【 日 付 】2023年10月18,19日
【 山 域 】尾瀬
【メンバー】tsubo
【 天 候 】二日間とも晴れ
【 ルート 】1日目 滝沢登山口ー会津駒ヶ岳ー中門岳ー駒の小屋
2日目 駒の小屋ー滝沢登山口
桧枝岐の民宿を7時過ぎに出る。
今日は会津駒ヶ岳に登る。
今回、田代山帝釈山は以前から登りたいということですんなり決まったが、もう一座が決まらなかった。日帰りでもいいが、山小屋に泊まりたい。
迷ったのは御池から燧ヶ岳に登って尾瀬沼に下り、1泊して沼山峠に出て御池迄シャトルバスで戻るという計画。燧ヶ岳は20代の時に尾瀬沼から登ったことはあるが、御池から登ったことはなかった。御池からの道がとてもいいと聞いていたので、こちらから登りたいと思ったのだ。だが、9月に小河内岳に登った時、山頂近くの小屋に泊まってとても良かった。
会津駒なら山頂近くに駒の小屋がある。会津駒は8年前の同じ時期に駒の小屋に泊まって登ったことがある。だが、途中から天気が悪くなった。晴れた会津駒に登りたい。
今回も会津駒に登って駒の小屋に泊まることにした。
駒の小屋は布団付きの素泊まりのみで3300円と今にしては格安だ。定員はコロナ以降減って14人とのこと。10月6日に予約の電話を入れたが、予約できた。
後は晴れることを祈るのみ。
会津駒はやはり人気の山だ。登山口に近い駐車場はいっぱいで路駐の車が並んでいた。私も路駐する。
登山口からはけっこう急登が続く。だが、紅葉黄葉が素晴らしい。何度も足が止まってなかなか進まない。
水場を過ぎると針葉樹が多くなって紅葉している木はあまりない。
展望もあまりない道を登っていると急に目の前が開けた。
駒の小屋の下の湿原に出た。
草紅葉の中の木道を進むと駒の小屋が見えた。
駒の小屋に不要な荷物を置かせていただく。
軽くなったザックを背負って会津駒に登る。山頂は木々に覆われていて展望はない。
だが、少し下ると素晴らしい展望が開けてくる。
中門岳までの稜線歩きは実に気持ちがいい。
左には燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、越後三山の中ノ岳、越後駒。
右前方には浅草岳や会津朝日岳などが見える。
草紅葉の中の木道を歩く。時々池塘が出てくる。
今日は素晴らしい青空が広がっている。
中門岳に着く。数人の登山者がベンチで休んでいた。
山名版の先の木道を進む。
木道の突き当りには小さな池塘がいくつも散らばっている。
駒の小屋からこのあたりまではまさに天上の楽園。
日帰りの人はほとんど下山している。
静かな楽園を心行くまで楽しむ。小屋泊りならではの贅沢な時間だ。
小屋に戻る。荷物を整理してから外に出ると、二人連れの女性の一人が中門岳に向かって行った。もう一人の女性は何度も来ているから今日は中門岳には行かないそうだ。
外のテーブルでこの二人ともう一人ソロの女性と4人で夕食にした。私は民宿に頼んだお弁当が残っていたので、それを食べたが、二人連れはチーズフォンデュとおでんという豪華な食事だった。
ソロの女性がコンロをつけようとしたが、ガスは出るのに点火しない。私が持っていたライターを貸すとすぐに火がついた。彼女は牛乳を持ってきていて、クリームパスタを作っていた。私たちに一口ずつ分けてくれた。
すると、二人連れもチーズフォンデュを分けてくれた。牛肉、ブロッコリー、フランスパンと豪華だ。おでんまでくれた。
まさにわらしべ長者!ライターがごちそうに変わった。
二人は凍らせた缶ビールを持ってきていたが融けていなかった。意地でも飲むぞと湯せんにかけている。
「今日の日没は5時過ぎだったかしら。小屋の裏から見えるかしら。」
小屋の裏手に行くと、綺麗な夕焼け空が広がっていた。
やがて平ヶ岳に夕日が沈んでいった。
寒くなってきたので小屋に入る。自炊室では他の登山者たちが食べたり飲んだりしていた。私たちも仲間に入れてもらう。
隣の二人連れの男性はなんと84歳だった。一人は大学のワンゲルから初めて60年以上の登山歴のベテラン。もう一人は65歳から始めたという。少し前には笠新道から笠ヶ岳を登ったと言うから健脚だ。ザックからは次々にワンカップなどが出てくる。
小屋の消灯は8時だ。7時過ぎて皆が二階の部屋に上がっていく。
私と郡山の二人がまだ自炊室にいると、小屋のご主人の三橋さんが日本酒とワインを持って入ってきた。「これから8時まで飲みましょう。」
ラッキー!
4人で飲みながらおしゃべりする。
駒の小屋は3300円と格安なので、てっきり桧枝岐村の物で、三橋さん夫婦は雇われているのかと思っていた。だが、家賃を払って小屋を借りているそうだ。
「3300円なんて料金でやっていけるんですか?」
「僕たちは子供がいないからね。何とかなりますよ。」
アルプスの小屋が素泊まりでも10000円することを考えたらなんて太っ腹なんだろう。
19日の朝、ざわざわした雰囲気で目が明く。時計を見ると5時15分だ。あわてて布団から出る。窓からは朝焼けの空が見える。
急いで身支度をして登山靴を履いて外に出る。木道には霜が降りている。滑らないように気を付ける。
小屋の前からでも日の出は見られそうだが、少し下がったところでその時を待つ。
那須連山の右手からのご来光だ。
霜が降りている木道をゆっくりと下る。
見えた!
燧ヶ岳の左手にやや霞んではいるが富士山が見えた。
草紅葉は朝焼けでさらに美しかった。
今日は14時までに郡山でレンタカーを返さないといけない。登山口から3時間近くかかる。ゆっくりはしていられない。
名残惜しいが、7時過ぎに小屋を出る。
湿原から針葉樹の森へ、そして紅葉黄葉の森へと下っていく。
後から男性が追い付いてくる。道を譲る。
なんと84歳の二人連れに追い越されてしまった。
会津駒ヶ岳、まさに天上の楽園。
素晴らしいお天気に恵まれて大展望を楽しんだ。小屋で出会った人たちとの語らいも楽しかった。
さあ、今夜は岳温泉で同期会だ!
楽しみはまだまだ続く。