【山 域】 鈴鹿 御在所近辺
【日 時】 2014/10/18(土)
【天 候】 快晴
【メンバー】kasaya
【コース】
朝明7:15---8:07根の平---鈴鹿の上高地---9:14コクイ谷出合---10:16七人山---10:46東雨乞い11:11---12:16郡界尾根---
13:07御在所山---13:32国見峠---14:25キノコ岩---14:50ブナ清水---16:06朝明
天気のいい週末である。御在所付近も紅葉しているらしいので近場を歩いてみようと朝明に向けて車を走らす。7時過ぎの朝明は
もうずいぶん車が止まっている。何か山岳会の行事もあるらしく、その関係者かと聞かれるが違うと伝えて一般者として駐車する。
奥のほうはそんな車でいっぱいのようだ。
出発準備を終えて駐車料金を払うが、行き先を聞かれ七人山から御在所と伝えると一瞬エッといわれる。うまく説明
できないので、地図でルートを説明したら分かりましたと了解される。以前の徴収人はあまり山のことを知らない人がやっていた
感じだが、最近は山岳会関係者なのだろうか、よくご存知だ。
いつもの道を歩いていくが、今日はちょっと手が冷たい。さっさと行けばもう上から降りてくる人がいる。時間は8時前。日帰りの
雰囲気だったのでどちらまでと問えば、ブナ清水までの往復です。9時から仕事なのでとの返事。それでも行きたい?と問えば
それでも行きたいと笑って答える。わかるなあ!
その後根の平からタケ谷を下るがコクイ谷への分岐で人が戸惑っている。分岐の道がはっきりしないのだ。確かに表示がはっきり
していない。ここは何度も表示がされているが、いつの間にか表示がなくなって、道が錯綜する状態となっている。こんな要所なのに
どうしてもっとはっきりした表示をつけないのか不思議な場所。しかるべき方向に確かな踏み跡が見て取れるのでそちらを教える。
自分もコクイ谷出合に行くのだが、今日は鈴鹿の上高地経由で行こうと思っている。鈴鹿の上高地はいつも落ち着けるところ。
そして愛知川に張り出した岩の上に立つ。今日は水量がまずまず。でもここいら辺の紅葉はまだ先だ。
- 愛知川はまだ紅葉に早い
ここからコクイ谷出合に向かう。渡渉用の橋は流されたままで復旧していない。渡渉点を探していたら川の分岐まで来てしまった。
そこから今度は七人山にむかう。どうせなら古武士のブナを見ていこうと、それのある尾根に乗る。比較的緩やかな尾根なので快調に
行くが、GPSを見たら、以前に登録したその場所についていた。ハッと思い周りを見渡すが見当たらない。あれ?登りすぎたかな。
でも確かにこの辺りときょろきょろしていたら、見つけました。なんとまあ、もともと上部のないブナであったが、それが朽ち果て
その三分の一位しか残っていないのである。下の斜面を見れば哀れ残骸が横たわっている。時間の問題かと思われていた古武士の
ブナはついにその寿命を終えたようである。ハリマオさんのHPに載っているブナはこれで幻となるのだろうか
- 無残な古武士のブナ
- 在りし日のブナ
その後七人山で休憩。もうちょっと紅葉が進んでいるかと思ったがまだ始まったばかりだった。ここはいいところなのだが、
なぜか人が少ない。雨乞いの帰りにちょっと寄っても損のないところと思うが、逆に静かなままでいてくれるのはありがたい。
ヤブオフはここでやってもいいのではないかと思う。今日はここから御在所に向かう予定だったが、まだ時間に余裕があるので
東雨乞いまで足を延ばすことにした。あそこは人も多いが、その価値のある展望のいい場所だ。道に人が少ないので人が少ないか
なあと思いつついくと頂上は2-3のグループだけと比較的静かな山頂だった。時間もいいころ。御在所や鎌を眺めながらのランチに
となる。
- 快晴の雨乞い岳
ランチ後はいよいよ御在所へ向かう。雨乞いから武平峠へ向かう道はよく使われていると思うのだが、自分としてはほとんど
歩いた記憶がない。ここは谷道で比較的歩き良い。夏場なら涼しくて良いが逆にヒルにやられるかなあと思いながらいく。
上り下りのある道は小さな峠についてそこが御在所へ向かう尾根だった。初めて歩く尾根だがどんなかな。多少期待していくが
残念、展望がほとんどない。ちょっと面白みにかけるなあ。御在所なら巨岩があってそこからいい展望があるかと思ったのだがこれは
甘かった。最後もうすぐ御在所というところで上から年配者の10人ぐらいのグループが降りてきた。やはりそこそこ歩かれている。
御在所山は人が多い。ロープウェで上がってきた人や歩いてきた人、色んな人がいる不思議な空間。なんとなく自分の居場所が
無い気がしてくる。やっぱりここは早く去ろう。でも国見への道はどこだろう。裏道、中道の表示はあっても国見への表示が
見当たらない。地形図を見れば道があるはずのところに表示が無い。おかしいなあ。迷いそう。金網の途切れている辺りがなんとなく
国見への道のように見えるのでそこを入って行ったら踏み跡があり、そのまま国見峠に通じていた。一般の人に入られない配慮か
それとも通したくなかったのかよく分からない。御在所だけはどうも山の常識が通じないようだ。
でもまあここからはは普通に行ける道が続いている。順調に歩いてキノコ岩着。この時間になるとさすがに人はいない。
まだ紅葉には早いが腰を下ろしてしばしその絶景を楽しむ。いいねえ。
- きのこ岩からの展望
そして最後はやっぱりブナ清水。3時位なるとさすがにここも無人。いつもより湧き出す水の量が多い。岩の後ろに回ってみるが
水は見えない。この大きな岩の下から水が湧き出している。それにしてはすごい量。一体どこから来るのか
ここでコーヒを堪能してから後は一気に下る。途中で道を外れて登っている人がいたので、道はこっちですよと声をかけたが
歩きの主はブナ清水へのルートを探していたとか。通常のルートとは別にルートがあるようでそれを探していたようである。
そんなルートを知っていますかと聞かれるが、以前ブナ清水を探しに行った時に妙な水路を見つけた以外は分からないと返答する。
そんなルートがあるんだろうか。後ででネットで見たが分からなかった。
その後どんどん下っていくと独りの登山者が上がってきた。見れば今朝の駐車場の徴収人だ。仕事が終わってこれから仲間の
待っている愛知川に向かうとか。ザックのサイドポケットにはワインのボトルがしっかりと詰められている。今日明日と晴天の
日のキャンプ。愛知川のほとりで焚き火をしながらの談笑だろうか。ちょっとうらやましい。日の短い秋であったが、意外と
疲労も感じず、ずいぶん歩いたなあという気持ちで朝明に戻った。
Kasaya