- 三俣の15m滝 右側を3人パーティーが懸垂下降中
去年が沢始めの年なら今年は沢躍進の年になるだろうか。今年はたろーさんにいろいろな沢に連れて行ってもらって沢の怖さも感じたし,沢登りを安全に行うために各種の確保器具が必要なことも知った。最近,ハンマー,ハーケン,カムなどを購入。結構な出費にはなったが,これから沢を続けて行くためには必要な出費だと思う。今回はこれらの装備を含めたフル装備で出陣。やっぱフル装備になるとずっしり重いねえ(^^;)
【 日 付 】2013年8月4日(日)
【 山 域 】木曽・柿其川支流 岩倉川本谷
【メンバー】たろー、なお、M木,シュークリーム
【 天 候 】晴れのち曇り、のち強雨
【 ルート 】林道ゲート前駐車地 8:40 --- 9:00 入渓 --- 9:50 15m斜滝 --- 10:50 ナメ(昼食) 11:50 --- 13:00 遡行終了 --- 13:35 三俣の15m滝 --- 15:15 林道 --- 15:30 駐車地
今日は遠出になるので4時に自宅を出発。菰野町某所でなおちゃんとM木さんを乗せ,さらに途中でたろーさんを拾う。今日のメンバーはこの4人。いずれもそれなりに沢の経験があるので,サポートの必要はなさそう。人数も沢登りには適当だ。ちなみにM木さんとは今冬の御岳以来だ。
林道ゲート前の駐車スペースにつくとすでに2台の車が止まっている。うち一台の夫婦らしいカップルが準備中で,すぐに出発して行った。我々も沢装備に着替えて出発。林道をしばらく歩き,沢屋にはよく知られている樽ヶ沢を越えるとすぐに岩倉橋だ。橋のたもとから入渓。すぐに8m滝がお出迎えだ。ここは滝芯の右側を快適に登る。
- 早速泳ぐたろーさんとなおちゃん
このあとの堰堤は興ざめだが,右岸を巻く。次ぎにくる10mほどの淵でたろーさんとなおちゃんが早速泳ぐ。泳ぎが苦手そうなM木さんと朝イチでまだテンションが低い私は左岸側をへつる。いや〜,明るくていい谷だね。
- 明るくて気持ちのいい谷
このあとの大岩の2mほどの滝が登れない。大岩の両側のどちらかを登らないといけないのだが,これがなかなか難しい。私が左側の木が引っかかったところに挑戦するがだめ。たろーさんが力技でなんとか上がり,あとの3人を引き上げる。
すぐに淵を持った15m斜滝だ。ここは流れの右側をフリーで登れないことはないが,壁がたっているので安全を見越してロープをだすことにする。私のトレーニングのために,トップで行かせてもらう。クラックがあるように見えたのでカムを使ってみたかったのだが,意外にクラックが小さくカムが効かない。しようが無いので2カ所にハーケンを打って支点を作る。ちなみにこれが私の本番での初ハーケンだ。手頃な立ち木があったのでそれを支点にして後続を確保する。
- 15m斜滝 流れの右側を登る
続く7m滝の左岸側を登ると気持ちのよいナメが現れる。なおちゃんが流れを横切るのをいやがっている。どうも流れに足を掬われるのが怖いようだ。ふ〜ん,飛び込み,泳ぎ何でも怖いものなしのなおちゃんでも怖いものがあるんだねえ。なんとか横切る。「体重の差だねえ(^^)」と私。「でもシュークリームさんとそんなに体重違わないでしょ」となおちゃん。私は細そうに見えるが,身体が締まっているだけで実は60キロ以上はあるのだ。それを聞いてなおちゃんも納得した様子。
- 流れを横切るのが怖いなおちゃん
ちょっと早めだが,気持ちのよいナメで昼食にする。今日は4人だけなのだが,たろーさんが気を利かせてソーメンの準備をしてきてくれる。いつもありがとうございますm(__)m
昼食を終わってしばらく行くと大きな淵を持った滝に出る。たろーさんが泳いで突破し,滝を直登する。なおちゃんも続く。M木さんと私は右岸側を巻く。すぐに三俣の15m滝に出ると3人グループが懸垂で降りてこようとしている。後でたろーさんに聞くと大垣山岳会のメンバーで兎夢さんの知り合いらしいとのこと。この滝は壁がたっていて高度感はあるが,足がかりがしっかりしているのでフリーで簡単に登ることができる。
- 三俣の15m滝を登る
このあと,堰堤を左岸から巻くとしばらく平流になる。これで滝はおしまいかと思っていると突然流れが2条に分かれた5m滝が現れる。ここは左側の流れを直登。さらに現れた10m滝も流れの中をわりと簡単に直登できる。この滝を乗り越し,流れを横切って張られているトラロープを過ぎると遡行終了だ。まだ1時にもなっていない。たろーさんからこのまま沢を下りましょうという提案。まあ,林道をてくてく歩くよりはましかもしれない。さっきすれ違った3人組の姿を見たせいかな。
- 岩倉川最後の10m滝 流芯を直登
Uターンして沢を下り始める。途中3カ所だけロープを出したが,あとはフリーで下ることができた。下っている途中で雨が降り始め,入渓口近くになって土砂降りになってきた。それでも増水する前に岩倉橋に到着。ギリギリセーフだった。帰りに樽ヶ沢を覗くと流れが茶色にかわり始めていた。駐車地に戻っても雨が降り止まないので,着替えをせずにそのまま車で移動。途中で晴れてきたので,適当なところに車を止めて沢装束を脱ぐ。クアリゾート湯船沢で汗を流し,帰途につく。家に帰り着くと9時半だった。
- 懸垂下降の講習会 まずはたろーさんがお手本を
岩倉川本谷は短い距離にアトラクションが効率的に詰まったいい谷だった。明るくて水もきれいだし,むちゃくちゃ危ないところもないので気軽に遡行できる。初めての木曽の谷,いい思い出ができました。