山日和さん、こんばんは
もうすっかりおなじみの集合場所となった道の駅「星のふる里 ふじはし」は驚くほど雪が少なく、いつもなら積み上がっている除雪された雪の山がカケラもなかった。こんなんで大丈夫なんだろうかと一抹の不安が胸をよぎる。
雪が全くなく、全然寒くなかったです。今晩は、とても寒いです。
今回のコースは4年前にミノマタ・上谷(うえんだに)山・鏡山と周回した時のルートから後半を割愛して、西前の谷の左岸尾根を下りるコースだ。
今回のコースに更に上谷山、鏡山を周回したのですね。池太沢夜叉隧道を歩くのが怖そうですが歩道はあるのでしょうか?上谷山もまだ未踏の山。大垣山岳協会の本では、無雪期に北のシツ谷からヤブ山を登っているけど、積雪期の鏡山東尾根を歩いた方が気持ち良さそう。
駐車地でのコース説明で、「道路の側壁登りが最初の難関」と説明するとみんな不安そうな表情を浮かべたが、これはもちろん冗談。
どこかに道はあるのだろうと思いましたが、どうせヤブっぽい急な登りでいやだなぁと思いました。巡視路は階段が付いていて無駄に踏ん張る必要がなく楽でした。
kasayaさんはファイントラックのベースレイヤーの上にユニクロのヒートテックを重ねていたので、それでは効果がありませんよとアドバイス。ファイントラックの上には放湿性の高いフィットしたウェアを着るのが鉄則である。
こういうことも、よく分かっていない。勉強しなくては。
ヒールリフターを利かせて急斜面を上がると、そこはブナ林が広がるパラダイス。みんなの顔も一気に緩む。ここからしばらくは緩傾斜の広い尾根が続く。実にいいところだ。
真っ直ぐに伸びた気持ちのいいブナ林でした。SHIGEKIさんがおっしゃっていたのですが、「こういう場所があると分かっていれば登ってくるけど、知らなかったら自分では絶対にあんな斜面登ってこない。」と。
- 真っ直ぐに伸びたブナ林
P918mに達すると遮られていた西側の風景が現われた。天狗山から黒津山、蕎麦粒山、五蛇池山と続く山並みが木の間越しに目を奪う。小蕎麦粒の尖峰も美しい。
天狗山は昨年のスノー衆で登りましたが、あとは未踏。是非登ってみようと思っています。蕎麦粒山も、五蛇池山もカッコいい。
クロオさんとバーチャリさんがバラの話で盛り上がっている。クロオさんがバラ族だとは知らなかった。(^^ゞ
あくまでも、バラですよ。薔薇族はお揃いのウエアとザックの人?
それにしてもこの気温の高さと湿った雪は、まるで春山のようだ。帽子も手袋も不要。もちろんアウターも必要なく、腕まくりをしている有様である。
降り注ぐ陽光を全身に浴びて、雪庇が落ちた後の雪壁を眺めながらの雪尾根漫歩。やっぱり山は晴れの日に限る。
風もほとんどなく、いい天気でした。アウターはザックにしまったまま。フリースもいらなかったです。
ミノマタと五蛇池を結ぶ稜線に出た。広々とした実に開放的なところだ。
地図をながめているとここも歩いてみたい気がします。
木立ちの切れた小高い場所で息を飲むような展望が待っていた。今度は北側の障害物がなくなり、能郷白山と越美国境の山々が白い城壁の如く目の前に横たわっている。あちこちで歓声が上がった。蕎麦粒山方面も木立ちのベールを脱いで存在をアピールしている。
素晴らしいとしか言いようのないこの眺めの中に、山へ向かう大きな理由があるのだろう。
鈴鹿にはない奥深さの感じるパノラマ展望です。奥美濃、越美の山もお陰さまでずいぶん登ったけど、まだまだ、なじみの持てる景色になっていません。
次の小ピークに登るとお誂え向きのランチ場が見つかった。南側に半島のように突き出した尾根は高度感たっぷり。広過ぎず狭過ぎずの絶好のランチスポットだ。
全く寒くなく、景色もよく、快適なランチでした。
いつもながら楽しいランチタイムを終えて山頂へ向かう。ここからはやや厳しいやせ尾根が続くので、スノーシューを履くかどうか迷ったが結局全員履き直して出発。右側は雪庇の崩壊跡で切り立ち、左側も急斜面なので慎重に進まなければならない場面だ。
それほど怖いことは無かったです。
全員無事通過してミノマタ山頂へひと登り。空は予報通り曇りがちになってきた。グーさんの注文の多い記念撮影を済ませて下山開始。雪はだいぶ腐って来ている。
ミノマタ山頂、稜線途中のような場所で、それがかえって印象に残りました。
雪の切れたやせ尾根で脱ぐ決断をした。ところが100mも行かないうちに雪に覆われた広い斜面となり、とたんにヒザまで潜るありさま。しばらく我慢したがたまらず再びスノーシュー装着宣言発令となった。
あのやせ尾根は、スノーシューを付けていたら大変だったと思います。
やがて本当のP630m。以前の記憶ではここから少しヤブで苦労したはずだ。雪はまったくなく、明瞭な踏み跡が続いたが傾斜はやたら急である。地形図はウソをつかないのだ。
急でしたが、ヤブはそれほどでもなく、かえってつかまり易くて歩きやすかったです。
心配したヤブも杞憂に終わり、真新しい鉄塔に出ると藤橋城は近い。巡視路を利用して国道に着地。今日も全員無事で楽しい一日を終えることができた。SHIGEKIさんからは早くも次回の催促が入る。さあ、藤橋の湯で一日の仕上げだ。
天気がよく感激の展望が見られ、また実際に歩くことによって蕎麦粒山、上谷山あたりの位置関係も頭に入り、大満足の一日でした。
クロオ