文を書き上げ投稿しようとしたらなんとまあシュークリームさんの御池岳の投稿が!
思わずタイトルを借りてしまいました
【 日 付 】14年2月9日(日)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】クロオ、Kasaya
【 天 候 】曇り
【 ルート 】山口ゲート7:30---8:34犬返し左岸尾根取り付き---10:00カタクリ峠---10:48御池岳分岐---11:35丸山
---11:49ボタンブチ---11:56幸助の池12:56---散策---13:44真の谷---14:05白瀬峠下---14:37白瀬峠
---木和田尾経由---16:14林道---16:28山口ゲート
土曜日は名古屋でもかなりの雪が降った。鈴鹿市内はミゾレ混じりの雪であまり積雪は無かったが、きっと山は大雪に
なっただろう。前回は雪の少ない御池だったので雪たっぷりの御池で遊びたいと再度御池を訪れることにした。
しかし大雪ならばラッセルもきっと大変だろうとクロオさんに声をかける。これで登頂の可能性が高くなった。
集合場所の藤原簡易駐車場に向かって車を進めるが、意外なことにこの員弁地区に雪がない。真っ白の予想に反し
田んぼも道も真っ黒だ。あれー?雪は降らなかったのか?山の上はそこそこ白く見えるのだが、これではあまり
雪は無いかなあ。7時に到着すると既にクロオさんが着ていた。雪を予想して早めに出たがあっけなく着いたと言う。
そうなんだよね。ちょっと期待はずれか。それでもまずは山口ゲートに車を移動。手前の広い駐車地には車が10台
くらい停まっている。皆登山だろうか。ゲート前には足跡が少し。とてもたくさんの人が歩いた跡はない。裏道の
利用だろうか?まあこちらは予定通りゲート前から出発だ。
前回は凍っていた道も今日は大丈夫。雪もあるが積もっているというほどでもない。前を見て黙々と歩く。予定の
犬返し谷左岸登山口に着くと道路には6台くらいの車が停まっていた。みんな林道を上がってきたのだろうか。
今日は人が多そうだなあ。前回と同じく此処でスノーシュー装着。クロオさんはまだ早いのではという顔をしていたが
雪が斜面にあれば、つぼ足よりもずっと具合がいいことは分かっている。
此処から斜面をひと登りで尾根に出る。後は淡々と行くだけ。雪は前回よりは多少多いかなといった程度でラッセル
にはならない。登るにつれ、木々にも雪がついてきた。これはもっと上がれば霧氷も見られるだろうかと心がワクワク
する。尾根上は風も強くあまり休みも取らず進んで行けばカタクリ峠が近づいてくる。足跡も増えてきたので
そこそこいるかと思ったがカタクリ峠には何と30名近い人が休んでいた。これだけの人を見るなんて無雪期でも無いこと。
ちょっとびっくりです。聞けば某アルパインクラブの人たちとか。ずいぶんいるもんだなあと改めて見渡すと見知った
人がいた。タローさん。声をかけるとこちらは鈴ハイ御一行様だった。聞けばここまではこの団体と一緒に来ていた
らしい。これだけの人がいればラッセルも楽だろう。これからが本番だが。
団体さんが動き出したのでその最後尾をしばらく着いていったが、夏道を結構ゆっくり進んでいる。ラッセルは
免れるが少々物足りなくなってきた。途中で団体と別れ幻の池へ向かう。脛の上位のラッセルだがそんな気に
なるほどでもない。幻の池について下を見ると団体さんがやってくるのが見える。そしてそのまま丸山の南の尾根に
向かっていく。一瞬迷ったが、ラッセルはきつくとも自分たちなりのルートを行ったほうが面白いと丸山の北に出る
尾根を選択をする。クロオさんにそういうと特に異論は無い様子。
- 長蛇の列
トレースの無いルートを一歩ずつ進む。黙々と進む。この冬は何回これをやっているのだろうか。何でこんなしんどい
ことをやっているのと自虐的にクロオさんと言い合う。そうなんだよな。山登りそのものが自虐的。説明がつかない。
でもなぜかやめられない。なんだろうねえ。
傾斜が緩くなると頂上が近くなるのが常だが、この初めての尾根はなかなか先が見えない。完全に緩くなったと
思ってふと左をみると一段と高い丸山が見えていた。まだあんなにあるのか!そう思いながらゆっくり行けば何とか
頂上着。トレースは無い。今日は僕らが一番乗りらしい。団体さんは来なかったのかな。タローさんたちはどうした
のかな。丸山が目指すところとは限らないのでパスしたかななどと思う。
今日はあまり展望が良くない。ほとんど見えない。この後の行程を考えるがやはりボタンブチから幸助の池だろう。
丸山から直接ボタンブチ方向に向かっている谷に雪が溜りすばらしい斜面になっている。こんな斜面があったっけ?
雪の無いときには通らないのでちょっとコースに自信が持てなくて地図を確認する。雪があると普段見えない地形の
妙まで見せてくれる。
- 展望が無い
ボタンブチも誰もいない。変だなあ。展望はいまいちだ。お腹が空いてきたので幸助の池を目指す。凍った池の
上でランチ予定。でもクロオさんは氷が割れることを心配して池に乗らない。前回もキャッシーが乗らなかったが
やっぱり人はいろいろ。
とりあえずランチだ。定番の味噌煮込みだが肉、玉子も入ってなかなかおいしい。そうこうしていたら、タローさん
御一行がやってきた。彼らは池の上だと知っているのだろうけど何のこだわりも無く乗っている。やっぱりタローさんが
信頼されているんだろう。団体さんが遅かったので途中から分かれたようだが結構ラッセルが大変だったらしい。
それでも若い女性が多いこのグループは華やいで賑やかだ。
食事を終えた僕らはお先にと幸助の池を後にして青のドリーネに向かう。しばらく進むとドリーネに着く。こんなに
近かった?とクロオさんはちょっと意外そう。展望の無い今日は距離感もちょっと狂うのかも。それにしても今日の
ドリーネは中がもやってよく形がつかめない
- ドリーネが良く分からない
展望が悪いというのはなんとも残念。今日は時々青空も見えていたので、
好展望を期待していたのだが昼ころからはほとんど青空が覗かなくなってきた。こうなると散策もちょっと寂しい。
早めに退散かなあと考える。先ほど木和田尾経由で来た人の情報では白瀬峠道はほとんど問題ないらしい。ならばここは
木和田経由で帰ろうかとクロオさんに提案。当初予定のルート変更をするのはいかがなものかと思ったが、このまま
先々週と同じルートを変えるのもつまらない。クロオさんも同意してくれたのでその方向に向かうべく御池斜面を下る。
御池岳の斜面に積もった新雪を蹴散らして下るのは冬の楽しみなのだが、今日は違う。新雪ではない。登りはほとんど
新雪だったはずなのに此処は違う。途中には雪が硬くなってしまったところもあった。ちょっと気を使いつつ降りる
羽目になった。地形や場所の関係で雪の降り方は大いに違うものなのだろうか。
途中尻セードを交えながら真の谷着。此処らあたりからトラバース気味に道があるはずだが良く分からない。探しながら
下っていけば白瀬峠から下る谷の出合に着いてしまった。そして此処にテントが一張り。今日は此処で泊まりのようだなと
遠巻きにみていたらKasayaさん?と女性から声がかかる。エッ!どなただろうと思えばヤマボウシさんでした。久方ぶりの
再会。でも良く分かりましたねえというと歩き方で分かるという。自分はどんな歩き方なんだろう?
山ボウシさんから今度出版するという花の本の情報を聞く。早く出版されないかなあ。
その後白瀬峠から下りにかかる。気になっていた崩れた道は上にトラバース道が設けられロープも張ってあるので問題
なし。それよりもその手前の道で雪が多い被さり凍っていたのには参った。スノーシューの爪を頼りに進むが、つぼ足
だったら手こずっただろうな。
しかしぞれを越えると後はなんということも無い道が続く。雪はなかなか無くならない。いつスノーシューを脱ごうかと
迷うが結局林道に出る直前の鉄塔のところまで履いていた。雪の降り方は色々だなあ。
林道に着くともっと遠いかと思った山口ゲートは意外に近く15分ほどで戻った。朝見た車はほとんど無く、皆もう下山
したようだ。今年2回目の御池はまたもや不完全燃焼。雪たっぷり、青い空と霧氷に囲まれた御池にはいつ出会えるのだろう。
Kasaya