昨年末から年始にかけて皆さんの楽しそうな山行記を見ながら南国タイで歯ぎしりをしていた.といっても,私もそれなりに楽しんではいたのだが.
待ちに待った待望の雪.遅まきながら次週のスノー衆の訓練も兼ねて鈴北岳,御池岳へ行くことにした.
【 日 付 】2017年1月22日(日)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り時々晴れ
【 ルート 】306号線ゲート前駐車地 7:06 --- 8:36 犬帰し谷左岸尾根 --- 10:30 カタクリ峠 --- 11:55 鈴北岳手前 --- 12:19 昼食 13:04 --- 13:57 国道 --- 15:00 駐車地
306号線冬冬期ゲート前には20センチほどの雪が積もり,その向こうも除雪されていないため,ずっと積雪があるようだ.今日はスノーシュー遊びに来たので,慣れるためゲート前からスノーシューを履いて行くことにする.
- 冬期ゲート前
スノーシューのおかげで沈み込みは5センチほどだが,重い雪なのでそれなりに足に負担がかかる.まあ,これも来週のための訓練と思えば苦にはならない.犬帰し谷左岸尾根の取付きまで1時間半もかかってしまった.トレースがあり,先行者がいるようだ.
- 306号線
少しの急登を我慢して尾根に上がって仕舞えば,あとは適度な傾斜の登りが続き,冬期に御池に登るルートとして定番になりつつある.青空も覗くいい天気で,予想よりもずっと山日和だ.途中で男性二人のパーティーに追いつく.愛知県の刈谷から来たそうだ.先行させてもらうが,トレースがあるのでさらにもう一組の先行者がいるようだ.
- 犬帰し谷左岸尾根取り付き
と思っていると,上から6名の中高年のパーティが降りてきた.天候が悪化しそうなので引き返してきたという.そんなにひどく悪化するとも思えないんだけど.まあ,大事をとるに越したことはない.このパーティーをやり過ごすとあとはトレースはなく,カタクリ峠までまっさらなフットプリントを刻むことができた.
- カタクリ峠
カタクリ峠で小休止していると,単独男性が同じコースから現れ,さらにその後ろからkasayaさん一行が追いついてきた.同じコースだが,kasayaさんたちは私より30分ほど遅く出発しているので,30分も詰められたことになる.さすがに健脚だ.
7合目の看板まで一緒に歩き,御池岳を目指すkasayaさん一行と別れる.1030m付近まで登山道を辿り,右折して県境稜線に入る.この県境稜線は私の好きな尾根だ.稜線に出ると予想通り,風とガスが出てきた.昨日のものらしいトレースの風紋があるが,トレース自体はほとんど消え失せている.新雪に自分のフットプリントを刻みながら進むのは快感だ.テーブルランドはすっかりガスに覆われている.天気が良ければ県境尾根から御嶽が綺麗に見えるんだけど.まあ,今日はしようがない.スノーシューで処女雪を踏めただけでもよしとしよう.
- 県境稜線
標高が上がるにつれてガスが濃くなり,鈴北岳まであと5分くらいのところで完全にホワイトアウトになる.このまま進んでもまあ大事はないだろうが,頂上まで行っても何もあるわけでもないし,鈴北岳へはもう何度も登っている.わざわざこんな日に頂上を目指す必要もなかろう,それよりも自分のトレースが消えないうちにさっさと撤退したほうがよさそうだ.コンディションが良ければ奥の平を散策して帰ろうと思っていたのだが,方針変更.
- 鈴北岳頂上近く
登山道の分岐まで戻ると,ガスは晴れ,三重県側が綺麗に見えている.風下側の斜面に陣取り,昼食にする.今日は味噌もつ煮込みにちょっとトッピングを添えて.デザートは干し柿とカフェオレ.満足満足.
手袋を脱いでいたら手がかじかんできたので,適当に撤退することにする.気温が下がってきているようだ.下りはわざとトレースを外して,新雪を踏みしめながら自分のトレースをつけていく.スノーシューならではの醍醐味だ.楽しみながらあっという間に犬帰し谷左岸尾根の取付きまで降りてしまった.
国道で衣服の調整をしていると国道を単独男性が降りてきた.どこへ行ってきたのか聞くと,滋賀県側から鞍掛峠を越えてきたという.どうやって帰るのかと聞くと,バスと電車を使うという.面白い人だ.何なら私の車で駅まで送ってあげようかと思ったが,スノーシューを脱いでいる間にさっさと行ってしまった.ツボ足でトレースをたどらずに歩いているのに,トレースをたどる私よりも足が早く,結局追いつくことができなかった.
定番通り,グリーンホテルのお湯につかって帰る.