とっちゃんのたっての希望で再び滝本北谷と本谷に行くことにした。滝本北谷はこれで4回目、本谷は3回目である。まあ、いい谷は何度行ってもいい。兎夢さんを加えての3人での沢旅となった。ちなみにこのメンバー構成は初めて。兎夢さんはご存知沢のベテランだし、とっちゃんも沢歴は長い。まあ、この3人なら何の心配もなく歩けるだろう。
【 日 付 】2017年11月11日(土)〜12日(月)
【 山 域 】南紀・熊野川支流 小口川流域
【メンバー】とっちゃん、兎夢、シュークリーム
【 天 候 】2日間とも快晴
【 ルート 】
1日目(11日)滝本北谷
テン場 7:50 --- 8:17 筆藪滝 --- 8:50 部屋滝 --- 9:25 溜湾殿滝 9:40 --- 10:05 ケヤキ原滝 --- 10:23 屏風滝 --- 10:37 亀壺の滝 10:50 --- 12:02 比丘尼滝 12:32 --- 12:57 取水堰堤 --- 13:10 熊野古道(地蔵茶屋跡)--- 13:22取水堰堤(遡行終了)13:36 --- 15:40 テン場
2日目(12日)滝本本谷
テン場 8:38 --- 8:56 宝竜一の滝 --- 9:17 宝竜二の滝 --- 9:54 下コッペ滝 --- 10:25 取水堰堤 --- 11:23 燈明滝 --- 11:44 白滝 --- 12:36 ナベラゴの滝 --- 12:45 なめ(昼食)13:28 --- 13:50 ホタバ谷出会い(遡行終了)--- 16:00 テン場
1日目(滝本北谷)
朝4時に久居IC近くのスターバックス駐車場に集合。私の車に同乗して入渓地に向かう。この日は紀伊長島から尾鷲までの区間が朝6時まで通行止めなので、この区間は下道を走ったが、朝早かったせいかそれほどの時間ロスはなかった。予定通り、3時間半かかって7時半頃に滝本のテン泊予定地についた。
道を少し戻って、小学校跡地のところを右折。30分ほどで筆藪滝に着いた。途中の林道は先の台風21号によるものであろう崩壊があった。それでも2011年の水害と比べるとおとなしいものだ。
- 筆藪滝
筆藪滝の右岸をピンクテープまで歩き、そこから登って崩壊気味の杣道に出る予定だったのだが、歩きにくいと思ったら本来の杣道のちょっと下を歩いたみたい。とっちゃんがちょっと怖そうについてくる。やさしい兎夢さんはとっちゃんを後ろからバックアップしている。今回の沢行はずっとこんな順番で歩くことになった。兎夢さん、サポートありがとさんでした。おかげで私は先頭を、あんまり後ろを気にすることなく歩けました。
ところで、とっちゃんは沢中をずっとストックを突いて歩いていたけど、かえって歩きにくい気がするけど、どうなんだろう。
左俣の越前谷から落ちる猿手滝を左に見ながら部屋滝20mの見物に行く。相変わらず迫力のあるいい滝だ。前回は陽光が差し込んで素晴らしい雰囲気だったが、今回はやや曇り気味で陽が差し込んでいないのが残念。
- 部屋滝
越前谷の出会いまで戻り、右岸を巻いて部屋滝の落ち口に降りる。ここらへんは急斜面だが、ロープなども設置されていて、至れり尽くせりだ。
溜湾殿滝で一休み。ここは8月にウオータースライダーをして遊んだところ。来年またスライダーで遊びたいなあ。今は寒くて泳ぐ気にはならない。
ケヤキ原滝30mは丸い岩が積み重なってできているような面白い形状の滝だ。北谷ではこのような形状の滝は一つだけだが、本谷にはいくつか見られる。どんな風にしてこんな形状の滝でできたんだろうか。
- ケヤキ原滝
ケヤキ原滝からしばらくがこの谷のハイライト部分だ。谷の両側に切り立った嵓がせまり、その上に紅葉といつの間にか現れた青空が美しい。
ケヤキ原滝を左岸から巻き登ると、すぐに屏風滝15m。鏡のように静かな水面に屏風滝が写って逆さ屏風になっている。雲の早い動きから、上空は風が強いことがわかるが、谷の中は無風でむしろ暖かい。秋の沢登りは寒いと敬遠されがちだが、実は谷は無風で、むしろ暖かかったりするのだ。
- 屏風滝
屏風滝のすぐ上は亀壺の滝。この滝も屏風滝と同じ一枚岩の滝だが、岩の表面の凹凸によるものか、独特の水紋を描きながら水が落ちている。日当たりのいい場所なので、一休み。もちろん、わりばしさんが亀壺に落ちた話はしときましたよ。
- 亀壺の滝
亀壺の滝のすぐ左横のルートを巻き登る。真新しい鎖などが設置されていて巻きは容易。巻いた上は素敵ななめ。
「なめはやっぱりほっとするよねえ」ととっちゃん。舗装道路のようななめをのんびり歩くのは気持ちがいい。岩グラの斜面とその上空は、紅葉と抜けるような青空。来てよかったと思える瞬間。
- なめととっちゃん
なめを過ぎるとしばらくはゴーロ帯歩きだ。前回は長いと感じたゴーロ帯もそんなに長いと感じないうちに比丘尼滝に到着。体重が減ったせいか、体が軽く感じる。比丘尼滝のあたりは日当たりが良く、昼食に最適な場所だ。陽を受けて虹ができている。この虹の位置が太陽が動くに連れて変化するのが面白い。
- 比丘尼滝と虹
比丘尼滝を左岸から巻き登ると、最後の斜滝とその上は高い岩グラ。皆、比丘尼滝を最後の滝と思っているので、この斜滝を見ると嬉しい驚きだ。滑った滝の左側を注意しながら登ると、すぐそこが取水堰堤。本来はここで遡行終了になるところだが、地図を見ると熊野古道まですぐ近くなので、とっちゃんと兎夢さんに付き合ってもらって、熊野古道まで行くことにする。
わずか10分ほどで、熊野古道の地蔵茶屋跡に到着。途中、素晴らしく赤く紅葉したもみじにも出会えてよかった。これで先週歩いた熊野古道と滝本北谷が線でつながった。地蔵茶屋跡には立派な休憩所と東屋とトイレがあり、休憩にはいいところだ。先週たくさん外国人観光客が歩いていた熊野古道には、今日は人影がない。
- 今日一番の紅葉
取水堰堤まで戻り、あとは尾根沿いに駐車地まで戻った。晩御飯はとっちゃんが準備してくれた鍋をつつき、楽しく過ごす。とっちゃん、ごちそうさん。夜中はめったに見られないような素晴らしい星空を観察でき、明日の快晴が約束されているようだった。
とっちゃんのたっての希望で再び滝本北谷と本谷に行くことにした。滝本北谷はこれで4回目、本谷は3回目である。まあ、いい谷は何度行ってもいい。兎夢さんを加えての3人での沢旅となった。ちなみにこのメンバー構成は初めて。兎夢さんはご存知沢のベテランだし、とっちゃんも沢歴は長い。まあ、この3人なら何の心配もなく歩けるだろう。
【 日 付 】2017年11月11日(土)〜12日(月)
【 山 域 】南紀・熊野川支流 小口川流域
【メンバー】とっちゃん、兎夢、シュークリーム
【 天 候 】2日間とも快晴
【 ルート 】
1日目(11日)滝本北谷
テン場 7:50 --- 8:17 筆藪滝 --- 8:50 部屋滝 --- 9:25 溜湾殿滝 9:40 --- 10:05 ケヤキ原滝 --- 10:23 屏風滝 --- 10:37 亀壺の滝 10:50 --- 12:02 比丘尼滝 12:32 --- 12:57 取水堰堤 --- 13:10 熊野古道(地蔵茶屋跡)--- 13:22取水堰堤(遡行終了)13:36 --- 15:40 テン場
2日目(12日)滝本本谷
テン場 8:38 --- 8:56 宝竜一の滝 --- 9:17 宝竜二の滝 --- 9:54 下コッペ滝 --- 10:25 取水堰堤 --- 11:23 燈明滝 --- 11:44 白滝 --- 12:36 ナベラゴの滝 --- 12:45 なめ(昼食)13:28 --- 13:50 ホタバ谷出会い(遡行終了)--- 16:00 テン場
1日目(滝本北谷)
朝4時に久居IC近くのスターバックス駐車場に集合。私の車に同乗して入渓地に向かう。この日は紀伊長島から尾鷲までの区間が朝6時まで通行止めなので、この区間は下道を走ったが、朝早かったせいかそれほどの時間ロスはなかった。予定通り、3時間半かかって7時半頃に滝本のテン泊予定地についた。
道を少し戻って、小学校跡地のところを右折。30分ほどで筆藪滝に着いた。途中の林道は先の台風21号によるものであろう崩壊があった。それでも2011年の水害と比べるとおとなしいものだ。
[attachment=1]PB110127.jpg[/attachment]
筆藪滝の右岸をピンクテープまで歩き、そこから登って崩壊気味の杣道に出る予定だったのだが、歩きにくいと思ったら本来の杣道のちょっと下を歩いたみたい。とっちゃんがちょっと怖そうについてくる。やさしい兎夢さんはとっちゃんを後ろからバックアップしている。今回の沢行はずっとこんな順番で歩くことになった。兎夢さん、サポートありがとさんでした。おかげで私は先頭を、あんまり後ろを気にすることなく歩けました。
ところで、とっちゃんは沢中をずっとストックを突いて歩いていたけど、かえって歩きにくい気がするけど、どうなんだろう。
左俣の越前谷から落ちる猿手滝を左に見ながら部屋滝20mの見物に行く。相変わらず迫力のあるいい滝だ。前回は陽光が差し込んで素晴らしい雰囲気だったが、今回はやや曇り気味で陽が差し込んでいないのが残念。
[attachment=2]PB110136.jpg[/attachment]
越前谷の出会いまで戻り、右岸を巻いて部屋滝の落ち口に降りる。ここらへんは急斜面だが、ロープなども設置されていて、至れり尽くせりだ。
溜湾殿滝で一休み。ここは8月にウオータースライダーをして遊んだところ。来年またスライダーで遊びたいなあ。今は寒くて泳ぐ気にはならない。
ケヤキ原滝30mは丸い岩が積み重なってできているような面白い形状の滝だ。北谷ではこのような形状の滝は一つだけだが、本谷にはいくつか見られる。どんな風にしてこんな形状の滝でできたんだろうか。
[attachment=0]PB110151.jpg[/attachment]
ケヤキ原滝からしばらくがこの谷のハイライト部分だ。谷の両側に切り立った嵓がせまり、その上に紅葉といつの間にか現れた青空が美しい。
ケヤキ原滝を左岸から巻き登ると、すぐに屏風滝15m。鏡のように静かな水面に屏風滝が写って逆さ屏風になっている。雲の早い動きから、上空は風が強いことがわかるが、谷の中は無風でむしろ暖かい。秋の沢登りは寒いと敬遠されがちだが、実は谷は無風で、むしろ暖かかったりするのだ。
[attachment=3]PB110167.jpg[/attachment]
屏風滝のすぐ上は亀壺の滝。この滝も屏風滝と同じ一枚岩の滝だが、岩の表面の凹凸によるものか、独特の水紋を描きながら水が落ちている。日当たりのいい場所なので、一休み。もちろん、わりばしさんが亀壺に落ちた話はしときましたよ。
[attachment=4]PB110175.jpg[/attachment]
亀壺の滝のすぐ左横のルートを巻き登る。真新しい鎖などが設置されていて巻きは容易。巻いた上は素敵ななめ。
「なめはやっぱりほっとするよねえ」ととっちゃん。舗装道路のようななめをのんびり歩くのは気持ちがいい。岩グラの斜面とその上空は、紅葉と抜けるような青空。来てよかったと思える瞬間。
[attachment=5]PB110190.jpg[/attachment]
なめを過ぎるとしばらくはゴーロ帯歩きだ。前回は長いと感じたゴーロ帯もそんなに長いと感じないうちに比丘尼滝に到着。体重が減ったせいか、体が軽く感じる。比丘尼滝のあたりは日当たりが良く、昼食に最適な場所だ。陽を受けて虹ができている。この虹の位置が太陽が動くに連れて変化するのが面白い。
[attachment=6]PB110208.jpg[/attachment]
比丘尼滝を左岸から巻き登ると、最後の斜滝とその上は高い岩グラ。皆、比丘尼滝を最後の滝と思っているので、この斜滝を見ると嬉しい驚きだ。滑った滝の左側を注意しながら登ると、すぐそこが取水堰堤。本来はここで遡行終了になるところだが、地図を見ると熊野古道まですぐ近くなので、とっちゃんと兎夢さんに付き合ってもらって、熊野古道まで行くことにする。
わずか10分ほどで、熊野古道の地蔵茶屋跡に到着。途中、素晴らしく赤く紅葉したもみじにも出会えてよかった。これで先週歩いた熊野古道と滝本北谷が線でつながった。地蔵茶屋跡には立派な休憩所と東屋とトイレがあり、休憩にはいいところだ。先週たくさん外国人観光客が歩いていた熊野古道には、今日は人影がない。
[attachment=7]PB110227.jpg[/attachment]
取水堰堤まで戻り、あとは尾根沿いに駐車地まで戻った。晩御飯はとっちゃんが準備してくれた鍋をつつき、楽しく過ごす。とっちゃん、ごちそうさん。夜中はめったに見られないような素晴らしい星空を観察でき、明日の快晴が約束されているようだった。