2014.10.19(SUN) 晴れ 単独
コース: コグルミ谷登山口・タテ谷・キハダの池・みぶな野・県境尾根・天ガ平・コグルミ谷
今日は夕方から用事があるので、手短な周回コース。かさや氏のレポにあったように、コグルミ登山口付近のR306はきれいに修復されていた。しかし登山道の入り口とはとても見えない。標識も何もない。何処から取りつくかも定かでない。一応右岸から入り、石の上を渡ると左岸に木の階段が現れた。丸木橋や階段はずっと続く。Stairway to Heaven。工事は岳連さんだろうか、その労に多謝。しかしそれもやがて終わってしまう。その先は登山道が生きているのでタテ谷分岐までは問題ない。
コグルミ谷はひとまず置いてタテ谷コースへ入る。なぜならこちらの方が雰囲気が好きだから。ここも入口の谷の崩壊が凄く、一瞬道が分からなくなる。ひと月ぶりの山なので、急登にハアハア。この付近、紅葉なんてまだまだ。気の早い奴が時折赤くなっている程度。やがて本当のタテ谷と出会う。対岸にホンドリスがチョロチョロ動き回っている。シャッターを押そうと思うとまた動く。落ち着きのない奴だ。ここから谷を通らず、苔むした岩をよじり左岸の尾根に上がる。ここのミズナラは一時キクイムシにやられて穴だらけだったが、枯れることなく元気そうで安心。
- みぶな野の大将
少し歩いて左斜面のキハダの池に下りる。もはや池ではなく只のヌタ場だ。キハダの巨木はまだ元気。谷に下りて少し下り対岸の尾根を上がる。この辺の雰囲気好きだなあ。コバから左へシダを踏んでいくとみぶな野。ヒラタケを採取していた枯れ木は倒れていた。さらに上がって県境尾根の支尾根でランチとする。暖かい日だ。これじゃ紅葉もまだなわけだ。御在所岳が見ごろなんてテレビで言ってたが、少しフライングだな。鈴北岳が樹間に見えているが人は見えない。R306が開通するまで御池岳は静かだ。
- 霊仙山見ゆ
- のどかなるランチ場から
県境尾根を戻る。霧池、これももうヌタ場。時々支尾根に入ってキノコでもないかと探すが、硬化したマスタケ、茶色くなったブナハリタケぐらいしかなかった。逸れた尾根から登山道7合目までトラバースする。登山道を下る途中初めて人に会った。天ガ平もなんだか寂しげだ。「コグルミ谷崩壊につき通行止め」の5月付け看板があった。さて、どの程度「通行止め」なのか観察していこう。
ここの下りは最初ズルズルの赤土で雨後はイヤな所である。少し下りると谷の大崩落。かなり深い。コグルミ谷は長命水で左右に大きく分かれるが、その間の中俣ともいうべき谷の源流が崩壊しているのである。登山道はその付近を通っていたので、訳が分からなくなる。しばらく迷いながら適当に下りていく。ようやく以前の道に復帰するが、近藤岩の上のトラバースがいやらしい。以前から悪かったが、誰も入らないので殆ど道型が消失。急斜面を南無阿弥陀仏で横切る。近藤岩は何事もなく鎮座している。線香代わりにタバコを立ててお参り。
ここから下は三月に踏んでいるが積雪期。今日はむき出しの岩を下りる。長命水は水が流れているだけで、筒先は埋まっていた。この先土石流の爪跡生々しく、巨大な倒木や岩がゴロゴロ。道はあるようなないような。危ない高巻きをするよりは谷底を歩いた方が安全だ。しかし岩は段差が大きい所もあり、お世辞にもルートとはいえず自分で歩きやすい場所を見つけていくしかない。写真やメモををとりながら下りていくと、タテ谷の標識が見えてきた。この先は前述通り。
- コグルミ谷
あーあ。コグルミ紹介したら苦情くるだろうなあ。御池岳は書き直し決定(号泣)。ここを直しているより右岸道の取付きを整備した方がいいのではなかろうか。谷道は整備してもまた崩れる可能性がある。
ハリマオ