2015年8月22日(土)~24日(月) 北アルプス 槍ヶ岳・北鎌尾根
たろーさん、ジローさん、やっさん、ふみふみさん、Tsutomu

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8/22
上高地バスターミナル6:40ー横尾9:10ー
槍沢ロッヂ10:30~50ー大曲11:45~12:10ー
水俣乗越13:10ー北鎌沢出合テン泊地15:50
8/23
テン泊地4:50ー北鎌沢コル6:50ー独標9:35ー
北鎌平13:10ー槍ヶ岳山頂14:20~50ーヒュッテ大槍15:50
8/24
ヒュッテ大槍6:15ー槍沢ロッヂ8:15ー
徳沢10:55~11:30ー上高地バスターミナル13:10
8/22
今夏、たろーさんのグループが北鎌尾根に挑戦する事を知った。
この機会を逃してはならないとばかり同行を申し入れ。
お盆以来の不安定な天候にやきもきしながら当日を待った。
怪しい予報が続く。
中止になった時の他の山行を頭に浮かべていると「決行!」の連絡。
一週間前に用意した荷物を車に積み込んで平湯へ向かった。
アカンダナ駐車場ゲート手前で一夜を明かし場内で準備。
バスターミナルへ向かおうとしたところでたろーさん達も到着。
一緒にターミナルへ向かった。
たろーさんのグループは北鎌組と北穂組が同時出発。
生憎の小雨模様だがわいわいと賑やかな道中となって楽しい。
女の子が多い山行は普段にはなくて新鮮だ。
横尾までかなりのハイペース。
その中でも賑々しく話ができるところが若さ。
僕の歳からみると羨ましいというしかない。
老体に鞭打って何とかついていった。
横尾で北穂を目指す女の子3人と別れる。
ペースもやや落としてここからが本番といった感じになる。
レインウェアを着ているため暑い。
沢を横切ると涼風が吹いて思わず足を止めたくなる。
槍沢ロッヂで少し休憩。
ババ平を越えて大曲へ。
ここで昼休憩。
雨も落ち着いてきた。
水俣乗越までは急傾斜。
その中を登山道は左右に振りながら登っていく。
上部では細かい九十九折りとなりやや落ち着かない。
蒸し暑さと急登にメンバーの足は鈍りがちだ。
しかしそんな素敵な花園が迎えてくれた。
沢沿いに咲き乱れる花々にホッと和んだ。
大曲から1時間で水俣乗越に到着。
乗越の向こうは青空がのぞき天候が回復傾向にある事を感じさせた。
予報通りとはいえ心が浮き立つ。

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レインウェアを脱いで天上沢側へ下降。
ガレてズルズルの斜面が続く。
落石の危険もあるので互いの距離をあけて下った。
ゴーロの沢に下りてからが意外に長かった。
左岸から下りている小尾根の向こうが北鎌沢出合だった。
出合手前の適地にテントを設営。
3人テント×1、ソロテント×2の計3張り。
水場が近く、空が開けていいテン場だ。
夜には満点の星空が広がった。

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食事は紅一点のふみふみさんが用意。
傍らでは男性陣が焚火。
なかなかいい光景だ。
美味しくて豪華な食事に舌鼓を打ちながら明日への英気を養った。
8/23
まだ暗闇の中で起き出してテントをたたみ出発。
薄暗がりの中で北鎌沢を登り出した。
結構な急登だ。
二俣を見逃さないように注意して登っていたが意外とわかりやすかった。
ただ右俣は伏流しているので水流を追うと間違って左に入りそうだ。
上部で水流が出てくる。
ほぼ沢登りといった感じだ。
越えられない段差も出てくるが巻きの踏み跡が導いてくれる。
辛い登り続く中ここでも花が迎えてくれた。
最上部で踏み跡に騙されて急斜面を登る羽目になった。
落石も発生させてヒヤリとする場面も。
進退窮まっていると単独の方が別ルートを登ってきた。
こちらの方が安全ですよ、の声に薮をかき分けそちらに移るとそこがコルだった。
コルはテント2張りくらいの広さ。
ここにテン泊する人もあるようだ僕は遠慮したい。
傍らの岩には遭難者を悼むプレートが埋め込まれていた。
コルからしばらくは一般登山道のような踏み跡が続く。
やがて斜度を増ししんどい急登となる。
枝や根っこを掴んでの登高。
浮き石が多くまったく気を抜けない。
たろーさん達によればその危うさはジャンダルムの比ではないそうだ。
振り向けばコルより下部のコブが見えた。
末端から登ればこのコブ郡を越えてくるのだ。
岩場の続く稜線に出ると前方に独標の立派な姿。
本日の核心部を前に気が引き締まる。
しかし、これだけ見栄えがするピークに名がないなんて。

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岩稜に続く登山道のような踏み跡を辿って独標基部へ。
ここからのトラバースがこのルートの核心部。
細いバンドへ入っていく。
わずかで岩が横に出っ張っていた。
高度感があり越えるのが難しく見える。
だが一段下に足場がありそれを使えば簡単に抜けられる。
僕はそれに気付かず岩の下を這いずっていった。
まあ、抜けられた事に変わりはないのでよしとしよう。
出っ張りを抜けた後もいやらしいトラバース道が続く。
だがここからはトラバースをやめ独標直登を目指した。
ルンゼ状を登っていくと上部でやや前傾した岩場が進路を塞いだ。
下からみたときこの右手にチムニー状があったのでそちらに移動。
果してここを越える事ができた。
チムニー状には岩が被さっていて岩潜りができ楽しかった。
独標にあがれば槍の穂先が見えるはずだが生憎のガス。
これはこれで幻想的でいい、などと強がりを言いながら稜線を歩いていく。
ここからの踏み跡はかなり錯綜している。
その見極めがポイントだ。
トラバースしている踏み跡は高度感のあるところが多く危険をはらんでいる事が多い。
無理をせず登れるところは稜線上を行くのが正解のようだ。
しかし岩質が脆いので注意が必要だ。

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右手はガスが晴れて美しい風景が広がるものの前方は相変わらずのガス。
それもピーク横の岩場に窓のあいたところを過ぎると徐々に薄れてきた。
槍の穂先も時折姿を現し逃さずレンズに収める。
穂先は僕らの頑張りに報いるようにその姿を鮮明にしていく。
立ち止まって見とれる事しばしば。
手前のドーム越しに見える穂先。
左右の線がゴツゴツして荒々しい。
振り返れば独標も姿を現す。
随分険しいところを歩いてきたものだ。
ドームを回り込むと前方にすばらしい眺めが!
槍ヶ岳本峰を筆頭に子槍、孫槍、曾孫槍。
4代そろい踏み!
何時もと違う眺めの槍ヶ岳に一気にテンションが上がった。

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槍ヶ岳基部までの稜線上はゴツゴツと岩が堆積している。
安定しているので踏み外さなければ歩きやすい。
槍ヶ岳の北面を仰ぎ見るように歩く。
大きい!そして荒々しい!
北鎌平を越えて基部を左から回り込む。
そこに「穂先は近い、気を抜かず頑張れ」のプレート。
がんばります!
最初のチムニーは重心移動がポイント。
やっかいだが全員フリーで登りきった。

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最後のチムニーは難しいという記録が多い。
しかし思ったより登りやすくフリーで。
チムニーを登りきると山頂が見えた。
大勢の登山者がこちらを見ていて思わず手を振った。
祠裏に登りつくと「危ないから早くこっちに来て」の声も。
これには失笑して「ここは安全ですよ」
全員、無事登りきって互いの健闘を祝す。
他の登山者からは「北鎌ですか?」などと声をかけられ誇らしかった。
下降渋滞のため穂の上で30分程待つ。
ここの梯子下りが苦手でドキドキしながら下った。
後は直で東鎌尾根上にあるヒュッテ大槍へ。
登ってきた北鎌尾根を見たかったがガスの向こうだった。
ヒュッテ大槍は比較的こじんまりした小屋。
しかし清潔感があり好感が持てる。
噂の料理も実際美味しかった。
8/24
朝、雲ひとつない青空が広がった。
昨日見損ねた北鎌尾根も一望の下。
感慨ひとしおだった。

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東を見れば朝陽の下に広がる雲海。
美しい。
槍に見送られて下山。
秋のようなさわやかさで足取りも軽い。
下界が近づくとまだまだ汗ばむ暑さ。
梓川のほとりで過ぎ行く夏を惜しむように遊ぶ子ども達の姿が涼しげだった。
今回お世話になった、たろーさん、及び鈴ハイのみなさん、ありがとう。
おかげで思い出深い山行となりました。