【 日 付 】2016年12月25日(日)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】青川峡ゲート8:50>治田峠>銚子岳12:20>静ヶ岳13:21>遠足尾根>大鉢山>青川峡登山口16:00
12月25日(日)今日は青川峡から治田峠に登り銚子岳、静ケ岳と登って遠足尾根で大鉢山に下り青川峡に下るつもりだ。青川峡から治田峠に出るルートは現在治山工事で通行止めだが、日曜日なら工事休止で通れるかもと思いとりあえず行ってみた。
青川オートキャンプ場の奥のゲートから50mほど進むと大鉢山の登山口がある。予定ではここへ下山するつもりだが、うまくいくかな。(8:50)
8年前の記録的豪雨で青川峡は大量の砂利とガレで埋まってしまった。かつての林道も砂利に埋まっている。
かつて駐車場があった辺りで工事が行われているようだ。重機は全部止まっていて人影もなかったので河原に降りて遡上していく。
延々と続くゴーロの彼方に銚子岳のトンガリピークが見える。
これでもかと言うくらいゴーロを歩くと銚子谷の二股に出るが、かつての面影もないゴーロの河原に唖然とする。手前にあった手掘りトンネルを探しても砂利に埋もれたのか入り口も見つからない。そして河原の真ん中に青テープがヒラヒラしていた。
その先右岸に日之岡稲荷の標識があった。ここで河原を進むと青川峡大滝があるので右岸の稲荷のほうから高巻くことになる。大滝は見に行かなかったが、現在でも綺麗な姿を残していると昨年の遡行記録に出ていた。
高巻きルートにある日之岡稲荷は現在も綺麗に残っている。
お稲荷さんから真っ直ぐ進んでいったら、綺麗な滝のある沢に出くわした。地形図に出ているルートは斜面をヘツリながらこの沢を渡るようになっていたが、斜面が崩れていて踏み跡などないので引き返したら赤テープのところから急な斜面で河原に下りられるようになっていた。
河原を進むとまともな標識が出てきた。
その少し先に尾根の取り付きとなる標識が出てきた。ここからいきなり尾根に取りつくのではなくしばらく支谷に沿って登って行く。支谷がヤブっぽくなったので適当に尾根に取りついたら左の方から溝状の峠道と合流した。
峠道はたまに倒木があるが、状態は良くて普通に登っていける。
吹き飛ばされた小屋根の横に中地蔵が残されていた。
中地蔵から気持ちの良い落葉樹林が広がっているのでトレンチ状の峠道から出て樹林の中を登った。
稜線が近づいたら峠道に戻って治田峠に出た。峠にはワンちゃんを連れた御夫婦が休んでいた。御夫婦は茨川から登ってきたそうで一休みしたら往路を引き返すそうだ。私は県境稜線で銚子岳を目指す。
稜線から青川峡を見下ろす。鈴鹿の峠道の中でもここは一番難儀なところでした。
鈴鹿の県境稜線でも銚子岳の前後は一番厳しいと言われるところで峠から銚子岳まではかなりの登りがいがある。
12時20分、息も切れ切れに銚子岳に着いた。ここで簡単に昼食を済ませた。
昼食後、稜線から少し外れた最高点まで行ってみた。山頂では茨川林道の途中からヤブ尾根を登ってきたという二人組が昼休憩をとっていた。
最高点の展望はあまり良くないが、御池方面だけは開けていてその巨体を眺めることができた。
さあ、先を進もう。銚子岳の南斜面はさらなる急傾斜。大ナギの縁に沿って急降下していく。
コルに下ったらジワジワと登り返して薄く冬化粧したセキオノコバまで来た。セキオノコバへは毎年来ているが、すぐ上の静ケ岳には最近登ったことがない。周回登山なので今日は三角点を踏んでおこう。
13時21分、静ヶ岳山頂(1088m)に着いた。
久々の山頂からは竜ヶ岳のゆったりした山頂が眺められた。ここから見ると随分長く伸びた山頂だ。
稜線を進んで竜ヶ岳の県境三叉路まで来たが、竜ヶ岳に寄る余裕はない。
優美な竜ヶ岳は眺めるだけにして先を進む。
金山尾根分岐も真っ直ぐ進んで遠足尾根に入る。
遠足尾根の新道分岐まで来た。
この先はヤブっぽくなるが、テープは豊富だった。アセビを潜り抜ける辺りが分かりにくかったが、テープを信じて先を進む。
何とか大鉢山(522m)まで来られた。
大鉢山もしばらく登ってなかったので降り口が分からない。北東尾根の方に黄色テープがあったので降りかけるが、踏み跡がなく登山道と言えるところではなかった。
山頂に戻って藤原岳方面の北西尾根に入るとテープが続いていた。
一番分かりにくい低木帯の辺りでテープが切れたので困ったが、岩が露出する尾根にマーカーが出てきた。
そして植林帯をジグザグに下ると登山口に降り立った。
16時丁度にゲートに戻った。今日は結構タフな周回登山になった。17年3月まで治山工事は続くらしいが、ゴーロ砂漠に興味のある方はこのルートに挑戦してみてください。