【日 付】2017年8月19日(土)
【山 域】北アルプス
【天 候】曇り
【メンバ】I氏、O氏、kasaya
【コース】上高地山岳研究所5:35---5:45岳沢登山口---6:19風穴—-7:41岳沢小屋---10:12紀美子平---10:38前穂高岳12:28---13:05紀美子平---
15:04岳沢小屋—-15:57風穴---16:52上高地山岳研究所
大学のOB会が上高地で開かれるという。学校を出てから35年もなるが山の麓でやるのは初めてだ。ちょうど夏休みなので参加表明しせっかくなので手ごろな山へ登ることにした。(本隊は涸沢まで歩くが山には登らないようでそちらには合流せず)同じような気持ちでいた先輩2人とともに前穂を目指すことにした。上高地を訪れるのはいったい何年ぶりだろう。ワクワクしながら当日を待つが、このところの天気が心配。例年になく悪い。果たして登れる天気となるのだろうか。
先輩の運転する車で沢渡を目指す。途中で今夜の食材を調達。先輩の手配してくれた山小屋は日本山岳会の運営している小屋で上高地でありながら格安で泊まることができる。頼めばご飯と味噌汁もでるがおかずは自前で賄う必要がある。そのための食材である。もちろんお酒もたくさん購入。沢渡からバスに乗り換え上高地に入る。蒲トンネルを抜けると急に上高地らしい風景が広がる。やっぱりいいところだなあ。終点から河童橋まで歩いてその少し先が今日の宿だった。林の中に隠れて目立たないが静かな場所に立っている。いい感じだ。
- 林の中の山小屋
夕方ひどい雨になるがもう一人の先輩も無事到着。用意した食材を料理し山には登らない他の先輩も交えよもやま話に花が咲くが明日のことを考え適度に切り上げる。翌朝は4時30分ごろ起床。外を見るも森が深くてよく天気が分からない。簡単な食事で外に出ると意外にいい天気。土砂降りの雨も懸念されていたのでこれは有り難い。いざ出発である。
最初はいい感じだったが途中で急に雨が降り始める。結構強いが合羽は暑くて着たくない。そこで折りたたみ傘でやり過ごす。激しい雨は一時でわずか5分ほどで止んだ。あー良かった。そしてしばらく行けば風穴に到着。天然のクーラーと書いてあり涼しい風が穴から出てくる。ちょっぴりいい気分。
岳沢小屋までの道はなだらかで歩きやすい。ただ時折見える稜線はガスがかかってなかなか穂高らしい雄姿を見せてくれない。しょうがないねえ。そして出発から2時間で岳沢小屋到着。700mの標高差なのでまずまずのペースだ。このコースは一度下ったことがあるはずだが30年以上も前のこと。すっかり忘れている。このあたりから時折稜線が姿を見せる。うれしい。そしてここを上り下りする登山者は皆ヘルメットを被っていることに気付く。小屋でも1000円でレンタルしている。この界隈ではもうヘルメットが普通なんだ。
さてここからが岩場の続く急なルートだ。頂上まで900mぐらい。心して登り始める。途中梯子や鎖場に出会うが全般に歩きやすいし不安も感じることの無い道。やっぱり一般道だねえ。一気に頂上までとも思ったが途中の紀美子平は展望の良い平地。休憩には絶好の場所で大勢の人が休んでいる。やっぱり休憩だ。ここまで来ると時折青空も見えるし頂上も望むことができる。いい感じだ。人によってはここにザックをおいて頂上までピストンする人もいるようでザックがたくさんデポされている。自分らのザックは重いわけでもなくそのまま頂上を目指す。
道はいよいよ急になるが足場がしっかりしており何の不安もなく進んでいける。時折ガスが切れると吊尾根が見えたりする。ハクサンチドリも
見事。やっと夏山らしくなってきた。そしてついに登頂。やりました。
頂上は沢山の人。しかし残念ながら周りはガスでほとんど展望なし。仕方ないなあ。展望の回復を待つため、ゆっくり食事をしてさして広くない頂上をウロウロする。奥穂方面に行ってみると眼下に涸沢が見える。テントもいっぱいだが最盛期にくらべるとずいぶん少ない感じ。
そうこうしていると大分展望がよくなってきた。上高地の対岸である蝶、常念も時折顔を出す。いい感じだ。そしてついに奥穂高も顔を出した。やったねー。さらにその先の槍が見えないかともう少し粘るがさすがにダメ。まあでも雨も予想される中これだけ見られれば満足だ。1時間30分待った甲斐があったというもの。気分よく下りにかかる。
下りは楽かなと思ったが岳沢小屋までが長かった。非常にのどが渇き岳沢小屋のサイト地の水場でしこたま水を飲む。その後の下りも
長いなあと感じつつ下ることになる。遅い時刻でもまだ上る人にすれ違うとちょっと心配になるが皆岳沢小屋泊りなんだろう。まあしかしこれだけ歩いても特に足が攣ることもなく行けたのは良かった。一緒に登った先輩もさすがに強い。また一緒に行けるといいなあ。
Kasaya