梅雨が明けた途端の猛暑続き。
こんな時は尾根歩きも薮漕ぎもしたくない…
サクッと沢で遊びましょう。
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2018年7月14日(土)晴れ 鈴鹿・宮妻峡 カズラ谷
そばつる 兔夢
宮妻峡キャンプ場駐車場9:05ー入渓9:20ー
カズラ谷登山道12:00~13:00ー駐車場14:00
沢遊びをしよう、とそばつるに提案。
候補は揖斐の白倉谷、美並の粥川、鈴鹿のカズラ谷。
そばつるが選んだのは前から行きたがっていたカズラ谷。
たろーさんのブログを見ると5月時点でカズラ谷は荒れていたようだ。
先週の大雨でどうなったか心配なところだ。
宮妻峡キャンプ場に車を置いて出発。
ここより奥は工事車輌以外進入禁止になっていた。
カズラ谷登山道に入ってひとつ目の堰堤脇から入渓。
わずかに進むと最初のゴルジュ。
3つ目の滝が妙にスリリングだった。
どうやら下が掘れて落差が増したようだ。
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次の滝は変化なく左をシャワークライム。
その先は赤茶けた岩床の流れ。
こんなところあったか?的で以前の様子がわからない。
階段状になった8m滝は洗われたものの特に変化なし。
4m滝を巻くと沢が穏やかになる。
ここの荒れ様がひどかった。
倒木やら岩やらが散乱している。
奥に進むと三俣。
向かう左俣はたろーさんの記録通り。
岩が吹っ飛び姿を変えていた。
水の力、恐るべし。
巾広10mも掘れ下がっていた。
その為、高度感が増していたが登るルートは以前と変わらない。
体調が良くないらしいそばつるにはロープを出した。
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ランドマーク的なS字滝は以前より登りにくい。
最初の曲点下側の岩が欠けたようだ。
ここから続いていた苔むした花崗岩の潤いのある風景は
痛々しいばかりに姿を変えていた。
元のようになるにはどれだけかかる事か。
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右手から飛沫を飛ばす15m滝付近はあまり変化なし。
この滝が崩れていたらどうしようと思っていたが杞憂だった。
快適にクライミング。
テクニカルな小滝で遊んで主稜線へ出て白ハゲへ向かう…
その予定だったが二俣を見過ごした。
急登を経て出たのはカズラ谷登山道。
この暑い中を登山道で白ハゲに向かう気力もなく適当に休憩。
休憩中、通りかかった登山者は一組。
意外と静かな時間が過ごせた。
木陰だった所為でそれほど暑くもなかった。
周囲をヒグラシの合唱がウェーヴの様に引いては近づいていた。
2018年7月15日(日)晴れ
奥美濃 揖斐・小津高地谷支流白倉谷 単独
高地谷駐車場8:45ー白倉谷林道橋10:20ー40m大滝11:20ー
休憩12:00~40ー林道13:30~45ー駐車地14:40
そばつるに提案した中で白倉谷が気になったので一人で出掛けた。
ここは以前、もんりさんと訪れた事があり印象がいい。
暑気払いの沢遊びに向いていると思うのだがそれが確かめたい。
高地谷林道に車を停め、白倉谷林道から堰堤を越えて入渓。
いきなり雰囲気のあるゴルジュが迎えてくれる。
夢の世界へ導いてくれる通路の様でワクワクする。
ゴルジュ一杯の流れには深い淵もありへつる事も。
泳ぎが得意な人なら飛び込みたくなるだろう。
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ゴルジュの先に大滝が現われた。
8m二段。
もんりさんとは左岸を巻いた。
だが、そちらを見るとよく巻いたなあ、と思えるような巻き。
思いきって水流脇を直登した。
フリクションが利いて意外と上手く登れた。
落口の岩の文様が美しかった。
マーブル模様とでも言おうか。
この岩はフェルトとの相性が抜群にいい。
その後、小滝や渕が幾つか現われるが
植林が近づいてきてややだれた感じになる。
そこを抜けるといきなり先が暗くなり深いゴルジュへ。
前衛の2mを見送るとその先に6m末広。
左側には深い渕が渦を巻く。
前はすぐ上の林道にあがり巻いた。
しかし、じっと見ていると登れそう。
右の水流に近い辺りに取り付く。
しかし上部が微妙で難しい。
一旦戻り、しばらく眺めていたら右端が何とかなりそう。
取り付くと上手い具合にホールドがあり何とか登れた。
落口にあがって流れを渡るところが一番怖かった。
上には深い渕の巾広4m滝。
巻く事はできそうにない。
渕を微妙にへつって左端に取り付く。
クラックを使ってシャワークライム。
このゴルジュを抜けた事で久し振りにテンションがあがった。
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その後、コバルトブルーの渕を見送り、
規模の小さなゴルジュを抜けて橋に出る。
橋を越えるとすぐに二俣。
右に進んだところに潜り岩。
その向こうにかかる8m滝は水圧が凄い。
もんりさんと直登したところだが今回は巻いた。
沢が広々としてその真ん中に沢グルミ。
空が開けると眩い夏空がのぞく。
550m二俣はもんりさんとは右のゴルジュへ進んだ。
今回は巨岩が詰まる左へ。
この先、等高線がつまっていて気になっていたのだ。
しかし、流れも絶えてしまった。
はずれか?と思ったその時、一条の水流が落ちているのが見えた。
近づくとそれはビックリの大滝だった。
絶壁に囲まれてその中を見えるだけで3段40m。
すばらしい。
まだこんなのがあったんだ。
何とかこの滝を越えられないかと左岸から高巻きを試みた。
しかし、岩壁に阻まれて断念。
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二俣に戻りゴルジュ手前で休憩。
大滝の出現した沢筋を詰める予定だったので
大滝を越えられなかった以上、戻ろうかと考えていた。
しかし、出発寸前になってゴルジュを抜けたくなった。
ゴルジュの奥にはチョックストーンが行く手を塞ぐ。
前にどうやって越えたのか記憶にない。
近づくと倒木があり左から越える事が出来た。
次に現われたのは壁のような8m滝。
日差しの加減で水流だけが輝いて美しい。
ここは右脇を直登。
前と上部が変わっていて登りやすくなっていた。
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5m樋状を巻くと変形の滝。
右から巻き気味に越える。
ゴルジュを抜けると広い穏やかな沢となる。
右岸に沢グルミが林立して雰囲気がいい。
その中に古い石組みがあって想像をかき立てる。
それだけに対岸の直林が残念だ。
二俣を林道目指して右に進む。
小滝を越えて植林の中の沢筋を林道に向かった。
そこは間伐された木材で埋まっていた。
下山は林道ばかりではつまらないので
途中から植林の尾根筋を下る。
杣道があって上手く下部の林道まで導いてくれた。
沢遊びで暑気払いするというテーマだった二日間。
スッキリと暑気払いできて満足。
だが、帰宅すると…