【 日 付 】2023年3月27日
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】tsubo
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】山の麓の雑貨と喫茶マイハウス7:25ー8:40丸山ー10:15多志田山ー11:10藤原岳12:00ー14:15丸山ー15:30山の麓の雑貨と喫茶マイハウス
27,28日と山に行ける。
一緒に行くはずだった友人は用事ができたので、一人で行くことにする。
どこに行こうか。やっぱり鈴鹿に花を見に行こう。
地図を見たり、ネットを見て、あれこれ考える。1日は決まった。
もう1日、どこに行こう。
この時期花が多いのは藤原岳か井戸谷からの入道ヶ岳か。入道ヶ岳だとちょっと短くて物足りないな。やっぱり孫太尾根からの藤原岳にしよう。
いつものように菰野の道の駅で車中泊。ここは私が一番車中泊をしている場所だ。
早く行きたいが、フクジュソウは朝は開いていない。あわてるな。ゆっくりでいい。
孫太尾根に行くには、以前は墓地の前の空き地に駐車したが、最近はマイハウスというカフェの前に広い駐車場ができたそうだ。ネットでマイハウスを調べて住所をカーナビに入れた。
住宅地の中の坂道を上がっていく。駐車場の案内板のあるほうに入っていく。
するとそこは別天地のような場所だった。広い空き地がいくつもあり、桜などの花が満開だった。時折ヤギや鶏の声がするだけの静かな場所だった。

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身支度を整え、標識に従って孫太尾根に向かう。マイハウスらしい建物からはおいしそうな香りが流れてきた。帰りに寄ってみよう。
一人の男性が墓地のほうから歩いてきた。
ペースがちょうどいいので、後ろをついて行く。
「ゆっくり行くので先に行ってください。」と言われたので、いや、私も遅いがと思いながら先に行かせてもらう。邪魔だったかな。
丸山に着く。ザックを置いた場所の近くにミノコバイモが下向きで咲いていた。今回のお目当ての花だ。
すると、さっき追い越した男性(仮にAさんとしておこう)が「こっちにもありますよ。」と教えてくれる。見ると、下向きではなく少し上を向いていた。「あっ、顔が見えますね。」
別の男性が「こっちには二輪ありますよ。」と声をかけてくれる。「人がいるといろいろ見つけられますね。」本当に!
ヒロハノアマナはまだほとんどが閉じていた。
草木、多志田山と登っていく。ミノコバイモがあっちこっちに咲いている。最初に見つけたときは感動したが、いくつも出てくると、感動が薄れる。ごめんなさいね。
藤原岳への急登に入る。あっちこっちにフクジュソウがあるが、開いている花はほとんどない。開いていると思って近づくと、もう終わりかけだったりする。帰りに見ればいいや。
しかし、登りなのに滑る。岩や木の根につかまりながら登る。ここは下りたくないな。やっぱり地下足袋にすればよかった。
急登を過ぎて山頂に向かうと先ほどのAさんが下りてきた。
「登りでも滑りますね。大貝戸に下って西藤原駅から伊勢治田駅に出て戻ろうかとも考えているんです。」と話すと、「あっちのほうが滑りやすいですよ。」と言われた。確かにそうかな。孫太尾根は多志田山への下りが滑りやすいだけだ。
Aさんが「藤原岳の看板の後ろのほうにセツブンソウが咲いていましたよ。」と教えてくれた。
山頂に着いてセツブンソウを探したがわからなかった。とりあえずお昼にしよう。バーナーを出す。
すると10人以上の5,60代くらいのグループが小屋のほうから登ってきた。
「写真を撮りましょう。誰か・・・あのお姉さんに頼もうか。」「でも、昼ご飯の用意をしているみたいですよ。」
えっ?お姉さんって私のこと?
「写真撮りましょうか?」「いいですか?すみませんがお願いします。」
写真を撮り終えると小屋に下って行った。
すると今度は20人以上のグループが登ってきた。どうやらツアーらしい。ガイドらしき人が写真を撮ると、やはり小屋に下って行った。
団体さんがいなくなった藤原岳は静かになった。
昼食を終えてもういちど看板の先を探すとセツブンソウが咲いていた。
大貝戸に下る道は人が多そうだな。やっぱり孫太尾根を下ろう。
孫太尾根のフクジュソウは午後になってもパッとしなかった。まあいいや、フクジュソウは明日のお楽しみだ。
登りは尾根の中ほどを歩いて滑りそうになったが、下りは端を歩くと乾いていてあまり滑らなかった。ほっとする。
朝はまだ閉じていたヒロハノアマナがいくつも開いていた。
朝は見つけられなかったミスミソウも見つけることができた。
もっと見る人が見ればいろいろな花が咲いていたのかも知れないが、私には十分。
ネコノメソウ、スミレ、ヒトリシズカ、ミノコバイモ、ヒロハノアマナ、ミスミソウ、カタバミ。ほかの小さな花。
駐車場に戻る。
空き地にはヤギがつながれて草を食べている。鶏は放し飼いになっている。のどかな景色だ。
マイハウスに寄る。
木の実やシカの角などで作った小物が売られている。ご主人は猟師だ。
オーガニックの素材で作られたパウンドケーキと紅茶をいただく。紅茶には自家製の日本ミツバチのはちみつが添えられていておいしい。紅茶には入れずになめる。
「大阪から移住してきたんですよ。主人はこっちに来て20年くらい、私も15年くらいになります。」奥さんが言う。
「私も30年以上前に東京から那智勝浦町の色川というところに移住したんですよ。」
すると作業をしていたご主人がえっと顔を上げる。
「色川には知り合いがいますよ。」
「もしかして猟師のH君?」
「そうです!H君は去年結婚したばかりの奥さんと一緒にここに遊びに来てくれたんですよ。びっくりした。まさかH君の知り合いが来るなんて。」
ご主人が出て行った後も奥さんとおしゃべりする。
後になってわかったがご主人は山好きで、去年の夏は小学生の息子さんと剱岳に登ったそうだ。ご主人とも山の話がしたかったな。
「孫太尾根は春は人気だけどほかの季節はほとんど人が来ないですよ。一番多いのはセツブンソウの時。ここの駐車場もお墓の前の駐車場も、少し離れたキャンプ場の駐車場もいっぱいでした。今日はお天気いいのに少ないですね。私は晩秋や雪の時にしか登ったことないんです。きれいなのに誰にも会いませんでした。」
棚には妹さんが焼いたというパンが並んでいた。ペイザンという種類のパンだ。今日の車中泊はこのパンとワインにしよう。
教えてもらった湯の山温泉の希望荘で温泉に入り、パンとワインの夕食にする。もっちりした触感のおいしいパンが口の中に広がる。ワインと合う。
今日はいい出会いがあって楽しかったな。
もう8時。明日もロングコース。
おやすみなさい。