- 梅雨に洗われて美しい苔
ずうっと雨マークだった土曜日の天気予報がいきなり晴れマークに変わった。これは行かねば。と言っても前日までの雨で本流は増水しているだろう。こんな日こそ、日頃水が少なくてぱっとしない源流域を歩くに限る。ということで、2週続けての木梶川流域歩きになった。
【 日 付 】2015年6月27日(土)
【 山 域 】台高・木梶山周辺
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】キワラ滝駐車場 8:00 --- 8:25 入渓 --- 木梶山直登谷 --- 10:05 木梶山 10:20 --- アンペラ谷 --- 11:00 ハカノ谷出会い --- ハカノ谷 --- 12:15 P1310 --- ゼエノ谷 --- 13:30 地蔵谷出会い 14:00 --- 14:45 駐車地
キワラ滝駐車場で沢支度して歩き始める。と言っても、ハーネスなどはザックに入れたまま。おそらく今日は使う機会はないだろう。林道から枝道を下り、木梶山直登谷の出会いから入渓する。天気予報では今日は晴れるはずなのだが、山頂部には雲がかかり、雨が降り出しそうな天気だ。
- 木梶山直登谷出会い(左)
渓は初めから快適に登る事が出来る斜滝が続いている。源流部近くとあって大滝はないが、ハイキング気分で歩くにはいいところかもしれない。水量は先週よりも少し多いが、水が濁るほどではない。こちらの方はそれほど降らなかったようだ。渓の両側には炭焼き小屋跡が点々とある。わりばしさんが見たら喜ぶだろう。
- こんな斜滝が多い
この渓最大の滝が右俣から落ちているところでは左俣を選び、木梶山に至る。山頂にはガスがかかり、人の姿はない。冷たい風が吹き抜けて身体が冷えてくる。モチは下がり気味。このまま下山しようかとも思うが、せっかく来たのだからとパン一個をほおばってから歩き始める。とにかくこのままじっとしていると身体が冷え切ってしまう。それにしても6月末だと言うのにこの気温は何なのだろう。
- 木梶山直登谷最大の滝
アンペラ谷に降りていくが、最初は倒木がうざくて相変わらず気分は低下したまま。そのうち周囲は落葉樹の二次林となり、雰囲気が良くなる。渓に入ると風もなくなり、気分がよくなってきた。流芯を歩いたり,渓横の作業道を歩いたりしていく。癒しの谷だ。もう使われていない作業小屋を過ぎるとすぐに作業道が沢を横切るが,そこがハカノ谷との出会いだ。明るい谷をせせらぎが流れ,とても雰囲気がいい。こんなところでのんびりテント泊をすると楽しそう。と言っても,ここは私有地のはずなのでテント泊は無理か。
- ハカノ谷出会い
ハカノ谷はアンペラ谷に増して癒しの谷だ。流れはca 1310標高点に向かって緩やかに標高を上げている。途中には大木が。なんの木かと見るとシオジだった。地際部には大きなうろがあいている。何かいるかと覗き込むが,熊でも出てくると嫌なので,そそくさと退散する。ここらあたり二次林のはずだがほとんど自然林になっており,ミズナラ,シラキ,コハウチワカエデ,ウリハダカエデなどが生えている。標高が高くなるとブナなども出てきて,いい雰囲気だ。秋に紅葉を愛でながら歩くといいかもしれない。
- シオジの大木
ca 1310標高点にでると,林道が上がってきている。道子碑の近くだと思うが,残念ながら私は道子碑がどこにあるのか知らない。1316標高点との鞍部からゼエノ谷に向かって北向きに斜面を下りていく。ここも倒木がうるさくてあまり入りたい気分ではないが,初めての渓なので一応偵察しておく必要はあるだろう。この渓,なめが多くて楽しませてくれる。流芯を歩いたり,沢横を歩いたりして下っていく。
- ハカノ谷
木原谷からの道に出たところで,道を歩くことにする。もう水遊びは満喫だ。地蔵谷との出会いで昼食休憩。あとは林道をトコトコ歩いて駐車地に戻る。マタタビにはまだ青い小さな実がいっぱい付いていた。ハーネス,ロープはザックにしまったまま出番はなかった。