
- キワラ滝と不動明王
【 日 付 】2025年9月18日(木)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ一時雨
【 ルート】キワラ滝駐車場 8:36 --- 9:02 木梶山直登谷 --- 11:45 木梶山北稜線 --- 右岸尾根 --- 12:45 木梶川 13:29 --- 駐車地 13:58
長かった今夏の猛暑も今日で終わりになりそうだ.白内障手術のため1ヶ月ほど山をお休みしていたが,今夏の名残にどこか軽めの沢へ遊びに行こう.白羽の矢がたったのは木梶山直登谷.いつも水量が少ない谷なのだが,このところ山沿いではそれなりに雨が供給されているので,水量は回復しているだろう.
いつものキワラ滝駐車場に車を止める.気温25度.もう山はすっかり秋の気配だ.30分ほどで直登谷出合い.水量は多いとは言えないが,平水程度は流れている.少し登ると水量が増えた.出合い付近は伏流になっているようだ.出合い付近はまったく見栄えのしない谷だが,中に入ると適度な傾斜になっており,歩きやすい谷のようだ.
11年前に遡行した記録を読み返してみると,谷中にはたくさんの炭焼き窯跡があると書いてあるが,そのほとんどが自然に還ってしまったのか今ではよくわからない.しかし,昔,杣道があったらしい痕跡があるので,昔は炭焼きの杣人が出入りしていた谷なのだろう.
台高の谷らしく,岩盤がしっかりしており,その上を流れる水が美しくていい感じだ.両側が広葉樹の自然林であるのもいい.11年前にこの谷を遡行し,それ以降,遡行価値のある谷とは感じず一度も来たことがなかった.三峰山のワサビ谷も同じである.このころはイケイケで,痺れるような滝登りがないと沢を歩いたという気持ちになれず,このような大滝のない谷には魅力を感じなかった.11年前のレポでも,谷中の記述がほとんどなくスルーしてしまっている.年をとると物事の受け止め方も変わるようで,以前は見向きもしなかったこのような癒し渓に魅力を感じるようになった.
岩間を流れ落ちる水の姿や谷内の佇まいをカメラに写し取ろうと写真を撮りまくったりする.この谷最大の6mほどの滝は直登できないので,右岸を巻き登る.標高1100mあたりまで来ると,急にあたりが暗くなり,風が吹き始め,そのうち雨が降り始める.自宅出発前に確認しておいた雨雲レーダーでもこのあたりに11時頃に雨雲がかかることが示されていた.最近の雨雲レーダーの精度はなかなかのものだ.
標高差で100mほども登ると木梶山の頂上なのだが,雨の中を頂上に立っても面白くもないだろう.左の支谷に逃げて,木梶山の北稜線に出ることにする.本来は木梶山から赤ゾレ山へ抜けて赤ゾレ山北東尾根を下山する予定だったのだが,予定よりも時間がかかっているし,雨の中を歩き回るのも面白くないので,予定を変更して,登ってきた谷の右岸尾根を下ることにする.木梶川でまたドクターフィッシュと戯れるのも悪くないだろう.
11時45分,木梶山北稜線に到着.遡行開始から3時間弱かかっている.10年前に遡行した時は1時間半で木梶山に到着しているので,2倍近くかかったことになる.写真を撮りながらのんびりと遡行したことを考慮しても,時間がかかりすぎている.これは自分の体力の衰えを示しているのだろうか.

- ドクターフィッシュ
雨の中で山頂に立っても面白くもないので,右岸尾根を下ることにする.稜線を左折するとすぐに北峰だった.ここを左折して右岸尾根に乗る.前回も降っているので,ブナを主体とした広葉樹林を楽しみながら下り,GPSをチェックしてみると,直登谷に下りる支尾根に乗っていることに気づいた.このまま降って直登谷を下りてもいいけど,やっぱり尾根を下った方が楽だろう.
右側の尾根にトラバースし,本来の尾根に復帰する.迷うことのない尾根だと思っていたが,帰宅して調べてみると確かに歩きやすそうな支尾根が直登谷に向かって下りている.油断大敵である.右岸尾根は右側が植林で面白くないが,左側は広葉樹林なので,まあよしとしよう.
木梶林道支線に降り,木梶川.お楽しみのドクターフィッシュだ.沢靴を脱いで,足を水につけると早速小魚が寄ってきた.前回,グーさんがうまく餌付けしてくれたのか,すぐに寄ってくる.足の表面を突っついている.しばらくドクターフィッシュと戯れて,さあ帰ろう.いつの間にか雨は上がり,青空が広がっている.山登りあるあるだ.サルナシの身はまだ青い.キウイの仲間なので,追熟させれば食べられるのだが,こんな少量の実を取ってもしょうがない.山の住人たちのために残しておこう.
日帰り温泉のある飯高道の駅に来ると気温は30度だった.この日の津市の最高気温は35度だったらしい.山は秋でも,下界はまだ猛暑だったようだ.ちなみに,この日が今夏の最終日だったようで,翌日からは下界も秋の空気に包まれた.