kitayama-walkさん、こんばんは(^^)
皆さんのレスを読んでいると入林制限後は無届け入林をされてない方々ばかりでホッとしています(^^)
僕は井栗さんが会長だった「芦生の自然と森を守る会」の会員でもありました。本も勿論初版本(^^;)
井栗さん達、守る会の勉強会にも何度も出席して、須後の人々や猟師の人々とも森を守ることを語り、
共に森を歩き、本当に森林生態系や物質循環、集落の生活とのつながりを学ばせて頂いた良い時間を
何年も過ごさせて頂きました。
守る会の中には、芦生の地に移り住んで、今はその地で活躍されている方も多々いらっしゃいます。
またその本でも紹介されている、当時なめこ組合で頑張っておられた今井さんはいまは芦生山の家の
館長さんをされており、2年前の秋の鹿の頭数調査の時には研究林のクラブハウスが工事中で
山の家に調査メンバーが宿泊のお世話になりました。守る会のころからお世話になっています。
入林規制は仕方が無いくらいに森が荒れてしまいました・・・。特に地蔵峠から容易に行き着く上谷や
野田畑は・・・。
しかし、この森は昆虫の研究者、菌類の研究者、動物の研究者、鳥類の研究者、樹木や草本の研究者、
土壌の研究者、水質の研究者、森林生態学、植物学、動物行動、物質循環等々の研究や教育の大切な森です。
言うまでも無く「研究林」なんですよね。
届けは面倒かも知れませんが、それもまたどういう研究がそのときにされているのかわかります。
ルート申請の届けを出してみると、その日は水質調査がされているのでその沢では無くこちらへ
迂回して下さい、等々丁寧に指示を下さいます。やはり研究の妨げになることは、山や森を愛する
者のはしくれなら、守らねば、と思っています。
赤崎中尾根も勿論研究ルートで、許可が要ります。佐々里から尾根沿いに入りやすいので
そのまま無許可で研究林内に入り込む人もあとをたちません。ナツエビネやサルメンエビネも
鹿のエサとなる標的でもありますが、盗掘者もあとをたちません・・・。
動物調査の為にいたるところに50台以上のカメラがついています。
写っているのも知らずに無届けで歩いている方も多いですが、しっかり写っています。
単独では入林禁止になった時も、遭難が続いたためでした。しかし、シンポジウム等で
芦生の森を何度も歩いている者はちゃんとルートを届け出れば単独でも許可して頂ける
ように意見を述べるとそのようにもしていただけました。
(遭難者が出ると研究林の方々も地元の方にも大変な労力がかかっています)
やぶこぎメンバーの方達は、是非是非ご理解下さい。
http://fserc.kyoto-u.ac.jp/asiu/riyou/i ... .rule.html
また来週の8日(土)は研究林の先生や役所の方々、相棒と共に継続植生調査に、ボランティア仲間と共に入林します。
もうこの調査協力も5年目になります。恥ずかしながらボランティア番号も1番を頂いています(^^;)
5年間の春、夏、秋、冬の変化も肌で感じています。
いままで、楽しませていただき、勉強させていただいた、この森や沢へのちょっとした恩返しができればと。
僕らが知っている20数年前の良き頃の森の姿、林床は生きている内にはもう見られないと
思いますが、少しずつでも草本類が復帰してきている谷や斜面を見ると、なんか嬉しく
なってきている今日この頃です。