【山 域】 鈴鹿
【日 時】 2014/11/8(土)
【天 候】 曇り
【メンバー】キャッシー、ワンピース改めマリベ、kasaya
【コース】
コグルミ谷登山口9:08---10:22カタクリ峠---11:43 1241P---11:50南峰12:35---12:48ボタンブチ---13:56お花池
---14:33鈴北岳---15:14鞍掛峠---16:05駐車地
日曜日のオフ会が雨予定で中止になってしまった。当初上記の3人を含め5人で参加予定だったが、仕方がない。代わりに
土曜日に御池に行きませんかと声をかけたら、キャッシーとマリベさんが手を上げてくれた。なんとまあ、今回は
珍しく両手に花の山行となった。
名古屋から来る二人と藤原簡易パークで待ち合わせ。8時30分予定だが、渋滞とのことでちょっと遅れてやってきた。
もともと遅い出発である。今回は開通したばかりの306号を使用予定のため、人がどっと繰り出したら駐車場が
ないかもしれないとの不安があったが、車内から出てきた二人はすでに女同士のおしゃべりで盛り上がっている様子。
それを見ていたら根拠もなく何とかなるかなあと思ってしまった。
自分の車に二人を乗せいざ出発。ここのところいつも歩いていた長い国道を今日は車であっという間に通過する。
車はありがたいものだ。そして予定のコグルミ谷駐車地に着いたが、ここは工事用のポール等で封鎖されている。
あれー!1ヶ月前は普通に空いていたのに何で封鎖しているのだろう。仕方がないとそのまま進むと、コグルミ谷
登山口前の小さなスペースが空いている。とっくに塞がっていると思ったが誰も使っていない様子。ラッキーと
車を乗り入れる。やったなあ。今日一番の不安が解消。これは幸先がいい。
- 荒れたコグルミ谷
ここで出発準備をするが、当人たちにコグルミ谷がかなり荒れていることを伝える。右岸尾根の選択もあったが
二人とも登る分には問題なさそうだったのでそのままコグルミ谷を行くことにする。道は前回同様荒れている。
御池は初めてというマリベさんは土砂が洗い流された白い石灰岩が露出した岩をみてすごいといっている。キャッシーは
道の荒れように驚いている。以前とは違いすぎているのだ。それでも山慣れした二人は危なげなく歩いていく。
そして長命水で一休み。今までの道の状況は一月前と大差ないと思っていたが、ここで長命水の水場に合った樋が
見つからない。埋まったのか。落ち葉を掻いてみるが出てこない。何で?この一月の間でもここは少し荒れたようだ。
- 並んで現在地確認
その後近藤岩からトラバース道を行くが、ここの斜面も一月前より状態が悪くなっている。滑りやすそうで、マリベ
さんが直登を試みる。行けない事もないが、結構急な斜面なので止め。結局トラバース道を恐々と横切る。うーん
前回はそれほどと思わなかったが、これではどう見たって一般道になりえない。ハリマオさんがコースを削除に
したのは正解だろう。
そう思いながら来し方を見ると後ろから何名かが自分達に続いてくるのが見える。カタクリ峠で挨拶を交わすが
一様にひどい道だねえとの感想である。後から来た彼らは、ゆっくりしている僕らを残し尾根を登っていった。
サアここからは私の好きなルートです。カタクリ峠から真の谷を少し下り1241ピークへ直接出るのが自分の定番。
マリベさんにもこの歩きやすく、またコケの付着した森を通過してその先にある御池台地を味わってほしいとの思いだ。
来る途中でキノコの話もしていたマリベさんだが、前方に大きなポリ袋を持った年配の人を見つけると、一直線に
駆け寄っていく。何事かと思えば、袋の中にあったたくさんのキノコがお目当てなのだ。見せてもらってすごーいと
感嘆の声を上げている。また今まさにとろうとしているのは何のキノコかと質問。それは大きなブナシメジだった。
クリダケ、ナメコも見せてもらい、匂いを嗅いで悦に浸っている。どんどんテンションがあがり、お父さん、お父さんと
キノコの見分け方なども聞き始める。若い女性にこう尋ねられたら面食らいもするが、うれしくもあるだろう。
丁寧に教えて更に、自分が取り残したナメコのありかまで案内してくれる。又それを喜んで採取するマリベさん。
これほどのキノコ好きだったとは....キャッシとともに苦笑する。一通り話を聞き終わるが、まだ動こうと
しないマリベさん。遅い出発だったので正直、先を急ぎたい気分も出てきたが、しばらくじっと待つ。ようやく
動き出して尾根に取り付こうとしたら、下から呼び声がする。先ほどの人が対岸にナメコがびっしりとついた木が
あるよと教えてくれる。それを採ると又時間のロス。マリベさんもさすがに気が引けたらしいが、キャッシーが
「良いよね」と僕に合図。時刻は11時少し前。多少ここでロスしても十分な時間があるので皆で採りに行くことにした。
教えられた木にはなるほどびっしりとナメコが着いている。ただ少し高い位置でマリベさんでは届かない。自然に
自分の出番である。初めてのキノコ採取。木の幹から毟り取るように剥がしていく。結構しっかり附いているもん
だなあと思いつつどんどん採っていく。袋はそろそろ一杯。さすがにもう十分。マリベさんは大喜び。今日の昼の
おかずゲットである。
その後尾根に再度取り付く。漫然と歩いていると見つからないもんだねえなどといながら行くのだが、すぐに
キャッシーがキノコを見つける。そしてマリベさんも然り。つい自分もきょろきょろしながら歩くことに。
コケの樹木もなんのそのキノコ、キノコである。
まあそれでもある程度高度を上げるとさすがにキノコもなくなり、振り返ると藤原方面の紅葉が目に付きだす。
ずいぶん上がってきたとの印象だ。足場の悪いところも自分達で適当に選んで登っていく。みんなさすがに強い。
そしてついに1241ピーク着。時間は11時40分過ぎ。途中で遊んだ割には早い。見渡すといつもの風景が広がっている。
何度も見ているけど落ち着くなあ。
そして南峰へ移動。時間的に食事にいい頃。ランチタイム宣言だ。当初は各自が適当に食べる予定だったが
今日は採取したキノコがある。それにキャッシーは皆に提供するつもりで牛の生肉を持ってきている。キノコを少し
ゆでて牛肉とともに炒めたものが廻ってきた。美味。そして残りのキノコもそのまま茹でる。味付けはと思ったら
キャッシが醤油を持っていた。マリベさんは鶏がらスープの素を持っている。それをつかっていい味になってきた
ところにビーフンも入れ、これまた生卵も登場して溶きほぐし、きのこスープの出来上がり。
- キノコ鍋
最初に自分が口にしてみる。ウーン!キノコのだしが出てとってもおいしい。自分がラーメンの具としてちょっぴり
持ってきたエリンギはかすんでしまっているがそんなことは関係ない。結局これでおなか一杯。最後は持参した
茹で小豆でぜんざいを作り皆に振舞う。なんと豪華な食事だろう。キノコ採取でこうも盛り上がるとは、
今後病みつきになりそう。
一通り堪能したところでゆるゆると移動。時間的にはちょうどいい。まずは幸助の池を目指す。ひとたびテーブルランドに
上がればどこへ行こうと自由。適当に行けばすぐに到着だ。もう紅葉も終わった池。初冬の雪を被った池もなかなかだよと
伝える。そしてボタンブチへ。ここが有名なボタンブチかとしきりに眺めている。ここから西側の開けた台地も見事です。
1241P辺りをなぜか駆け足の人がいる。トレランかな。そして天狗の鼻へ。ここから見るとボタンブチの斜面は少しゆるく
見える。降りられないこともないねとのたまうマリベさん。この人はどこでも行っちゃいそう。
- 紅葉のT字尾根
この後も定番である御池の西側に沿っていく。風池から丸池へ。ここで早くも休憩。大きな梨を食べる。この辺りは
いつも人が少なくていい。そして更に進んでお花池に向かうが途中でマリベさんはまたキノコを見つけて採取している。
本当にキノコ好きだ。お花池で待っていると遅れてやってきてキノコのことをあれやこれや言っている。ここがお花池と
言うと初めて気のついた様子。キノコをどうやって料理しようかとそれで頭が一杯らしい(笑)
その後、苔で一杯の日本庭園を過ぎて元池に行く。大きいけど浅い池。傍の柔らかな草地に腰を下ろしマリベさん持参の
みかんを皆で頂く。休憩ばっかりだ。でも天気もいいし時間的にも、鈴北を降りるだけで気も楽だ。楽しまなくては。
わいわい言っていると、自分と同年代の人がやってきてここが元池ですかと訊ねられる。そうですよと答えるがその人の
持っているストックを見て思わずびっくり。自分の持っている30年前の2段式レキのストックを使っている。更に懐かしい
ニッカボッカを履いていることもキャッシーが指摘。山シャツも30年前のものだそうだ。話が一気に昔に飛ぶ。
マリベさんが独り浮いた形かな
ひとしきり会話を楽しんで後は帰りましょう。鈴北岳からは素晴らしく整備された道を下る。こういう道はキャッシーの
得意コース。最初に念を押してゆっくり下ってもらう。それでもほっておくとどんどん速くなる。仕方がないと着いていけば
鉄塔が見えてきて峠に到着。ここで道が東西に分かれ自分達は東の三重県側へ降りる。
折り始めてすぐに今までの整備された道が、途端に悪くなってきた。あれ?変だなおともったが、おそらく三重県側の
国道が閉鎖されて、この2年間はほとんど使われていないからだろうということになる。尾根上がいい道だっただけに
この荒れようは惜しい。そしてこのまま下ろうかと思ったが、ふと道を外れた鉄塔の下に出たくなった。展望のいい
あそこなら紅葉が見られるかも。そう思って少し登ると案の定すばらしい紅葉が待っていた。休憩しようとの声に
又ここで最後のティータイム。二人からお菓子を頂き紅葉とともに堪能する。今日一日、晴れとは行かないながらも
雨の心配もなく楽しく歩けたことに感謝。
- 鉄塔から見た紅葉
その後は丁度見頃となった国道脇の紅葉を愛でながら駐車地に戻る。時間は4時を廻ったところ。出発が遅かった割りに
余裕で廻れたのは、まさに国道開通のおかげ。すぐ雪で閉ざされるのだろうが、そこには楽しい雪の季節が待っている。
又その頃に来ようといいながら今日の山行を終えた。
Kasaya