洞吹さん、お久~です。
♪兎追いしあの山~
♪小キジ打ちしあの川…
赤兎ちゃん、6月に行こうかな…とプランあるんです。
来月なら上小池まで入れるでしょう? 六本檜から杉峠経由で。
または小原峠からの逆ルート。(どっちにしても車デポせんと無理ですけど)
まあ、どこもゲートだらけで、車は山に入るなってことです。自分の足で歩きましょうね。
今日は、赤兎山近辺の1530m標高点ピーク目指して、たんどう谷の左岸尾根を登る計画だ。
この尾根は5年前に歩いたのだが、すばらしいブナの林がある静かな尾根で、いつかもう一度歩きたいと思っていた。
雪の少ない年は下部が藪っぽくなるので、雪の多い今年はチャンスだ。
いいルートみたいですね~(^O^)/
たんどう谷の渡渉が大変らしいですが、左岸尾根なら渡らずに済みますね。
コバの先からしばらく植林の急登を過ぎると、ca1100mあたりから自然林に入る。
しかし、いつのまにかあの足跡は登りも下りも無くなってしまった。
どこへ行っちゃったんだろうと、わざわざ尾根の端から端まで横断して探してみたが、やはり足跡はどこにもない。
引き返したのだろう。
ということは、どういう行動の足跡だ。
天に舞い上がったか、地に潜った…とか?
さあ、ここからがこの尾根の真骨頂なのだ。
尾根が広がりブナの森が始まった。
疎林だが、太いのがけっこうある。
尾根は、雛飾りの壇のように一段ずつ高度を上げては小台地と成るを繰り返す。
右手には白山連峰と願教寺や野伏などの石徹白の山々、左手には経ヶ岳や荒島岳、銀杏峰など奥越の山々。
いいですね~♪ 見とれていないで足元注意してね。(^_-)
ピークの端で一旦コルへ下ってからca1500mの小ピークに登るあたり、
どこでもテントを張って過ごしてみたくなる、いい感じの尾根が続く。
チェックポイントですね。いつかお泊りしに行こうかな…。
ここで昼メシにするつもりだったが、無木立の山頂台地でこの強風では落ち着けない。
風の弱い場所を探して少し戻ったら、いいところがあったので、店を広げることにする。
今日はビールとスルメとおにぎりの簡単食だ。
スルメか…。固いのはいけません。半ナマ(一夜干し)がいいね。イカがスルメになりきってないヤツ。できれば網を持って行って、炙ったスルメでアワワを飲みながら、お焼きおにぎりを作ります。
しかし、雨はすぐに止みそうにない。
あーあ、なんてこったい。晴れのはずが雨になっちまったよ。
ここで服が濡れると具合が悪いので、昼メシを中断してちょっと移動。
雨具を着てから昼メシを再開する。
五目いなり寿司がうまい。
オニギリのほかに稲荷寿司もあったんかいな?
すると、今度は雷がゴロゴロと鳴り出した。
西のほうから雷鳴がだんだん近づいてくる。
そして次の瞬間、真っ黒になった空から金色の稲妻がピカーッと千振尾根に突き刺さること三連発、
どっかーん、バリバリバリ。
どっかーん、バリバリバリ。
どっかーん、バリバリバリ。
あらあら、空襲や!
うっひょー。
続いて右でもどっかーん、バリバリバリ。
左でもどっかーん、バリバリバリ。
まるで雷さまの演芸大会でも始まったように、周囲のあちこちで落ちまくっている。
絨毯爆撃ってヤツかな?
夜ならきっと大花火大会だったでしょうに。テントに避雷針が要りますけど…。
雷の合間を縫い、ところどころにある疎林をつないで来た道を戻る。
途中にある無木立のピークは念仏を唱えながら駆け下って高度を下げ、ブナ林に入ったところで一安心。
洞吹和尚なら念仏はお手のもんでしょ?
効き目があるかどうかは別だけど。
登山口に立っている案内道標は上部が折れて、「兎山→」になっていた。
なんかよくわからない天気だったけど、8週間も山に登っていなかったわりには、よく歩けたぞ。
お疲れさまでした。ナマった足に雷様のカツ!が入りましたか。
脱兎のごとく逃げ帰った赤兎山でしたね~(@_@;)
~biwaco