~ 百里ヶ岳から木地山峠を経て山毛欅に酔う ~
【 日 付 】 '13/6/8
【 山 域 】 百里ヶ岳、小栗
【 天 候 】 晴れ
【コースタイム】
P6:45-二股8:00-登山道9:13-シチクレ峠9:26-百里ヶ岳10:00/:20-
木地山峠11:10/:20-小栗12:23/13/55-木地山峠15:27-P16:53
梅雨入りは宣言だけで好天続きとなり、計画通り湖西(野坂?)第2弾の小栗周辺散策へと向かう。
早朝の琵琶湖大橋を渡り、2年前に住んでいた懐かしの堅田を過ぎ、鯖街道を走る。
中止になったがダム建設のおかげで立派になった道路を快調に進み、6年前と同じ三叉路の空き地に相棒を停めた。
その6年前の6月、行きも帰りも出会った釣師にイワナとアマゴを頂いた記憶が淡い期待を抱かせたのかもしれない。
登山地図に点線が記載されている南谷沿いに登ってまずはシチクレ峠へと向かう。
木地山峠へのルートを右に見て、左股となる南谷沿いの林道跡を歩く。
奥の二股でも林道跡をたどり右股へと入ったが、林道の途絶えたその先には踏み跡すら見あたらない。
一旦、二股に戻って対岸の尾根を見ると踏み跡らしきものがありそうだが、目の前の流れに本能的に引き寄せられて左股となる谷を登りだした。
砂地の両岸が狭く切り立ってきて、トラバもズルズル滑り、谷中には源流によくある2m程のヌルヌルの滝が行く手を阻む。
点線ルートを外してしまったのは明らかだが、もう少し登れば登山道に出るのも間違いない。砂地のトラバースから急斜面だが少しは樹木
のある小尾根を選択して腕力でグイグイ登る。
予定外の強行登攀で、脳みそ溶けるどころか体中の血が沸き立ち、汗だくとなってしまった。
登山道に出ると6月なのに5月の薫風が汗を乾かし、心を潤してくれる。

- 急登の尾根
稜線の登山道をひと歩きで登りつくはずだったシチクレ峠に出た。
山毛欅の木陰の静かな広場だ。
後で登山地図をよく見るとここは小さな尾根の峠地広場だった。
しばらく登山道を行くと急斜面に広がる見事な山毛欅の林となり、その上が百里ヶ岳頂上だった。
百里ヶ岳はたくさんの人が訪れるのだろう雑然とした感がある広場だった。

- 頂上直下
少し休憩して登山道を木地山峠へと下る。
途中、3人の単独登山者と出会ったのがこの日遭遇した全ての人だった。
木地山峠は6年前と変わらず古道の雰囲気を保っていた。
ここからは小栗へと往復ルートをとる。
P825桜谷山から小栗の間は、山毛欅仙人のたまう脳みそ溶かしながら何度歩いてもあきな尾根なのだから、通り過ぎるだけではバチが当たろう。
桜谷山までは近江側が植林となっているので行きで左ばっかり向いて固まった首をほぐすため右を向いて歩く復路が必要不可欠なのである。
ゴタクはともかく木地山峠から左寄りに歩いて、桜谷山は手前で早めにトラバして小栗への尾根に乗った。
尾根の左側(南)は急斜面に山毛欅の林、右側は稜線にとけ込むような源頭の緩やかなうねりに山毛欅の林、尾根上は言うに及ばない。
その山名とおり栗の木など数種の自然林が適度に混じり、樹肌や新緑の色合い、立姿の違いを見せてくれている。

- 脳みそ溶かし
こんな尾根を緩やかに何度か上り下りして、広い林の中の小栗に辿り着いた。
静かだ。
鳥のさえずりだけがやさしく響く澄んだ空気の中、山毛欅の葉からの木漏れ日の揺らぎがサワサワと聞こえてきそうだ。
北側の木の葉越しに蒼穹と山並みをみながらの遅めのランチとした。
6月の薫風、この上なく空気が旨いが、これだけでは腹はふくれない。
きょうも豪華ランチをガッツリ、ゆったり戴き、心も体も栄養満点だ。
帰路は二度目の脳みそ溶かしの山毛欅に酔い、木地山峠からは北谷沿いの登山道を足早に下った。
SHIGEKI