山日和さん、今日は。
一月の私の大日山レポから、国道8号の大規模交通雪害の冬を挟んで新緑とお花のいい季節になってきました。
この冬は加越国境に集中した結果、おかげさまで海までの五キロほどを残すのみまでに迫れましたー。♪
加賀の大日山にはこれまでそれぞれ違うルートで3回登っている。今回もまた新保からの新しいルートだ。
今回の山日和さんのルートは、地元では健脚者によるよい周回コースとして知られているようですね。
ただ洞吹さんと同じですが、私のように福井の住人だとそこまで行くのに横倉と比べてマジで3倍の時間がかか
ってしまいます。無料の中部縦貫道道が出来上がったのでなおさらです。
ほとんど雪はないだろうという予測とは裏腹に、道の両側にはまだ背丈ほどの雪の壁が残っていたのには驚いた。
今回は花を愛でながら無雪期の登山道をのんびり歩くはずだったのである。
- 勝山から大した標高差も無いのに・・・
去年三月の越前甲。通ってきた勝山の街にはまるで雪は無かったのがみるみるうちに雪が増えてきて登山口手前でこん
なんでした。
南面と北面同じ雪量でも、他の条件も加わったりして雪の消え方も遅くなるのでしょう。
起きた時には気温が2度しかなく、ずいぶん寒く感じたものだが太陽が当たりだすとたちまち暑くてたまらな
くなる。
そうでした、山日和さんの遠征は車中泊スタイルなんですね。ちゃんと睡眠時間はとれたのでしょうか?
ふと思うのですが、中部縦貫道経由で勝山の横倉からにしたら一時間近い時間×2が余って、一キロほどの大日峠の往復
時間くらいラクにできるはず・・なんて選択肢もありましたね。
登山道はこの辺から右へトラバースしているはずだが、テープの類が一切ないので、雪が積もっていると道は
まったくわからない。大日山へダイレクトに延びる尾根を上がるとするか。
それってえらく不親切な登山道ですね~。下るときは間違いなく涙目になるバターンです。
私は歩いたことはないですけど、よく整備された道らしいですので山日和さんがよほど早い段階から道を外していた可能性も
ありますね。
片手のストックをピッケルに持ち替えて慎重に高度を上げた。このまま山頂に立てればなかなか素晴らしいルー
トだろう。
この白山をバックにした雪面ブナの芽吹きの景色を見る為だけでも、アイゼンもって直登尾根に行きたくなりますね。
山を始めた頃ここで初めて見た、それまでの自分の常識から外れた雪の中の新緑に衝撃を受けました。
- 2006.05.12 な、なんじゃーこりゃー?
しかし世の中そう甘くはない。山頂まで標高差200mぐらいのところでヤブが登場した。あまり歩かれている様
子もなく、密度は結構濃いめである。とにかく漕ぐしかないのでひたすら上を目指すと広い雪原に飛び出した。
おおっ、これで山頂まで快適な雪原歩きか、というわけもなく再びのヤブへ突入。
まだ雪のあるうちに右の登山道のある稜線へトラバースって訳にはいかないんでしょうか?
やがてヤブ越しに山頂標識の裏側が見えた。無事大日山に到着だ。予定より時間が掛かったものの、その分充
実感は大きい。山頂にはまったく雪は無く、カタクリの花がそこここに咲いている。
ヤブ漕ぎの末の登頂に充実感を覚えてしまう・・・よく考えてみると、実はそれってヤバいことなのかも?
- 2006.05.12 歩いてて足の踏み場に困りました
白山方面の展望は雄大で、北の奈良岳、大笠山あたりから南の別山、三ノ峰まで連綿と続く山稜は圧倒的だ。
ただ、さしもの白山もかなり黒いところが目立つようになってきた。大汝山などはもう真っ黒だ。
白山を中心にした大展望ですね~。♪
この後の降雪で一瞬でしょうが黒さも薄れ、汚かった雪面も本来の白さを取り戻しました。
カタクリやイワウチワの花を楽しめるのは雪が消えた恩恵だ。
なんか山日和さんが腹ばいになってお花を撮ってる姿って想像できません。
1ヵ月前なら周りの山々も真っ白な衣装をまとって美しい姿を見せていただろうが、今は元の地味な姿に戻り
始めている。
白さは七難隠しますからねー。地味などんな山も純白の衣装は似合ってました。
ここから大日峠へ下りは急坂が連続する。登りに取れば苦しいところだろう。ほとんど雪の消えた登山道を最
低鞍部まで下り、横倉からの道を見送って県境の尾根を直進する。
確かに急登です。
いつだったかスノーシューでちまちま登ってて随分と前に抜かれたはずの山スキーに追いついてしまったことがあり
ました。
国道416号はほぼ完成しているようで、斜面を切り刻んでウネウネと走っている。1年の内の半分は通れないと思
うのだが、何か利便性が向上することがあるのだろうか。
あるのかと聞かれればそれなりの答えをひねり出すのでしょうが、山に登るという無駄な時間と労力が人生に潤いを
与えてくれるのと同じで、無駄な時間と労力(に見える)の道路整備は経済に潤いを与えてくれると考えましょう。
巡視路ではイワウチワ、タムシバ、キクザキイチゲ、バイカオウレン、ショウジョウバカマなどの花が目を楽
しませてくれた。さほど急なところもない、いい道である。苦労することもなく国道に着地。雪の壁の間を歩く
と天然のクーラーのような冷気がほてった体に心地よい。
真北へ向かう巡視路なのに雪は無かったのですね。
ホント逆ルートにしなくて良かったデス。
いい周回ができそうですね。今度横倉から回ってみようかな。