- 3連瀑の2番目の滝(直登)
雨マークだった日曜日が木曜日になっていきなり晴れマークになった.これはどこかに行かずばなるまい.沢以外にも行きたいコースは山ほどあるのだが,こんなときに選ぶのはやっぱり沢コース.なんでかね.やっぱり沢は楽しいからね.ということで今回は藤川谷に決まった.藤川谷は知る人ぞ知るヤマビル天国.本格的なヤマビルシーズンが始まる前に行っておかなければ.日本コバへは行ったことがないのでついでに頂上を踏んでおこう.
【 日 付 】2013年5月12日(日)
【 山 域 】鈴鹿・日本コバ
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】藤川橋駐車地 8:30 --- 8:40 入渓 --- 11:10 遡行終了 11:30 --- 11:45日本コバ 12:45 ---- 14:05 駐車地
藤川橋のたもとに車を止め歩き始める.10分ほど登山道を歩き,最初の堰堤を越えたところから入渓する.最初は3連瀑のお出ましだ.足慣らしにはちょうどいい.快適に直登する.簡単な斜滝を越えながらしばらく歩いていくと,大きな釜を持つ3m滝に出る.この先はゴルジュになっているようだ.泳げば取り付けそうだが,この時期全身ずぶぬれはまだ勘弁してもらいたい.右岸を巻くことにする.右岸には踏み跡があり,皆さんこちらを巻いているようだ.廊下の奥の4m滝も登れそうにないので一緒に巻くことにする.さらにこの奥の10m滝も登れそうにないので巻いてしまう. 10m滝で廊下はおしまいのようで,簡単に落ち口に出ることができた.どうも前半の核心部を全部巻いてしまったようだ.
- 廊下の入り口の滝(右岸巻き)
このあとは滝らしい滝もなく,新緑の広葉樹林を楽しみながらの沢歩きになる.時々滝は出てくるもののすべて斜滝で簡単に登ることができる.途中でイワナ釣りの初老の男性を見かける.水流の音でこちらの存在に気がついていないようなので,遠巻きにそっと通り抜ける.
標高580m付近で右に支流を分けると,久しぶりに滝らしい滝が出てきた.ちょうど安穏な沢歩きにも飽きてきた頃だ.この滝を見逃す手はあるまい.どこからでも登れる滝だが,わざと流芯を選んで登っていく.やっぱ沢登りは滝を登ってなんぼのもんだねえ.このあとは息もつかせぬばかりの連瀑帯.やっぱりこうこなくちゃ面白くない
.いままでのうっぷんを晴らすかのようにすべて流芯を直登する.こうなればシャワーだろうが何だろうがおかまいなし.全身ずぶぬれだ.
- 連瀑帯の滝(シャワーで登る)
連瀑帯を抜けると,左岸から覆い被さるような石灰岩の壁を通り,一気に源流の雰囲気の所に出る.気持ちのいいところだ.左の枝谷を進んでいくと,すぐに登山道が沢を横切る場所に出たので,ここで遡行を終了する.2時間半ばかりの短い沢歩きだったが,滝登りを満喫させてもらって満足満足.
- 石灰岩の壁
登山靴に履き替え,歩きやすい登山道を進むとすぐに日本コバの頂上に出た.途中,単独の男性とすれ違ったが,頂上には誰もいなかった.一人で頂上を独占する.1時間ほどのんびり休憩した後,歩きやすい登山道を通って下山する.登山口の近くには小さい社がまつってあり,そこの苔が昨日の雨に洗われてきれいだった.
- 苔のきれいな社
藤川谷は危険なところもなく,一人でぶらぶら沢歩きを楽しむにはちょうどいいところだ.ただ,水質によるものか,岩に藻が生えていて結構滑りやすい.上流部でも沢中に藻が生えているところを見ると水の中に何らかの栄養分が含まれているのかもしれない.暑いくらいの1日だったが,ヒルも見かけず,楽しく1日を過ごすことができた.