【日付】2017年1月22日(日)
【山域】鈴鹿
【メンバー】副館長、K氏、Kasaya
【天候】曇り
【ルート】306ゲート7:42---9:16コグルミ谷右岸尾根取り付き---10:36コグルミ谷右岸尾根取り付き---10:36カタクリ峠---
11:27八合目ーーー12:22御池岳ーーー12:34奥の平13:07ーーー13:28八合目ーーー13:45カタクリ峠ーーー14:40国道ーーー15:56ゲート
先週は土日にかけて員弁辺りは大雪だった。直後に入ったおどさんのレポでも相当に雪がありそうな情報。これはやっぱり
行かなくては。
副館長に声をかけてその友人K氏とともに御池岳を目指す。藤原簡易駐車地について待っているとなにやら見覚えのある人が
出発準備している。わりばしさんだ。聞けば木和田尾から御池を目指すとか。この大雪で果たして行けるのか。でも昨日も
誰か入っているだろうし、わりばしさんならきっと届くだろう。我々は国道から最短で御池を目指す。上で会えたらうれしいが
ちょっと難しいかなあ。
待つ事しばしで二人と合流。306号ゲートを目指す。この辺りは雪が多い。いつもならゲート手前まで入れるがそこは雪が多くて
入れない。チョッと下がったところに駐車。すでに3台ほど路肩に停まっている。皆御池を目指したのか。
- ゲート付近
早速準備をして出発。いつもとは違って最初から雪の上だ。珍しいこと。最初はツボ足だったが登るにつれて雪も柔らかく
なり途中でスノーシュー装着。先行するトレースを見るとワカン、スノーシュー、ツボ足色んなパターンが見て取れる。
無雪期なら1時間程度のはずだが1.5時間かかってコグルミ谷右岸尾根に到着。途中の犬返し谷の斜面にトレースがあったので
こちらもあるかと思ったが、この斜面にはトレースなし。使われていないようだ。まあ行こうか
最初は急登。スノーシューの爪を効かせてぐいぐい上る。斜度が緩くなって人心地。そのまま高みを目指していくがふと
見るとテントが一張り。なんでこんなとこに。外にはスノースコップが3つほど見える。昨日ここまで来て泊まったらしい。
もっと上まで行かなかったのだろうかとちょっと不思議な感じ。そしてしばらく歩いていくと上から年配の5人集団が下りてくる。
もう行ってきたのか問うと天気が悪そうなのでカタクリ峠までも行かずに引き返したとのこと。上空は確かに雲が出ているが
まだそれほど悪い天気とも思われない。変だなあと思うがこれはテントの住人だった。テント泊を楽しみに来たのかなあなどと
副館長といいあう。
歩みの遅いK氏を時々待ちながら進んでいく。尾根から見える斜面はどこも雪だらけ。自分らの乗っている尾根も少し
雪庇が出ている。なかなかのもんだ。そこをいいペースで登っていきカタクリ峠到着。するとおさげ髪風の帽子の人がいる。
シュークリームさんだ。久しぶりだ。でも「kasayaさんならこのあたりに来るだろうと思ってましたよ」と言われてしまう。
ありうる話だ。シュークリームさんは県境尾根から鈴北に行くという。冬場は行ったことがないところだが我々は当初
予定通り御池台地を目指す。冬は初めてのK氏に御池の雪原を何とか見せてあげたい。
7合目まで一緒に行くがそこでお別れ。トレースは県境尾根上についてるがそこを行くと遠回りの気がしてトレースの無い
夏道を進むことにした。しかしここでちょっとコースを間違える。雪の量が多くわかりづらくて気がつけば相当遠回りを
していた。ありゃりゃ。ちょっと戻って尾根から幻の池に出る。ここに上からトレースが来ていたいので先ほどのトレースを
使えばもっと楽だったかなあと少し考える。
幻の池からは少し降りて8合目にでる。この先のトレースが心配だったが、何とかついていた。これなら楽かなあ。時刻は11時30分
頂上にいるのは13時ぐらいまでと思っているのでまだ大丈夫。
最初先頭を行くがなかなかきつい。雪も増えて周りの木々も白くなってきた。上は完全にガスのようだが周囲の雰囲気は
いかにも冬の山。ただ途中ですこし足が攣りそうになってきた。秘薬を飲むために副館長には先に行ってもらう。彼はあいよと
ばかりに平然と進んでいく。
薬を飲んでから自分も後を追う。でもいつの間にか見えなくなっている。まあいいか。後続のK氏はさらに遅れている。
しんどいなあと思って登っているがなんとなく一人で登っているような雰囲気となる。周りの木々と雪の状態がすごくいい。
やっと雪山に来れたなあといった気分である。そして黙々と足を出していくと途中で副館長が待っている。何かなあと思ったら
トレースが二つに分かれている。丸山へ向かうのと雪原との分岐点だ。どちらに進むか相談したかったようだ。まだK氏も来ない
のでしばらく待つ事にする。すると上から一人の青年が下りてきた。雪原のほうに出たがガスで何も見えないので降りてきました
とのこと。今日の天気では仕方がないか。
- 雪の御池
- 御池岳頂上も深い雪
待つ事しばしでK氏も追いついた。K氏は冬の御池は初めてなので山頂を目指すことにする。稜線からちょっと北にいくとすぐに
頂上だった。何も見えない頂上。今日はだめだね。それにしてもこの御池岳の道標。やけに低い位置にある。後で知ったことだが
1.5mほどの積雪があったのだ。ここにいても仕方がないので一塁の望みをかけて奥の平を目指す。ガスがなければ一面の雪景色。
素晴らしい景色の待つところだが、今日は樹木が切れても何もなし。白い中に鹿除けネットだけがかろうじて頭を出している状態。
最初はボタンブチまで行こうかとも話をしていたがこれでは行っても意味がない。結局風を避けて近くでランチとした。風は
それほどでもないが結構寒い。いつもの味噌煮込みを作っているとカップラーメンのK氏はさっさと食事を済ませてもう出発準備で
ある。この天気ではやむえない。そそくさと食事を終えて出発。周りを見渡せば相変わらずガスの中。未練はあるが降りるしかない。
- ネットが顔を出している
下りは楽だ。スノーシューにはおあつらえ向きの斜面と深雪。スノーシューで雪面に乗り込んでいくと誠に気持ち良い。そして
苦労した登りを15分程度で8合目まで降りてきてしまった。途中で気づいたことだが御池岳のガスは頂上付近だけ。ちょっと下れば
展望が開けているのである。今日はだめだったなあ。
8合目からは幻の池を越えて一気にカタクリ峠まで下る。ここまで来ると風もないし休憩にはうってつけ。時間的にも余裕がある
のでぜんざいを作ることにする。ゆであずき缶をコッヘルで温めて作るぜんざいは冬の定番。でも一人では量が多すぎる。
甘く温かなぜんざいはやはり山に合う。
さてあとは帰るだけ。特に欲を出さず来た道を戻ることにする。途中犬返し谷への分岐あたりで踏み跡が交錯していたがその後は
一本調子。あっという間に国道に降り立つ。もう着いちゃった。そんな感じ。あとは長い道のりを時々長いなーと言いつつ1時間余で
ゲートまで帰り着いた。最後にぽつぽつと雨が来たが、本降りになる前に車に乗り込めたのでよしとするか。
御池雪原を今回は見ることができなかったが、今シーズンにまたチャンスはあるだろう。今度は晴天を狙って再トライだ。
kasaya