雪靴衆御一行様、無事ご帰還、お疲れさまでやんす。
さすが山日和の名前通りの好天だったようで、メデタシメデタシ~!(^^)!
とうとう、今年も同行なしで終わりそうですが、ドウコウ言わず、次シーズンこそ!と「期待の定期預金」しときますね。
【コース】広野ダム6:37---8:00尾根取付---10:10江越国境稜線10:28---12:00三国岳13:00
---13:20左千方13:30---13:50三国岳14:00---15:05夜叉ヶ丸15:22---16:45林道終点
---17:55広野ダム
今回の加齢臭…いや華麗衆はWBC記念でナインでしたか。
なんだかクセ者ぞろいですねえ…。忍びの者とか編隊リーダーとか、人間ラビットとか…。(@_@;)
ふ~ん、夏道のように夜叉ヶ池へは寄らず右の尾根から登るんですね。
林道が右岸から左岸へ渡ったところが尾根への取付き点である。ここから上がるのも3度目な
のですっかりおなじみだ。比高60mほど上の尾根を目指して斜面を急登。尾根上はヤブが気に
ならない程度の雪に覆われていた。これならヤブコギの必要もない。
・542の尾根? これなら周回のオモシロさも味わえますね。
これって、越前さんが無雪期にハサミ片手にヤブコギしてたルートかな?
天気が良過ぎて暑いというのは贅沢な悩みだろう。今日は3月の初めとは思えない気温の高さ
予想して、インナーは半袖、下はアウターのパンツを省略して正解だった。
落第忍者さん、洞吹さん、シュークリームさんはシャツ1枚でも暑い暑いと言いながら登ってい
る。
まあ、洞吹さんはいつでもどこでもラガーシャツ1枚ですけどね(~o~)
ブナの台地の入口で休憩。バーチャリさんからミニトマトが回ってきた。こういう時の汁気
のある野菜や果物はうれしい。
チャリちゃん、バレンタインは2月やで~。3月はお返し貰う月やのに。
洞吹さんが頻繁に足を攣らせているようで遅れ気味だ。手持ちの秘薬を使い果たしたようで、
「誰か薬持ってませんか~?」と叫んでいる。バーチャリさんから3包もらってひと安心だ。
これでバーチャリさんには当分頭が上がらないだろう。
トマトに続いて秘薬もですか…。まるでツアー付添い看護師さんだ。
三国岳直下の広大な斜面はとても尾根とは呼べないような広がりを見せる。振り返れば上谷
山の茫洋たる山頂部がどっしりと構えている。青空に向かって一歩一歩刻んで行くと、これま
た広大な三国岳山頂に飛び出した。ここは江越美三国の境界である。
滋賀県側に続いて岐阜県側のパノラマが目に飛び込んできた。
高丸、蕎麦粒、黒津、天狗、小津権現、湧谷、大ダワ、金糞、そして北に伸びる越美国境の山
々。霞みがちながらも白山の姿も見える。今日はかなり黄砂が飛来しているようで、視界はあ
まりクリアとは言えないが、これだけの大展望を欲しいままにできる幸せを噛みしめる。
夏の三国岳では眺望を楽しむ余裕はありませんでした。いまは悔しさを噛みしめてマス。(>_<)
山頂台地のど真ん中にランチテーブルを設えた。前回12人中8人がスコップを持って来ていた
ので今回は良かろうとサボったら、持参したのは3人だけだった。
テーブルが出来上がってランチの準備に掛ったところで洞吹さんが到着。オプショナルツアー
の左千方往復実施を宣言する。
「おお、メシでけたか? ごくろうさん。ワシの席はどこや、座布団温もってるか?」
なんて…決して言いませんね、洞吹さん?
ここで下山に要する時間を逆算してタイムリミットを設定した。夜叉ヶ丸からダムまで3時間
とすれば、夜叉ヶ丸に3時。そうすると夜叉ヶ丸まで1時間強、左千方往復に1時間弱とすると、
1時にランチを終えればいい。想定していたより30分ばかり到着が遅れたが、まず問題ないだろ
う。
こういう計算、私もするんですよ、一応。けど、その通りに進んだことは皆無に近い。(@_@;)
大御影でもやったスノーシューを一列に並べてクロオさんの一眼レフで記念撮影。
今回はふ~さんもライトニングアクシスを入手したので、9人全員がライトニングアッセントか
アクシスという壮観な光景である。MSRから何かプレゼントしてほしいくらいだ。
ふ~さんもMSR党アクシス派ですか! MSRには10個買ったら1個オマケなんてサービスないのかなあ?
1時キッカリにランチを終え、うねるような雪稜の向こうにある左千方に向かった。
1196.8mの三角点。最近は余呉トレイルのおかげですっかり有名になってしまったが、嘗ては
ヤブ山マニア垂涎のピークだった。稜線の東側は雪庇が落ちた後の圧倒的な雪堤が続き、雪庇
の残骸も残っているのであまり寄ると危ない。アップダウンがほとんどないので見た目ほどの
時間は掛らず左千方に到着した。私以外は全員初めての登頂だ。ガッチリと握手。
山頂から谷山への急斜面下りはスリルありました。尻滑りなんてストップできんようになるからゼッタイ禁止!
意気揚々と三国岳へ引き返す。時間は予定通り。まだまだ遠くに見えるP1206mと夜叉ヶ丸に向かって出発
だ。
帰路は夜叉ヶ池方面回りですね。
三国からの下りはどこを歩くのも自由な広大な斜面から始まる。みんな思い思いのトレース
を刻んで歩く。振り返れば雪面に刻まれた9人分のトレースが壮観だ。
右下に深く落ちる大鱒尾谷はbiwacoさんが辿ってビバークを余儀なくされた谷だ。
大鱒尾谷左俣のco910辺りから左の枝沢を詰めたんで左千方の南の県境稜線に出てしまいました。
そこからの延々と続くヤブコギに体力を使い果たして三国の先でダウンでしたワ。(>_<)
その折には、温かい叱責、忠告が身に滲みました。m(__)m
この尾根はまったく気持ちがいいという以外の表現が見当たらない雪尾根である。無雪期から
は想像できないでしょうと言うと、ヤブ漕ぎで苦戦したkitayama-walkさんが頷いている。
マムシに噛まれなくて良かったね、kitayamaさん。(^_-)
ブナ林の広がる1206mピークに立つと、夜叉ヶ丸の右下に雪に覆われた夜叉ヶ池の姿が見え
た。今はただの雪原だ。そして三周手前ジャンクションから高丸への尾根が迫る。ふ~さんが
積雪期に高丸へ向かって、あまりの激ヤブに轟沈した稜線である。確かにあのジャンクション
からの下りのヤブは半端ではない。
積雪くらいには屈しない激ヤブ?
ここから見る夜叉ヶ丸はなかなかの迫力だ。東側斜面は雪割れが始まり、山頂に至る雪稜は
かなり厳しそうに見えた。ここで洞吹さんを待つ間にルートサーベイと工作に向かった。
遠目に一番の核心部と思えた場所も、近くで見れば大したことはなく、後ろに向かって大きく
マルのサインを送った。
東側がスッパリと切り立った雪稜の通過は高度感もあり爽快そのものだ。
ここは夏道も東側の崖ギリギリについてるので、雪が乗ってると心配になりそうです。
山頂から左の尾根を下り、台地に出たところで右の尾根に乗り換えた。ここは積雪期に夜叉
ヶ池へ向かう時の分岐点である。一般登山道はデブリだらけで使えないので、ここまで尾根を
上がってトラバースするのだ。
夏道のように池への岩壁下りはないんですね。
分岐からは夏道でなく尾根芯を下ったのかな?
夜叉ヶ丸から西の尾根をそのまま進んで、神社の鳥居の手前に降り立つってのは無理でしょうか?
林道終点まで一直線に伸びるこの尾根はブナも多く、ミズナラとブナが融合したような変わ
った木もあって面白い。
ん? やはり真ん中の西北尾根なんかな?
最後の関門と目していた谷沿いのトラバースは、雪がゆるんでいたおかげで難なく通過した
が、最後に橋を渡る地点で橋までの1.5mほどの段差を滑り降りなければならず、緊張を強いら
れた。着地点の幅は1m足らず、その両脇に逸れれば川へ直行である。
みんなびびりながらもなんとか無事降り切って、林道終点登山口の鳥居をくぐった。
後は長い林道を歩くだけ。残念ながらヘッデンは使わずに済みそうだ。
アクシデントは洞吹さんだけでしたか。とにかく御無事でなにより^(^.^)/~~~
いつかまた、ご一緒できる日を楽しみにしております。
~biwaco