おはようございます、山日和さん。
4年半履いた無雪期用の登山靴がボロボロになってしまった。水溜りを歩いたら靴の中に水が浸入するありさまではどうしよ
うもない。4年半と言っても、1年の内7割以上は冬靴と沢靴なので、実際に履いた回数はそれほどでもない。
歩き方が悪いのか、はたまた歩く場所が悪いのか。ともあれ早速靴を買いに走った。
重いけど革靴の方が長持ちするようですね。
ビブラムの張替えに1万5千円かかるけど・・
早朝、車の影も少ない朝明を中峠へ向う。3週間前のやぶオフで帰路に使った道だ。根ノ平峠も羽鳥峰峠も谷が荒れて風情を
失っている中、この中峠は峠越えの道らしさを保っている。
確かに。歩く人の量の差ですかね?
かつてこの一帯には大規模な鉱山があり、トロッコのレールの残骸や置き去られた生活物資などが散見される。しかし以前よ
り少なくなったような気がするのは気のせいかルート取りのせいか。
そう言えば奥谷尻谷の避難小屋が見当たらなかった。あんな立派な小屋を見落とすはずはないのだが。
昔はレール軌道の敷木もなんとなく残ってました。
小屋は少し高台にあるので見落としたんでしょうか?
初めて小滝が目に入ったと思うと、谷は左折してこれまでの平流はなんだったと思わせるような大滝がいきなり目に飛び込ん
できた。何度も見ている光景だから驚くことはないが、この突然の変化はいつ見ても新鮮だ。なかなか美しい滝なのだが水量が
少ないのが残念。念の為にチェーンスパイクを履いて、いつも通り左手からの巻きに取りかかる。
この巻きは傾斜が強く高度感がある。しかもホールドになる立ち木の間隔がやや広いので、慎重な行動が必要だ。
いやらしい所での軽アイゼンは役に立ちますねえ。
私は高桑信一氏ご推薦のピンソールです。
落ち口のレベルを少し超えたところまで上って驚いた。滝の上にも滝が続き、2段で15mほどあるだろうか。側壁は立ってゴル
ジュの様相である。登らなくてよかったかもしれない。
かなりの高さまで追い上げられたところで斜面をトラバースして流れに復帰した。もう正真正銘の源流だ。
こんなところにまである炭焼窯跡でザックを降ろす。今日は風が強く、山上ではとても寛げない。山上台地はもう目の上に見え
ている。あたりにはブナ林が広がり、実にいいところだ。
こういうところで窯跡を見るとホットしますし。
人の痕跡が見えるようで好きです。
イブネ・クラシ・銚子のトライアングルは最近よく歩かれるようになったが、上谷尻谷の源頭部を知る人は多くはないだろう。
先週に引き続いて今日もとろろ蕎麦。少し寒くて、温かいものすればよかったと悔やむ。
渓流シューズの代わりにガスストーブを持って来ればよかった。
最近は山専ボトルばかりで、めったにストーブを上げないなあ。
焼け焦げたようなコケ原が広がる山上台地。空気が澄んで痛快な展望が広がるが風が強い。
そそくさとクラシ山頂に向かい、北東の900mピークに続く尾根から下山することにした。
この尾根は下りに取ると少々わかりにくい。軌道修正しながら下るとヤセ尾根あり、直進できず急斜面をトラバースする場面あ
りと変化に富んで楽しい。左上に見えるのはクラジャンあたりか。900mピークの前後にはブナもあり、ヤブがないのでいいバリ
ルートだろう。
積雪期にしか使ったことないけどいい尾根ですよね。
クラシ谷に向けたテープは無かったですか?
以前はけっこうあったのですが・・
最後は神崎川本流出合にほど近いクラシ谷に着地、鈴鹿の上高地に立ち寄る。
3週間前の賑わいもずいぶん遠い記憶のように思える静寂の二次林をそぞろ歩いた。
誰もいない大カツラの広場はいつもと違う場所に見えた。
お疲れ様でした。
懐かしの地を結んだ山行でいい感じです。
わりばし