- 和田牧場跡を歩く
朝5時にセットしたアラームで目が覚めた。一瞬の「ここはどこ?私はだあれ?」状態ののち、ここが白鳥温泉の駐車場であることに気がついた。昨日、温泉で美味しい生ビールを飲んで、そのまま眠りについたのだった。2週続けての車中泊。家よりは車の中の方がよく眠れるというのは、だんだん洞吹化していることを示しているのかもしれない。今日は久しぶりに鈴鹿ハイキングクラブの山行に合流させてもらうことになっているのだ。
【 日 付 】2017年2月26日(日)
【 山 域 】奥美濃・野伏が岳
【メンバー】たろー、とりや、コージ、やっさん、えだちゃん(以上、鈴ハイメンバー)、シュークリーム
【 天 候 】晴れのち雪
【 ルート 】白山中居神社 7:16 --- 8:36 和田牧場跡 --- 11:02 野伏ヶ岳 --- 12:10 薙刀平(昼食)--- 13:48和田牧場跡--- 15:00頃 白山中居神社
白山中居神社への道はよく除雪されていて、集合時刻の30分前には集合場所に着いてしまった。鈴ハイメンバーの到着までのんびりと準備をする。昨晩から降り始めた雪はやみ、雲ひとつない青空は今日の山日和を約束している。
そのうち鈴ハイメンバーと思われる車が対岸に現れる。どうも私が駐めたところは登山者駐車場ではなかったようだ。橋を歩いて渡って合流する。野伏ヶ岳に来るのは初めてである。残雪期に登る山として行きたい山リストにずっと入っていたので、ちょうどいい機会だ。
橋を渡って、最初は林道を歩いていく。人気の山らしく、山スキーの人やスノーシューの人など、いろいろ歩いている。途中でスノーシューをつける。鈴ハイのメンバーは5人のうち、4人がワカン、一人だけスノーシューだ。鈴ハイではスノーシューは重くて不評なのだという。確かに女性が多いとそうなるのかも。
- 和田牧場跡から野伏ヶ岳を望む
1時間強の歩きで、突然視界が開け、目の前に野伏ヶ岳と薙刀山の姿が大きく現れる。真っ青な空に真っ白な山々がよく映えている。右側には美濃禅定道が通る銚子ヶ峰から三の峰、別山に至る稜線も見えている。なるほどこれは人気が出るわけだ。締まった雪の上に昨日降った新雪がふわっと乗って歩きやすい。
- 白山三ノ峰方向
登りはダイレクト尾根からだそうで、ダイレクト尾根を目指して歩き、途中で急斜面をショートカットして尾根稜線に乗る。この後はひたすら頂上を目指して登っていくだけだ。急斜面で力を使ったのと、昨日の御池の疲れがだんだん出てきて、他のメンバーに置いていかれる。まあ、これはしょうがない。マイペースで登っていくしかない。スキーをつけた人やスノーシューの人たちが前後を歩いている。後方には小白山の美しい姿が見えている。こんなのを見せられると今度は小白山に登りたくなってしまう。
- 小白山を望む
ダイレクト尾根の斜面はスノーシュー向きの斜面のようで、グリップが良く効いて思ったよりは簡単に頂上に着いた。360度のパノラマに疲れも吹っ飛ぶ。たろーさんは薙刀山へも行きたいようで、小休止ののち、薙刀山への稜線を降りていく。こちらにはトレースはなく、バージンスノーにフットプリントをつけていくのは気持ちがいい。
- 野伏ヶ岳頂上
斜面は凍っている場所があってワカン組は苦労しているが、MSRのライトニングアッセントは多少凍った斜面でも確実にグリップしてくれて、快調に下降することができる。野伏ヶ岳と薙刀山の鞍部である薙刀平で昼食休憩とする。天候は下り坂のようで、空は雲で覆われ、昼食の間に雪も降りだした。薙刀山のピークはガスに覆われつつある。協議の末、薙刀山は諦めて下山することにする。たろーさんは薙刀平から薙刀山までの往復を1時間と考えていたようだが、帰宅後にKWさんの記録を見ると往復2時間かかっている。天候の悪化を考えると妥当な計画変更と言えるだろう。
- 薙刀山方向に下る
下山は薙刀平から推高谷方向に下りて行き、推高谷源頭を渡って、林道に出る。さすがにたろーさん、このあたりの地図読みはしっかりしていてピンポイントで林道終点に出た。あとは林道を辿って和田牧場跡に戻るだけだが、意外に長い林道歩きだ。歩いている途中に雪が本降りになってくる。
- 雪が本降りに
和田牧場跡からの林道はみなさんヒップソリで楽しみながら下る。なるほど、ピップソリってそんな風にして楽しむものなのね。紅一点のえだちゃんはヒップソリが大好きなようだ。私も次回はヒップソリで楽しむことにしよう。
予定よりやや早めの3時頃に駐車場着。こんなピーカンの山日和に野伏ヶ岳を登ることができ、ラッキーだった。前日の御池でも青空に映える樹氷を見ることができたし、天候に恵まれた二日間を遊びつくすことができた。2週続けて家を空けたので、今週末は地元の山で遊ぼうかな。
たろーさん、鈴ハイメンバーの皆さん、お世話になりました。また次回ご一緒できることを楽しみにしています。