こんばんは~
kitayama-walkさんとのソムギ談義で火がつきましたか?
それともpart3の下見かな?
いずれにせよ、またまた神出鬼没の山攻めでありますね。(^_-)
【山 域】奥美濃 蕎麦粒山1296.7m
思ったんですけど…
980円とか4980円とか下二ケタを98にして安く見せようって商法はどこでもやってますね。
蕎麦粒山の1296.7って、その逆で、金糞岳あたりから「何だ、1300mもないくせに…」とか言われてたりするんやないかと思うとちょっとかわいそう。
奥美濃で1300mを超える山はそんなにないだけに、あとちょっとで届くのになあ…と同情してしまいます。
蕎麦粒山さん、けっして安売りしてるわけじゃあないですよね。背伸びしたけど届かんかった…(@_@;)
メジャーな剱岳だって、何回測っても3000mには届かんかったんやから、ガマンガマン。あんたは充分カッコイイよ~(^O^)/
奥美濃には珍しく単独の女性が出発の用意をしていた。湧谷山へ行くようだ。
ここはみなさんレス入れるところなんで、女性には声をようかけん私は遠慮しときます。
(急きょ、湧谷山へ変更したら良かったのに)
出発しようとして時計がないことに気が付いた。家に忘れてきてしまったのだ。
だいぶん進んで来ましたね。いや、時計じゃなくて…。(@_@;)
雪原となった河原を横切り、西俣谷の合流点付近で渡渉点を探る。水量は少なく、足首程度の潜りで浸水することも
なく渡り切った。こういう場面でもスノーシューは安定して有効だ。
忍びの者が堀を渡るヤツと同じ? 水蜘蛛だっけ?
やっとCa1000mジャンクションに着いた。取り付きからなんと2時間半以上も掛かっている。
これで雪質が変わらなければ敗退必至だ。せめて1075mピークまで行ってランチにしよう。
そう思って蕎麦粒山南西尾根に一歩を踏み出した。沈まない。雪質は劇的に変わった。スノーシューのフレームの形が
雪面に残る程度だ。折れそうになっていた心の中で何かが動いた。行こう。
サイは投げられた! 生きるも死ぬもウン次第?
ここから山頂へは一旦下って280mの登り返しだ。やたら山頂部が近くに見えるが、本当の山頂は見えないはずであ
る。
鞍部へ向かっては間に緩やかな谷状地形を挟んで二重山稜状になっている。無雪期のルートは左の短い尾根を下りる
のだが、右の広い尾根と谷間にこそこの場所の魅力がある。
疎林の尾根と緩やかな谷あいが作り出す地形の妙は、ヤブが埋もれる積雪期にしか感じることができない季節限定の
プレゼントだ。但しブナの大木は左側の尾根の方が多い。
谷へ下りて左の尾根に乗り換える。かなりの太さのブナの並木が続いている。
テント泊でもしたくなるようなところですね。ここまで担ぎあげるのが大変だけど。
- 鞍部
そしていよいよ山頂への急登に入った。単に急なだけではなく、無雪期は強烈なヤブで道はほとんど左斜面を巻いて
付けられているように、尾根芯は痩せたヤブの上に積もった雪で不安定なのだ。
尾根の右側を見るとスッパリと切れ落ちて、とても雪の上を歩く気はしない。雪の積もった尾根に見えて、実体はシャク
ナゲジャングルの上に雪が乗っているだけだ。
ルート取りがスリル満点でワクワクです。
高度感満点の山頂からは何ものにも遮られることのない360度の大パノラマが得られる。
間近に見える黒津、天狗、五蛇池から小津権現、花房、雷倉、能郷白山、姥ヶ岳、磯倉、杉倉、若丸、冠、金草、千
回沢、不動、笹ヶ峰、美濃俣丸、三周、烏帽子、高丸、三国、左千方、神又峰、猫ヶ洞、土蔵、大ダワ、横山、トガス、
湧谷、金糞、伊吹、ブンゲン、貝月、鍋倉、そして御岳。白山は霞んでよく見えない。
このなかにOSKの岐阜の山100選のピークがいくつ入ってるかな?
東京山手線や大阪環状線の駅名をスラスラ全部言える子がいますよね。岐阜の山100選、日本100名山とか暗記で言えます?
南側にできた雪の壁の下がお誂え向きのランチ場になっていた。風も遮り、日差しがぽかぽかと暖かい。
この贅沢な眺めを肴に飲むビールが不味かろうはずはない。
ぐつぐつと煮える鴨鍋も旨い。ビールはすぐになくなり、ロング缶にすればよかったと悔やむ。
下山開始のリミットを2時と決めてのんびりと寛いだ。
肴がなくても、歩いた後のビールが不味かろうはずはございません。
カモ鍋なんぞありゃ、もうそりゃ、ウヒウヒヒョーヒョーの昼宴会ですがな。
2時まで1時間半もあればロング缶どころかドラムカンでも足りん?(なことあるか!)
今日はぜんざいの代わりに生姜湯とコーヒーで締めて下山の準備に掛かる。
去り難いとはまさにこういう気持ちを言うのだろう。いつまでも眺めていたいがそうもいかない。もう一度四方を見渡して、
後ろ髪引かれる思いで山頂を後にした。
谷筋から林道へ周回しないんですかいな?(^_-)
遊ランドまで戻ると、小さい子を連れた地元の軽トラのおじさんに声を掛けられた。
「どこまで行って来た?」「蕎麦粒です。」「へえー、よう行って来たなあ。」と感心されて、なんだか嬉しくなってしまった。
雪の蕎麦粒、本当にいい山だった。
いい山ですね~(^o^) 麓の人たちもいい人たちです。
いい日いい山いい出会い~♪
今度いつ歩けるかなあ…。
~biwaco