄ることでしょう!
お粗末様でした<(_ _)>