この週末はキノコ狩りを兼ねたまったり沢泊を予定していたのだが,先週の絵馬小屋谷からの帰路,たろーさんからガッツリ系の沢に行きたいですねという申し出があった.確かに絵馬小屋谷は予想とは異なった癒し系の溪で,たろーさんとしては今年の沢の締めくくりとしてはいまいち物足りなかったのだろう.私もそれに異存はなかったので,台高南部の光谷遡行,清五郎滝川(不動谷)下降の沢泊にした.ちなみに清五郎滝川は沢屋の間では不動谷と呼ばれているが,ここではzippさんのレポに従って「清五郎滝川」とする.
光谷は「関西起点沢登りルート100」では2級の沢となっているが,ブログを読むと巻道のルート取りが核心のようで,中には5時間も山中を彷徨った挙句,撤退したパーティーもあったようだ.
【 日 付 】2015年10月24日(土)〜25日(日)
【 山 域 】台高 銚子川水系
【メンバー】たろー、えっちゃん,シュークリーム
【 天 候 】24日曇りのち晴れ,25日快晴
【 ルート 】
(1日目) 白倉林道駐車地 8:45 --- 9:40 白倉林道車止ゲート前 --- 10:30 光谷右俣出会い 10:45 --- 11:10 行合 --- 11:30 3段40m滝下 --- 13:50 30m滝下 --- 14:45 光滝下 --- 16時過ぎ 奥の二俣テン泊地
1日目 光谷遡行
たろーさんの4駆で家まで迎えに来てもらい,旧海山町に向かう.自宅から海山町までずっと高速が通じているので,わずか1時間だ.相賀駅でえっちゃんをピックアップ.えっちゃんとはもう何度も沢で一緒になっているので,顔馴染みだ.普通の女の人だと顔がこわばるような難しい沢や状況でも,いつも笑顔で楽しそう.気遣いもすごくできる人だし.今年,奥の平谷へ一緒に行った時に,私が「ようやく生きて抜けられた」とホッとしていると,隣で「ああ,楽しい時間が終わっちゃう」と言って嘆いている.えっちゃんって,本当はすごい人なんじゃないかと思っているこの頃である.
白倉林道は銚子川第二発電所を過ぎ,最初のトンネルを越えたところで通行止だった.仕方がないのでそこに車を止め林道を歩くことにする.途中,林道の真ん中に大きな岩が落ちていたが,それ以外は通行に支障になるものはなかった.
それにしても,急斜面の岩嵓を削り,幾つものトンネルを掘削して作ったこの林道,一体どれくらいの労力とお金が消費されたのだろうか.今では通る車もなく,荒れ果てている.

- 素掘りのトンネル
車止めゲートを過ぎ,二ノ俣谷への林道分岐を過ぎると,それまで眼下遥か彼方に見えていた谷底がすぐ近くまで上がってきて,すでに源流域の穏やかな様相であった.光谷右俣出会い付近はちょうどいい紅葉の時期で,これから沢登りの予定さえなければこのままここにテン泊して帰りたくなるような癒しの空間だった.

- 光谷右俣出合付近
しばらく休憩して,入渓する.すこし歩くと行合.大岩を越えようと足を伸ばしたら左足がつった.沢で泳いだりするとよく足がつるのだが,ここしばらくそのようなことがなかったので,痙攣用の薬を持ってこなかった.えっちゃんにアミノバイタルをもらって飲む.しばらく行ってまた大岩を越えようと右足を伸ばすと今度は右足がつった.これで両足痙攣だ.しばらくだましだまし歩くしかない.

- 行合
しばらくで核心の3段40mの滝.滝を直登する人もいるようで,下段はなんとか登れそうだが,その上が厳しそう.定石通り右岸のルンゼから巻き登ることにする.ここらへんのルンゼは一体に岩がもろく,落石が頻発する.安全のためロープを出し,たろーさんトップで歩きにくルンゼを落石を起こさないように注意しながら登って行く.ルンゼの途中から右側の急斜面をトラバースするとピタリと落ち口に出た.理想的なルート取りだ.

- 3段40m滝下
と思ったらすぐその上の6m滝も直登できないので,右岸のリッジを更に登って行く.ロープは出しっぱなしだ.「こんなの絶対2級じゃないよ」と私.次の12m滝も一緒に巻き,岩棚の頂点を乗り越すと,トラバースルートが見えた.支谷を越えてトラバースし,次のルンゼを降りると末広がりの30m滝下に降りることができた.巻き始めからここまで2時間20分.

- 結構厳しい巻き
30m滝の下は落ち着いた癒しの雰囲気だ.もう少し水量があるともっと素敵なんだけど.それでも,こんな山深いところにこんな癒しの場所があるなんて信じられない.この滝も右岸のルンゼから巻く.ルンゼを少し上ると明瞭なトラバースルートがあり,容易に巻くことができた.

- 30m滝
さらに滝を幾つか越えるとついに光谷の盟主光滝の登場だ.多段多条80mと言われるこの滝.流石にでかい.簡単にフリーで直登できるということで,めいめいに登っていくが,さすがに上の方は高度感があって,股間がスースーする.「しびれますねえ」と私.

- えっちゃん光滝80mを登る
登り終わってホッとしていると,まだそのすぐ上に3段55mの滝が控えていた.といっても,私の目には2段としか見えないんだけど.光滝とほとんどくっついているので,あわせて光滝にしてもいいんじゃないの.たろーさんはここもフリーの直登で攻めようとしているが,壁が立っているので,私は左岸の草付きに逃げる.そのうちたろーさんとえっちゃんも草付きに逃げてきた.2段目の滝は左岸の壁沿いに斜上して,壁の弱点から折り返して滝口に出る.その上がゴルジュになっているので,これも一緒に巻いてしまった.

- 3段55m滝
そろそろ行動終了の時間が来ているので,テン場を物色していると,奥の二俣に絶好のテン場があり,ここを今晩のねぐらにする.先ずは焚き火のための薪集め.簡単に一晩分が集まった.このところ雨が降っていないので,簡単に火がついた.
最近,沢泊の荷物の軽量化を真剣に考えていて,削るものを考えた結果,テントは必要ないという結論に達した.真夏は嫌な虫も多いのでむしろ必要かもしれないが,この季節は虫もいなくなり,テントは必要ないだろう.いろいろ考えた結果,テントの代わりにタープにくるまって寝ることにした.荷物が軽くなった代わりに,寝袋を三季用にして,ダウンジャケット,ダウンパンツも準備する.その他,不必要と思われるものを全部削った結果,家での計量ではザックも入れて約8キロに収まった.もちろん登攀道具を入れると軽く10キロは超えるのだが,これはしょうがない.といっても,カラビナ,スリングなどは必要最小限にした.
結果的に,これはすごく快適で,夜も全く寒いことはなく,むしろ暑いくらいだった.タープの内側に着く夜露が難点だったが,これは想定内.シュラフカバーのおかげで,寝袋の中まではしみてこない.むしろ体から出る汗などで寝袋が湿っぽくなる程度だった.夜中に少し雨が降ったが,これも問題なかった.夏ならばダウンや寝袋も必要なくなるので,もっと軽量化できるだろう.
時間が前後するが,焚き火を囲んでのまったりタイム.たろーさんが食担をかって出てくれて鍋を作ってくれた.いつもありがとうございますm(__)m
私は焼き物用にウインナーを持ってきた.えっちゃんは石焼ピザ.今度焚き火で焼肉したいなあ.飲み物はヘネシー.やっぱ高級ブランデーはいいねえ.あっという間に喉の奥に染み込んで飲み干してしまった.酔っ払ったのでお先に失礼して寝袋に潜り込む.あっという間に意識が遠のいた.
この週末はキノコ狩りを兼ねたまったり沢泊を予定していたのだが,先週の絵馬小屋谷からの帰路,たろーさんからガッツリ系の沢に行きたいですねという申し出があった.確かに絵馬小屋谷は予想とは異なった癒し系の溪で,たろーさんとしては今年の沢の締めくくりとしてはいまいち物足りなかったのだろう.私もそれに異存はなかったので,台高南部の光谷遡行,清五郎滝川(不動谷)下降の沢泊にした.ちなみに清五郎滝川は沢屋の間では不動谷と呼ばれているが,ここではzippさんのレポに従って「清五郎滝川」とする.
光谷は「関西起点沢登りルート100」では2級の沢となっているが,ブログを読むと巻道のルート取りが核心のようで,中には5時間も山中を彷徨った挙句,撤退したパーティーもあったようだ.
【 日 付 】2015年10月24日(土)〜25日(日)
【 山 域 】台高 銚子川水系
【メンバー】たろー、えっちゃん,シュークリーム
【 天 候 】24日曇りのち晴れ,25日快晴
【 ルート 】
(1日目) 白倉林道駐車地 8:45 --- 9:40 白倉林道車止ゲート前 --- 10:30 光谷右俣出会い 10:45 --- 11:10 行合 --- 11:30 3段40m滝下 --- 13:50 30m滝下 --- 14:45 光滝下 --- 16時過ぎ 奥の二俣テン泊地
1日目 光谷遡行
たろーさんの4駆で家まで迎えに来てもらい,旧海山町に向かう.自宅から海山町までずっと高速が通じているので,わずか1時間だ.相賀駅でえっちゃんをピックアップ.えっちゃんとはもう何度も沢で一緒になっているので,顔馴染みだ.普通の女の人だと顔がこわばるような難しい沢や状況でも,いつも笑顔で楽しそう.気遣いもすごくできる人だし.今年,奥の平谷へ一緒に行った時に,私が「ようやく生きて抜けられた」とホッとしていると,隣で「ああ,楽しい時間が終わっちゃう」と言って嘆いている.えっちゃんって,本当はすごい人なんじゃないかと思っているこの頃である.
白倉林道は銚子川第二発電所を過ぎ,最初のトンネルを越えたところで通行止だった.仕方がないのでそこに車を止め林道を歩くことにする.途中,林道の真ん中に大きな岩が落ちていたが,それ以外は通行に支障になるものはなかった.
それにしても,急斜面の岩嵓を削り,幾つものトンネルを掘削して作ったこの林道,一体どれくらいの労力とお金が消費されたのだろうか.今では通る車もなく,荒れ果てている.
[attachment=0]P1010862.jpg[/attachment]
車止めゲートを過ぎ,二ノ俣谷への林道分岐を過ぎると,それまで眼下遥か彼方に見えていた谷底がすぐ近くまで上がってきて,すでに源流域の穏やかな様相であった.光谷右俣出会い付近はちょうどいい紅葉の時期で,これから沢登りの予定さえなければこのままここにテン泊して帰りたくなるような癒しの空間だった.
[attachment=1]P1010898.jpg[/attachment]
しばらく休憩して,入渓する.すこし歩くと行合.大岩を越えようと足を伸ばしたら左足がつった.沢で泳いだりするとよく足がつるのだが,ここしばらくそのようなことがなかったので,痙攣用の薬を持ってこなかった.えっちゃんにアミノバイタルをもらって飲む.しばらく行ってまた大岩を越えようと右足を伸ばすと今度は右足がつった.これで両足痙攣だ.しばらくだましだまし歩くしかない.
[attachment=2]P1010910.jpg[/attachment]
しばらくで核心の3段40mの滝.滝を直登する人もいるようで,下段はなんとか登れそうだが,その上が厳しそう.定石通り右岸のルンゼから巻き登ることにする.ここらへんのルンゼは一体に岩がもろく,落石が頻発する.安全のためロープを出し,たろーさんトップで歩きにくルンゼを落石を起こさないように注意しながら登って行く.ルンゼの途中から右側の急斜面をトラバースするとピタリと落ち口に出た.理想的なルート取りだ.
[attachment=3]P1010916.jpg[/attachment]
と思ったらすぐその上の6m滝も直登できないので,右岸のリッジを更に登って行く.ロープは出しっぱなしだ.「こんなの絶対2級じゃないよ」と私.次の12m滝も一緒に巻き,岩棚の頂点を乗り越すと,トラバースルートが見えた.支谷を越えてトラバースし,次のルンゼを降りると末広がりの30m滝下に降りることができた.巻き始めからここまで2時間20分.
[attachment=4]P1010919.jpg[/attachment]
30m滝の下は落ち着いた癒しの雰囲気だ.もう少し水量があるともっと素敵なんだけど.それでも,こんな山深いところにこんな癒しの場所があるなんて信じられない.この滝も右岸のルンゼから巻く.ルンゼを少し上ると明瞭なトラバースルートがあり,容易に巻くことができた.
[attachment=5]P1010925.jpg[/attachment]
さらに滝を幾つか越えるとついに光谷の盟主光滝の登場だ.多段多条80mと言われるこの滝.流石にでかい.簡単にフリーで直登できるということで,めいめいに登っていくが,さすがに上の方は高度感があって,股間がスースーする.「しびれますねえ」と私.
[attachment=6]P1010952.jpg[/attachment]
登り終わってホッとしていると,まだそのすぐ上に3段55mの滝が控えていた.といっても,私の目には2段としか見えないんだけど.光滝とほとんどくっついているので,あわせて光滝にしてもいいんじゃないの.たろーさんはここもフリーの直登で攻めようとしているが,壁が立っているので,私は左岸の草付きに逃げる.そのうちたろーさんとえっちゃんも草付きに逃げてきた.2段目の滝は左岸の壁沿いに斜上して,壁の弱点から折り返して滝口に出る.その上がゴルジュになっているので,これも一緒に巻いてしまった.
[attachment=7]P1010961.jpg[/attachment]
そろそろ行動終了の時間が来ているので,テン場を物色していると,奥の二俣に絶好のテン場があり,ここを今晩のねぐらにする.先ずは焚き火のための薪集め.簡単に一晩分が集まった.このところ雨が降っていないので,簡単に火がついた.
最近,沢泊の荷物の軽量化を真剣に考えていて,削るものを考えた結果,テントは必要ないという結論に達した.真夏は嫌な虫も多いのでむしろ必要かもしれないが,この季節は虫もいなくなり,テントは必要ないだろう.いろいろ考えた結果,テントの代わりにタープにくるまって寝ることにした.荷物が軽くなった代わりに,寝袋を三季用にして,ダウンジャケット,ダウンパンツも準備する.その他,不必要と思われるものを全部削った結果,家での計量ではザックも入れて約8キロに収まった.もちろん登攀道具を入れると軽く10キロは超えるのだが,これはしょうがない.といっても,カラビナ,スリングなどは必要最小限にした.
結果的に,これはすごく快適で,夜も全く寒いことはなく,むしろ暑いくらいだった.タープの内側に着く夜露が難点だったが,これは想定内.シュラフカバーのおかげで,寝袋の中まではしみてこない.むしろ体から出る汗などで寝袋が湿っぽくなる程度だった.夜中に少し雨が降ったが,これも問題なかった.夏ならばダウンや寝袋も必要なくなるので,もっと軽量化できるだろう.
時間が前後するが,焚き火を囲んでのまったりタイム.たろーさんが食担をかって出てくれて鍋を作ってくれた.いつもありがとうございますm(__)m
私は焼き物用にウインナーを持ってきた.えっちゃんは石焼ピザ.今度焚き火で焼肉したいなあ.飲み物はヘネシー.やっぱ高級ブランデーはいいねえ.あっという間に喉の奥に染み込んで飲み干してしまった.酔っ払ったのでお先に失礼して寝袋に潜り込む.あっという間に意識が遠のいた.