【 日 付 】2月26日(日)
【 山 域 】湖北 横山岳
【メンバー】Kasayaさん、たけし君、かとう君、副館長、わりばしさん(途中合流)
【 天 候 】だいたい曇り
【 ルート 】7:31菅並東バス停前(駐車)→7:47スノーシュー・ワカン装着し入山→8:01林道横断→8:54西尾根545m地点→10:41西峰→10:49~11:33東峰頂上(昼食)
→11:42西峰→13:35北西尾根624m地点(ぜんざい)→14:20林道横断→14:31下山
今年も東京マラソンには落選した。腐っていても仕方がない。天気予報を見てKasayaさんに声をかけ、横山岳に行くことにした。
せっかくなので、職場の若手、たけし、かとうの両君にも声を掛けた。この2人、おそらく“やぶこぎ”に登録していないと思うが、Kasayaさんとも何度か一緒に登山をしたことがあるし、昨年のセキオノコバでのオフ会にも参加している。横山岳にも、無雪期には登ったことがあるそうだ。
木之本のセブンイレブンで待ち合わせ、登山口の余呉町菅沼に7時20分には到着した。菅沼東バス停前の道路脇のスペースに車を止め準備をしていると、「おはようございます」と通りがかりの登山者の声。こんな季節にこんなところに来る酔狂な登山者が他にもいるんだと思っていると、「あれ?副館長さん?」と。なんと、わりばしさんだった。やっぱり“やぶこぎ”関係者だよな。類は友を呼ぶとは言いたくないが。聞くと、わりばしさんも西尾根を登って北西尾根を下りる同じルート。車は、下山場所を考えて北海道トンネル近くにおいてきたとのこと。先行するわりばしさんに、ラッセルよろしくねとお願いしておいた。
川を渡り、趣のある集落を過ぎるとすぐにスノーシュー装着。若い2人はワカンである。使い慣れておらず、装着に結構時間がかかった。そして西尾根の取り付きに。夏道の登山口の表示がある。しかし、どこが登山道なのか分からず、相当の急斜面。藪もある。途中で横断する林道まではやみくもに登った。ワカンは滑って大変だろうが、若い2人も蟹股で爪を効かせて踏ん張りつつ、遅れずについてくる。林道手前あたりから、わりばしさんのトレースと合流した。林道を過ぎると、徐々に歩きやすくなってきた。
- 林道に這い上がってきたところ
天気は曇りだが、青空が垣間見えてきた。期待できそうだ。それにしてもKasayaさんを先頭に歩かせると速くて往生する。特にワカンの2人は、文句は言わないものの閉口していたと想像する。ただ、途中でKasayaさんのスノーシューがずれてきて、「付け直すのでお先にどうぞ」と言われて私が先行したら、「速すぎる」と言われて、苦笑いした。
- こんな立派なブナがありました
雪は新たに降った様子はなく、サラサラ感がない。降ったとしても雨かみぞれだろう。しかし、締まっているので、歩くのは楽である。ずっと先に、わりばしさんの姿がちらちら見え始め、971m地点の手前でわりばしさんが止まって待っていてくれた。
わりばしさんと合流してから、少し険しい急斜面があったが、あれが「天狗の庭」というところだろうか。このあたりから木の枝に樹氷が付き始める。しばらく行くと横山岳の西峰に着いた。ちなみに、わりばしさんの前には全くトレースはなく、今回、山の中では誰にも会わなかった。
- 西峰から東を見ます
西峰に着くと、晴れてはいないが東の方に視界が開けた。頂上へは樹氷の中を歩く。頂上にはヨド物置が置いてあるが、半分以上雪に埋もれていた。天気は西峰に着いたときよりも良くなく、視界はきかず、小雪も舞ってきた。早速昼食とした。Kasayaさんは、スノースコップを持ってくればよかったと後悔していた。
- 西峰から東峰に向かいます
下山は西峰まで戻って北西尾根へ。この尾根、広くてブナ林が綺麗で、西尾根よりずっと歩きやすい。しかも頂上付近は締まった雪の上に少し新雪が乗っていて、サラサラ感がありながらもスノーシューの爪がよく効く。気持ちよく歩けるが、先行するKasayaさんとわりばしさんは滅茶苦茶速い。若い2人は12本爪のアイゼンの上からワカンをつけた万全の下山装備だが、2人の早さには遅れがちである。すると、かとう君が片方のワカンを外している。どうしたのかと思ったら、ワカンのベルトが、アイゼンの爪で切れてしまったらしい。最強のアイゼンワカンも、さすがに12本爪では無理があったか。
- 北西尾根を降ります
- 気持ちの良い尾根
途中の休憩で、Kasayaさんお得意のぜんざいをいただいた。わりばしさんも、バーナーを持ってきていないのに、レトルト状のぜんざいを持ってきていてミックスしたが、わりばしさんは1人だったら冷たいまま食べるつもりだったのだろうか。
北西尾根からの最後の下りは急で雪質も悪くなったが、古い山道の痕跡があった。途中の林道に出るところは急斜面で雪も付いておらず、滑り落ちるアトラクションもできずにスノーシューを外して降りた。わりばしさんも結局、トンネルの方には降りず、我々と同じところ(西尾根の取り付きの方)に降りた。
- 途中の林道に出る急傾斜を下ります
天気は、雨男のわりばしさんと一緒だったことを考えると良い方だったのかもしれない。かとう君にはワカンを修理するより、スノーシューを買えと言っておいた。帰りの車中で、私のスノーシューのサイズを聞かれたので、ちょっと買う気になったのかもしれない。
帰路は、サラダパンを買いにいくというわりばしさんとは分かれ、日帰り温泉としては高級感のある姉川温泉に立ち寄って、リフレッシュした。