【 日 付 】13年5月25-26日(土日)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】終日晴れ
【 ルート 】5/25朝明8:45---10:00中峠---10:23大瀞10:49オゾ谷入り口---11:42ワサビ峠---12:18コリカキ場---
北谷尻---15:12大峠---船窪---16:40イブネ台地---16:57熊の戸平(テント泊)
5/267:00---7:33イブネ---8:50杉峠---9:45コクイ谷出合い---11:00オフ会会場13:45---14:13御在所岳山頂
---14:54国見岳---15:27青岳---15:35キノコ岩---16:00ブナ清水---17:08朝明
今週末はオフ会である。どんなルートで行こうかな。天気は上々。これならテントを担いでも良いかもしれない。
するとイブネが頭に浮かぶ。そしてまだ行ったことがない水舟の池も見られたらいい。そう思いつつ朝明に到着。
時刻は既に8時30分ごろ。行程を考えたらちょっと遅かったかな。駐車場は賑わっている。管理人もいつものおじさん
以外にも若い助っ人がいるようだ。おじさんの誘導で駐車場に入れるが、泊まりと告げたら、この場所では邪魔に
なるらしく、奥のほうに移動を頼まれる。普段は使わないところで工事用のコーンで仕切られた場所だ。帰るときには
どけてくださいねとのこと。
さて出発だ。ほかにも大勢の人が出発の準備をしている。盛況だね。いつもの慣れた道を中峠へ向かう。
途中で小さな橋が落ちかけているところに出た。以前この上で滑って転倒しヒヤッとしたが、これは無理せず下から
渡る。そして曙滝に着く。最近天気がいいので水がチョロチョロである。ちょっとさびしい。しばらく休憩後、中峠に
向かう。道は急登となるがはっきりしており問題ない。以前積雪期にこのあたりで迷い中峠までしかいけなかったことが
ある。いったいどこで間違えたのだろうか。
程なく着いた中峠は誰もいず静か。先が長いのでほとんど休憩せずに大瀞へ向かう。大瀞は通行禁止の表示がまた
多くなったようだ。しっかりした踏み跡に沿って愛知川に下りるとここも水流が少ない。ただ飛び石でなければ渡れ
ない。なんだか滑りそうだなと思いつつ恐る恐る行ったら案の定滑って両足をドボン。それと一緒に右膝をしたたかに
打ってしまった。なんだかやばいかな。
愛知川沿いの道は緩やかで気持ちがいい。上り下りがないのもありがたい。ゆっくり行けばオゾ谷出合いである。
ちょっと休んでいたら南から2人組がやってきた。言葉を交わすとイブネ泊まりで北尾根からという。てっきりワサビ峠
からと思ったがお金明神経由とのこと。ちょっと変わったルートだ。自分もイブネ泊りのため上で会えると良いですねと
挨拶して分かれる。
この後はゆっくりオゾ谷を行くが先ほどぶつけた膝が痛み出す。アカンナー。あんまりひどいようだったら水舟の池は
諦めてワサビ峠から直接イブネに行こうかななどと弱気の虫が顔を出す。そしてさらにゆっくりいく。峠が近くなると
急登になるが、そこにしっかりとロープが張られている。普段なら邪魔かと思うが、今日は膝が痛く踏ん張りがきかず
こうした補助具があるのはありがたい。やっぱり老齢になると階段に手摺がいるんだろうなあなどと思ってしまう。
ワサビ峠は静かだが今日は風が少し強い。膝はやっぱり痛いがここから直接クラシに行くほどでもなさそうなので、
谷尻谷に向かって急坂を下る。ここは下りにもロープがあったはずだがと思いつつ膝の痛みをだましだまし下りていく。
踏ん張れないのは結構きつい。ストックがあったら良かったかなあなどと思う。ようやく急な下りも終わりに近づく頃、
左手にロープが張られていることに気づく。ありゃ!あっちだったか。アレにすがればもう少し楽だったろうに。体と
いうのはほんとちょっとおかしくても行動に支障が出る。大事にせねば
谷尻谷には立派な避難小屋がある。びっくりしたのは小屋全体がシートで覆われ風の吹き込みを避けるようになって
いること。確か前はこんなシートはなかったと思うのだが。中を覗くと薪ストーブもある。冬場にここに来るのは大変だが
一夜ぐらい泊まってみたい小屋である。
- シートで覆われた避難小屋
それにしてもおなかが空いた。小屋のあたりでも良かったが行程が長いので、せめて北谷尻出合いであるコリカキ場まで
行こうと谷に沿って下る。ゆったりとした谷。そこに古びたトロッコレールの鉄の帯やロープを見る。かつて多くの人が
いた場所はもうほとんど何も残っていない。そしてコリカキ場着。
コリカキ場は以前と変わらぬ状態で北谷尻から勢いよく水が流れ込んでいる。最近の鈴鹿の変わりようが激しくてひょっと
したらここも、姿が変わっていないかと危惧していたが何事もなくほっとする。そしてやっとランチにありつける。いつもの
ラーメンをただゆでて食べるだけだが、落ち着く場所だ。
さてここから北谷尻に行こう。当初の計画では銚子ヶ口経由だったがちょっと遠回りだ。そこで未知ではあるが、多少
近い大峠に直接出る道を選択する。昔からある道なのでそれほどひどくはないだろう。しかし途中の道標に銚子ヶ口と大峠の
分岐を示すものがあり、大峠方面は道迷い注意と書いてある。果たして...
- 谷道迷い注意と書かれた標識
確かにこの標識の後は道跡が若干不明瞭だ。GPSや地図コンパスを見ながら進んでいく。そして大きなca870あたりの
二股に出た。ここは右へ行くはずだがGPSはその一つ手前の谷を示している。GPSを信じればここは左手にいくことに
なる。そう思って進むがどうもおかしい。方向がずれている。それに踏み跡が極端に減った。GPSを見れば山の
中腹を指している。なんじゃこりゃと思いスイッチを入れなおすと今度は?マークがでてうまく現在位置を拾えていない。
こりゃ間違いだなあと思って今来た道を引き返す。そして件の二股に戻ってよく反対側を見てみるとそれなりに踏み跡と
赤テープらしきものもある。やっぱりこっちかなあと思い進むことにする。GPSもようやく現在位置を示しだした。
新しいGPSは谷間でも正確に位置を示すと思っていたが時により大きく位置をずらすこともあるようだ。やっぱり総合的に
判断しないといけないなあと反省。
そしてヘロヘロになりながらどうにか大峠着。気持ちのいい草地でしばし寝転ぶ。ゆるく広がるいい峠である。しかし
谷で迷ったりしたのでだいぶ時間もロスしたし、膝の状態もいまいちである。時間を見ると予定より遅い。出発が遅かった
のがここでボディブローのように効いてきた感じだ。体力的にもきつくなってきた。水舟の池に行けなくもないが、すると
テントサイトに着くのがかなり遅くなる。テント泊の楽しみは単に泊まるだけではなく夕方の一時をテントサイトで静かに
ゆったりすることにあると思っている自分はその時間がなくなることが惜しい。ちょっと残念だがまた来ることにしようと
思い水舟の池はこの段階であきらめる。
そしてグレープフルーツを食べ元気を出してイブネに向かう。銚子への最後の急渡はきつかったが平地に飛び出しやれやれだ。
イブネ劇場が目の前。ここに来れば後ちょっと降りるだけだ。やったね。
熊の戸平らの以前目をつけていた平らな草地にテントを設営。でもその前に川でビールを冷やそう。このイブネのサイト地は
こんなことができるのだ。最も平らと思われる場所にテントを設営し荷物を広げたらもう後はそれほどすることもない。
そろそろいいかと先ほど冷やしたビールを回収しつまみを持って散歩に出かける。どこかいい場所でゆっくり飲もう。そう
思って川沿いに行くとテントが2つ目に入る。オゾ谷で出会った人たちかと思ったが違っていた。お酒がかなり廻っている陽気な
二人に誘われるままに話の輪に加わり何の違和感もなく山談義が始まった。二人はこのイブネでたまたま知り合って一人がこの
熊の戸平らに案内したという関係らしい。軟派されちゃいましたと笑っていたが、水の採れるこの場所はいたく気に入った様子。
そうなんだよねえ。ここは頂上が近いのに異質な印象を持つ場所。不思議です。
- 水の流れる熊の戸平ら
話は尽きぬが日暮れ前にほかの場所にも行ってみたくて其処を離れイブネ方面に向かう。荷物がないので歩き回るのも
楽だなあ。明日も天気はよさそうだ。
翌日は明るくなって目が覚める。日の出は5時前のはずだと思い上まで登ってみるが、まだ雲がありどうも朝日は見られない。
まあそれでもイブネ劇場の朝は気分がいい。今日は御在所に行くだけなので余裕がある。ゆっくりと出発だ。イブネの頂上に
でると何張りかのテントが見える。昨日オゾ谷でであった二人もいた。ちょっと話すとこの辺りには7張りほどのテントが
あった由。熊の戸平らにも3張り。イブネは人気の山だと改めて思う。
その後タイジョウへの分岐あたりでぶらぶらしながら杉峠へ。ここで枯れた杉峠を見てあれ?確か力瘤のように横に張り出した
大きな枝がない。まさかと思い近づいてみると大枝は幹の横に剥がれて落ちていた。なんとまあ。落ちた部分だけ緑の葉があった
のにこれで完全に枯れるのだろうか。
- 枝の落ちた峠の杉
その後愛知川に向かってゆっくり下り上水晶谷左岸尾根を登ったらにぎやかなオフ会場についた。
オフ会は省略
オフ会後はブナ清水経由で帰ろうと思っていた。同じ方向のクロオさんkitayamawalkさんらと登り始めるが御在所岳までは
多くの人と団子状態でわいわいといく。そして3人で望湖台へ。御在所にあまり来ない自分はどうもこの山頂の地形が頭に
入らず少しウロウロしてしまう。その後はクロオさんを先頭にスキー場の脇から国見峠に向かう。そして国見岳。いい展望の中
わいわい言っていたら不意に山日和さんが顔を出す。オフ会場から下っていった人の登場にちょっとびっくり。みんな自由自在
な歩きです。
湯ノ山に戻るクロオさんとはここで別れ三人で青岳、キノコ岩へ進む。その後ヤシオ尾根で3人が別々のルートを取る。
kitayamawalkさんはハライドへ、山日和さんはカクレ尾根を下るという。そして自分はブナ清水。オフ会場へ一人で行き
帰りも人が少なくなっていき、やがてまた一人。いかにもヤブコギネットといった山行スタイルだなあと思う。
この時間のブナ清水は一人と思っていたが若い先客が一人自分と同じようにお茶を楽しんでいた。ちょっと話をすると午前中
仕事があって昼からの登山だったとか。それでこの時間のブナ清水らしい。わずかな時間でも登りたい。みな好きだよなあ。
先に出発したその人を見送りゆっくりと自分も歩き出す。時刻はもうそろそろ5時か。朝明に着くと車は数台。山日和さんも
kitayamawalkさんももう出発したらしい。久しぶりのテント泊とオフ会。いい休日だった。
- 途中で見たヤマシャクヤク 可憐だった
Kasaya