導師サマ、こんにちは~
このようなレポにちゃちなレス入れるのはレポを穢すようで躊躇っておりましたが、憧れを込めてのカキコミお赦しをm(__)m
【コース】平瀬ゲート4:48===6:06白水湖畔ロッジ6:41---地獄谷7:25---8:13 1235m 8:24---9:46曲り谷出合---
10:27箱谷出合---10:42別山谷二俣11:02---12:47南白山14:00---14:29別山谷二俣---15:09曲り谷出合
15:25---16:44地獄谷—17:08白水湖畔ロッジ17:27---18:06平瀬ゲート
遂にここまで行っちゃいましたか!
ふ~たんコンビの白水湖周遊南白山詣でレポを読んで、ようこんなカメかカワウソみたいなことやるなあ…と思ってました。
ふ~ん、5時前に出て6時過ぎ…13時間以上!
ようやく明け始めた空は重苦しい灰色だった。霧雨まで降っている。明日にすればよかったと後悔の念がよぎる。
空の片隅に除いたわずかな青に背中を押されるようにしてDOCに跨った。これまでの暖かさとは一転して季節が逆戻り
したような寒い朝である。霧雨のせいもあり、雨具の上下とウールの帽子を着けてのスタートとなった。
今日は電池切れ対策も万全で、白水湖まで1時間20分掛からず到着した。まったく人影はない。登山口の休憩舎もト
イレも入口に板が打ち付けられて使えない。
静まり返った白水湖畔ロッジの軒先を借りてDOCをデポする。湖の上流奥には白い峰が見え、雲も薄く晴れてきそうな
予感だ。実はここに着くまで迷っていた。今日は雨の中を歩きたいコースではない。もっとも雨の中を歩きたいコースなん
てないのだが。
これではなかなか、モチが上がりませんね…(-_-;)
本日は万全の渡渉対策をしてきたつもりだ。モンベルのシンプルオーバーシューズ(但し縫い目は防水処理をしていな
い)を履いてその上からビニール袋を付けガムテープで留める。その内側はレインパンツにロングスパッツで固めている。
通常ならレインパンツを履かない季節だが、寒さと雨のおかげで履いていたのが幸いした。
地獄谷の水量は多からず少なからずというところか。さすがに石を飛んでというわけにはいかず、ひざあたりまで浸かっ
て速い流れに抗いながら渡り切った。対策は成功で足元はまったく濡らさずに済んだようだ。
いっそ、沢装束ではダメなんですか?
2年前から残雪期の歩き方が変わった。それまでは大型連休が終われば雪山も終わり。沢に切り替わるかしばらく新
緑の山歩きを楽しむのが常だった。ところが2年前にずっと憧れていた白山東面台地を初めて訪れたことと、たんぽぽさ
んの数々のレポを目にしたことが大きな転機となった。
「谷筋からの雪山」。これまでの自分の山登りにはなかった発想だった。もちろん時期を見誤れば雪崩や落石、クレバス
などのリスクを伴う。しかし大きな滝をも埋め尽くしてしまうようなこの山域の膨大な積雪は、ちょっと視点をずらせば谷を
稜線へ一直線に延びる障害物のない、効率のいい道へと変えてしまうのだ。
今日の目的地である南白山もそのひとつ。昨年たんぽぽさんととっちゃんが歩いた別山谷からのロングルートが心から
離れなかった。別山からわざわざ下りて行って辿り着くというのは頭になかった。それだと下山するのにまた登り返さな
くてはならない。たんぽぽさんのレポはまさに「目からウロコ」だった。白水湖の湖岸を歩いて行けるということは想像もし
なかったのである。
ベテランの導師でも「目からウロコ」ってあるんですね。
学ぶことに終わり無し、歳も無し。日々精進であります。
ただ、まずは己を知ることから…と自戒してはおりますが。(-_-;)
大小さまざまの石が積み重なった湖岸の斜面をトラバースして行く。20センチばかりの巾でそこはかとなくトレースがあ
るようなところもある。石は安定しておらず、不用意に足を踏み出すと、落石がガラガラッと音を立ててポシャンと湖水に転
がった。湖畔には枯れた巨木のオブジェが並んで面白い。
滑ったら早すぎる湖水浴ですか? 冷たそうやー(@_@;)
地図上ではここはまだ湖底として描かれている場所である。上流方向を見やると、まったく起伏のない河原がどこまでも
続いていた。
期待通り雲が切れ、河原はいっぱいの日を浴びて明るい。スタート時にはゼロに近かったモチメーターは今や振り切れ
そうだ。
やはり太陽エネルギーはすごいです。もう、へその上でモチが焼けそうなんでは?
渡渉して左岸側から別山谷と名前を変えた本流を進むと、すぐに雪が谷を埋める。効率アップのためここでアイゼンを装
着した。
右岸から豪快に大滝を落とすタロタキ谷を過ぎるまで水流が覗いていたが、そこから上は完璧な雪渓だった。
もう谷のど真ん中を歩いて行ける。ここはディズニーランドより楽しいデブリーランドだ。
私ならヘタリーランドです、きっと。(@_@;)
1477mの箱谷出合、Ca1600mの別山谷二俣と大きな出合が続いた。圧倒的な雪量が谷を埋め尽くしている。
二俣でひと息。見上げる側壁には危なっかしい雪のブロックもなく比較的安定した状態のようだが、音もなく飛んでくる落
石には注意が必要なので休憩は上流側を向いて取らなければいけない。
休んでいると白いものが舞い始めた。なんと粉雪だ。寒い日には違いないが雪まで降るとは思わなかった。
落石に粉雪に…。なんだかまたモチが冷めそうや…。
Ca1900mの最後の二俣。たんぽぽルートは左だが、右の雪渓の果てに浮かぶ真っ白な稜線とその上に広がる青空に
心惹かれた。あそこまで登ろう。別山と南白山を結ぶ尾根にもまだしっかり雪が残っているようだ。
いよいよ傾斜が強まってきたが、どうしてもピッケルが欲しいという斜度でも雪質でもなく、ストックの2点支持で足場を交
互に固めて行けば問題ない。頭上のダケカンバに光るのは霧氷だろうか。
慎重に慎重に、最後の詰めですから…。
尾根上はオオシラビソの林となっており、木立を避けて北寄りの斜面を進む。
わずかな登りで南白山の頂上に到達した。オオシラビソの並ぶ平凡な山頂だが、ここへ至る道程を思えば感慨深い。
思わずひとりガッツポーズを取った。この山頂に立つ人間は年間何人ぐらいいるのだろう。
十指に余ることでしょう。フ~タンや導師と同好の士がそんなにおられるとは思えませんもん。あまりにヘン○イ趣味過ぎる。(>_<)
これで5週連続の白山近辺通いである。果たせなかった奈良岳を除けば満足のいく山行が続けられた。いや、奈良岳も
山頂に立てなかったこと以外はいい山行だったと思う。自分の雪山シーズンはまだ終わりそうもない。
ってことは、今週末あたり、奈良岳リベンジかな?
それにしても、白山の魅力は尽きませんねえ~(^^)/
再び幾度となく渡渉を繰り返して下流に向かって進んだ。
同じように河原を歩くのも芸がないので、左岸側にある樹林に入ってみると、そこは小さな流れの脇に湿地が点在する落
ち着いた場所だった。河原のように石がゴロゴロしていないので格段に歩きやすい。山菜も豊富なようだがよく知らないの
が残念だ。このルートを選んで正解だった。往路のほんの少し横を歩くだけでまったく違う雰囲気を味わうことができた。
河原もいいけど森の中は心が休まります。
これからは山名同定より草木同定できるようお勉強して下さいマセ~
地獄谷からの帰り道、ひとり道端に座っている人がいた。傍らには猟銃があった。
話しかけてみると熊撃ちのハンターで、上流で見た足跡は彼の仲間のものだったようだ。湖畔にボートを積んだ軽トラがあ
ったところを見ると、バックウォーター端までボートで渡ったようである。
白水湖畔ロッジまで戻ると、南白山頂上と思しき白いピークを残照が浮かび上がらせていた。ベンチに座って眺めながら
今日の行程を反芻する。
ゴムボートでもロッジに預かってもらったらどう?
今後も役に立ちそうだし…。
~biwaco