【日付】2014年11月23日(日)
【山域】野坂
【メンバー】単独
【天候】曇り時々晴れ
【ルート】林道アラ谷線駐車地8:00---8:45鉄塔435---9:25稜線---10:25芦谷岳---10:45芦谷岳南峰---11:50甲森谷13:15---14:40芦谷岳南峰---14:50芦谷岳---15:45山ルート分岐---16:10鉄塔435---16:30駐車地
甲森谷は別世界とお聞きして行ってみたいと思っていた。11月8日に南の栗柄関所跡から庄部谷山経由で行こうとしたが、庄部谷山から少し谷を降りたところで日没が心配になり時間切れで引き返した。横谷川を詰めれば早そうだがこの時期沢靴で歩きたくない。山集落から芦谷岳経由で行ってみることにした。
朝、山集落から林道アラ谷線を車で進もうとしたら林道入り口に真新しいゲートが閉まっていた。一瞬、山集落のどこかに駐車地を探して、そこから歩かねば、と思ったが、よく見たらゲートの中央にチェーンは巻き付けてあるが鍵は付いていない。マナーを守れば自分で開けて入って行っても良さそうだ。鹿よけらしい。
- 林道アラ谷線入口の新設ゲート
林道を駐車地まで進む。他の車はいない。私だけ。準備して出発。駐車地横の小屋の前の人形がいなくなっていた。年初に来た時はあった。すぐに渡渉。本流と支流の間の中洲のような対岸に渡る。後はほとんど真っ直ぐに進む本流左岸のなだらかな道を進む。鉄塔434への分岐が現れるが真っ直ぐに進む。
- 小屋の人形はいなかった
鉄塔435へのプレートが現れると道は直進は塞いであり右に曲がる。道は曖昧になるが奥の谷に進む。しばらくで谷から離れ稜線の上に九十九折って登って行く。上からクマよけの音が聞こえて来た。60代後半と見える男性が降りて来た。聞くと野坂岳テレビ塔のところから野坂岳に登り山集落へ降りると言う。暗いうちから歩き始めているようだ。お近くの方で散歩コースらしい。ゲートのことをお聞きしたら最近付いたとのこと。
鉄塔435からは尾根芯を南西方向に登る。まわりはまだ紅葉が残っている。鉄塔437を超えると次第にブナ林に変わり、ここは既に落葉している。意外に早く稜線に出る。「山ルート」というプレートが付いていた。風が少しある。葉っぱの無いブナ林の稜線を今度は南下する。背後には野坂岳が見える。地面は一面茶色のブナの枯葉で覆われている。
起伏の少ない稜線歩きが続き、少し登ると、芦谷岳北峰に着く。風を避けて少し休憩。次のピークが芦谷岳。真新しいオレンジ色のプレートが掛かっていた。以前来た時は古ぼけた木のプレートだった。探したけど見つからなかった。その前に来た時は「葦谷山」「芦谷山」というプレートがあった。どれが正しいのだろう。
- 芦谷岳
もう少し南下して二つ目のピークに南峰と書いてあった。今度は西に向かう。尾根を下って行く。比較的なだらかに降りていく。最初は葉っぱのついていないブナ林を歩く。鹿が2頭逃げて行った。葉っぱの落ちてしまった大木にツタが生い茂ってあたかも葉が茂っているような木が何本かあった。標高600mを切ると少し傾斜がきつくなってきた。頑張らなくても降りられそうなところを降りる。
水の音が聞こえ、大木が現れ甲森谷に着く。大きな木が何本もある。確かに別世界だ。大きな木はすでに葉っぱはないが、周りはまだ紅葉が残っていた。とても綺麗だ。残念なのは桂の黄葉の甘い香りが無い。2週間前、庄部谷山から降りたところに桂の大木があり、いい香りだった。平らな岩の上に座り休憩。昼食。
- 甲森谷
のんびり休憩した後、谷を北に歩く。木を見て回る。炭焼き窯もあった。こんな山奥からどこを通って運び出したのだろう。谷が狭くなったところで今度は再び南に戻る。日没も早いのであまりゆっくりしてられない。そろそろ帰る。行きと違うところを歩こうと思っていたが、斜面が急なので、来たところを戻る。
- 甲森谷の巨木
標高550mを越えるあたりまでは少しきつい。木の枝や木の根があればつかまって登る。標高600mを越えると少し楽になった。それでもまだ250mほど登らなければならない。我慢して登る。南峰に上がってからは稜線をのんびり歩く。野坂岳や岩籠山が見える。敦賀の街も見える。
駐車地に4時半に着く。日没には少し余裕があった。行きに会った老人以外人に会わなかった。今度はもう少し早い時期、葉っぱの残っているときに来ようと思う。
クロオ