今年は寡雪だと言われていた筈だが、GWの標高千m付近でも雪庇の名残りなどが意外と多くてやぶこぎも覚悟したほどでは無く助かった。おかげで予定していた以上に県境分水嶺のルートを延ばすことができた。
今回の私のルートは、今年三月末に山日和さんとふ~さんが歩かれたコース(ペットボトル救出大作戦山行?)そのままをたどり、おふたりが除雪されてないアプローチ部分に費やした時間で若丸山ピストンがつけ加えられた形となった。
【 日 付 】 2013年5月04日(祝)
【 山 域 】 越美国境
【メンバー】 単独
【 天 候 】 晴れのち曇り
【 ルート 】 駐車地(6:26) -(9:15)杉谷山/p1281 -(12:01)JP1226 -(13:57)若丸山 -(15:37)JP1226 -(17:44)林道着地 -(18:38)R157チャリデポ地 -(18:58)駐車地

- 時計回りの周回
除雪前の三月末と言ってもほんのひと月と一週間前なのだが、今は車道はおろか付近にも雪の姿はほとんど見えない。車窓からニリンソウやイチリンソウ、キクザキイチゲの群落を愛でながら車を進める。
下山予定の林道出口へチャリをデポ。
そのまま取り付く尾根を目指してクルマを進めると、廃村となっているはずの温見集落でジョギング女性が!?
橋のたもとでは釣竿の糸をたらす男性の姿も。一時帰宅の元住民関係者だろうか。
気をとられて右折を忘れ集落をしばらく過ぎてしまったが、渡渉にうってつけのテトラ堰堤を発見したので広くなっている路肩へと駐車した。車を降りると五月だというのに気温計は零度! 葉っぱに霜が付いたキクザキイチゲは花をうなだれさせてさすがに元気がない。
難なく渡渉をこなして対岸へと渡り、取り付く尾根の下部に小さな残雪を見つけたのでしばらく利用する。その谷の雪が切れると足場も悪く傾斜も急になっていくが、点々とある雑木を頼りに強引に尾根へと登り上げると立派な登山道に近いケモノ道が出迎えてくれた。しかしそんな甘い話が続くはずも無くやがて藪が除々に深くなっていく。
なんかすぐ右隣の尾根には雪が残っていて歩くのはラクそーなのにと思っていたのだが、切れ込みが深かった谷も登るにつれてせり上がってくると、その谷底ラインにはしっかりと雪が見える。
今を盛りと咲いているイワウチワの群落に気をつけながら谷底へと降りてみた。
へ~、アイピケ無くても雪面キックステップでそれまでのやぶこぎのスピードは何だったのかというくらい面白いように登れる。アイゼンがあったらさらに快適だったろう。
この時期限定のハナシなのだろうが、残雪期の谷は思っていたほど恐くはないようだ。
昨年までの沢登りすら経験していなかった「真っ当な登山者」であったワタシには、谷を登るという発想はまるで無かったが、藪の出ている尾根歩きより雪の詰まった谷を歩くほうが確かに合理的だとは分かる。
実際コチラのレポでもよく目にしてはいたが、谷=危険 という図式に今まで疑いを持つことは無かったのだ。
来年からの越美国境アプローチには念のためのヘルメットとアイピケ持参で、積極的に谷を詰めてみることにしよう。たぶん雪面の下から流水音がしない谷、いわゆるルンゼというヤツなら危険は少ないのではなかろうか?
雪の繋がった稜線近くまで慎重なキックステップで快適に登って振り返ると、まだ山頂部に雪を戴いた部子山/銀否峰が姥ヶ岳の肩から姿を見せ始めたところだった。

- 部子山/銀否峰(へこさん/げなんぽ)
杉谷山までの稜線には初め雪はなく再びやぶこぎとなったが、最初の小ピークを越えるとやぶを透かした先からは雪面が広がっているのが見えた。そしてそのやぶを抜けた先からは快適な雪面歩きが始まった。
杉谷山ひとつ手前ピークの登りで、進行方向左手の能郷白山の立派な姿を眺めながら最初の休憩をとることにした。
天気は最高、風もない。あちらこちらから色々な小鳥の声が聞こえてくる。
やぶこぎから開放された安心感で、横になったら寝不足気味もあるのでそのまま寝入ってしまいそうだ。
しかしこのラクな雪面歩きがいつまでも続く筈はないとわが身に言い聞かせて立ち上がり、また歩き始めた。
登り始めて三時間弱で杉谷山(p1281)へ。
やはり期待以上の雪歩きのおかげで予定したよりもペースは早い、ここから始まる越美国境でも同じペースが見込まれるので当初予定よりも先へと進めるのかな、頑張ればあの若丸山のピークをも踏むことが出来るかもしれない。

- 若丸山へと向う直近の越美国境ラインと左奥に笹ヶ峰の姿も見える。
07'/4 に初めて登った能郷白山から「思いつき」でここの杉谷山まで縦走してきた。思えば今年以上に寡雪だったのだろう。日付はひと月近く前だが、ほぼ今日と同じくらいの雪量だったと思う・・・そうだ、思い出した。あの時は下山に「谷」を使ったんだ。ずいぶん恐い目に逢って帰るとすぐにヘルメットを買った。(^^ゞ
谷=危険 はあのときの記憶が意識の中へ強烈に刷り込まれたんだな~。
ここはやはり越美国境だ、下山路でもあるジャンクションピーク(1226)へと向うが雪面歩きがずっと続く訳は無く、当然のごとく雪ナシの区間も出てきて、メインの笹薮地獄や笹とからまった蔦が組んだより強力なタッグチームの区間も出現する。
しかし本来だったらやぶこぎでもっともっと長い距離を苦しむ筈だったのだ、少し先に見える雪面までのやぶこぎ程度なら感謝しなくてはならない。
雪面では、つい最近の単独者の足跡も出現した。やはり物好きな人がいるものだと、自分のことは差し置いて思う・・・。
遠慮がちにだけど、やはり姥ヶ岳の肩から白山も姿を見せてくれた。
やばっ!! やってもうた~。途中の休憩で寝転んで目をつぶった拍子に?そのまま寝入ってしまった~。
ジャンクションピークへは十二時までの通過が若丸山へと向う条件だったのだが、おかげで一分遅刻・・・ (^^ゞ
ま、許容範囲として若丸山へと向う。
ん~、日頃の行いの悪さが影響したのかな?
杉谷山 - ジャンクションピーク(1226) の越美国境は、ほぼ雪面歩き八割に対してやぶこぎは二割ほどだった。しかしJPから若丸山までの越美国境はその比率が完全に逆転!
なぜかヤブの質感が多少和らいできたような感じがするのは、それなりに身体が慣れてきたからだろうか?
午後二時を折り返す時間と決め、しゃむに若丸山へと突き進む。
昼食はとらずに行動食でごまかしながら、リミットまで三十分を残して若丸山頂まであと二百mというところまでやってきた。コンビニのソバだけを大急ぎで椀子そばの要領で掻き込み、置いたザックは再び背負わずに山頂を目指した。
ここまでの行程の間、笹ヶ峰でのザックデポ状況との違いをずっと考え続けた上での予定の行動だ。
急登の下向きの笹や空中浮揚を多用せざるをえないシャクナゲの木、覆いかぶさってくる潅木・・・。
ときおりず~っと昔は登山道でもあったのか、やぶの中にはその名残らしく見えるトコロもあった。
その全ての艱難辛苦?を乗り越えて、遂にリミットまでに若丸山頂へとたどり着いた。
苦労が報われた瞬間だ。

- 能郷白山と姥ヶ岳 手前の稜線を歩いてきた

- 冠山へと向う越美国境
ジャンクションピーク(1226)から林道へと下る尾根は、うっすらとケモノ道の続く歩きやすい道だった。
その尾根道から林道へと直接下る雪の詰まった谷は、はるか下までずっと降りてイケるようにも見えたが装備が整っていれば下山は可能なのだろうか?こんど機会を作って谷を使ったルートの可能性を確認してみよう。
ほぼ日没と同時に国道R157の我が自転車へと到着。
クルマへもチャリを漕ぎまくって、なんとか照明のお世話にはならずにすんだ。
今年は寡雪だと言われていた筈だが、GWの標高千m付近でも雪庇の名残りなどが意外と多くてやぶこぎも覚悟したほどでは無く助かった。おかげで予定していた以上に県境分水嶺のルートを延ばすことができた。
今回の私のルートは、今年三月末に山日和さんとふ~さんが歩かれたコース(ペットボトル救出大作戦山行?)そのままをたどり、おふたりが除雪されてないアプローチ部分に費やした時間で若丸山ピストンがつけ加えられた形となった。
【 日 付 】 2013年5月04日(祝)
【 山 域 】 越美国境
【メンバー】 単独
【 天 候 】 晴れのち曇り
【 ルート 】 駐車地(6:26) -(9:15)杉谷山/p1281 -(12:01)JP1226 -(13:57)若丸山 -(15:37)JP1226 -(17:44)林道着地 -(18:38)R157チャリデポ地 -(18:58)駐車地
[attachment=4]EJ_640.jpg[/attachment]
除雪前の三月末と言ってもほんのひと月と一週間前なのだが、今は車道はおろか付近にも雪の姿はほとんど見えない。車窓からニリンソウやイチリンソウ、キクザキイチゲの群落を愛でながら車を進める。
下山予定の林道出口へチャリをデポ。
そのまま取り付く尾根を目指してクルマを進めると、廃村となっているはずの温見集落でジョギング女性が!?
橋のたもとでは釣竿の糸をたらす男性の姿も。一時帰宅の元住民関係者だろうか。
気をとられて右折を忘れ集落をしばらく過ぎてしまったが、渡渉にうってつけのテトラ堰堤を発見したので広くなっている路肩へと駐車した。車を降りると五月だというのに気温計は零度! 葉っぱに霜が付いたキクザキイチゲは花をうなだれさせてさすがに元気がない。
難なく渡渉をこなして対岸へと渡り、取り付く尾根の下部に小さな残雪を見つけたのでしばらく利用する。その谷の雪が切れると足場も悪く傾斜も急になっていくが、点々とある雑木を頼りに強引に尾根へと登り上げると立派な登山道に近いケモノ道が出迎えてくれた。しかしそんな甘い話が続くはずも無くやがて藪が除々に深くなっていく。
なんかすぐ右隣の尾根には雪が残っていて歩くのはラクそーなのにと思っていたのだが、切れ込みが深かった谷も登るにつれてせり上がってくると、その谷底ラインにはしっかりと雪が見える。
今を盛りと咲いているイワウチワの群落に気をつけながら谷底へと降りてみた。
へ~、アイピケ無くても雪面キックステップでそれまでのやぶこぎのスピードは何だったのかというくらい面白いように登れる。アイゼンがあったらさらに快適だったろう。
この時期限定のハナシなのだろうが、残雪期の谷は思っていたほど恐くはないようだ。
昨年までの沢登りすら経験していなかった「真っ当な登山者」であったワタシには、谷を登るという発想はまるで無かったが、藪の出ている尾根歩きより雪の詰まった谷を歩くほうが確かに合理的だとは分かる。
実際コチラのレポでもよく目にしてはいたが、谷=危険 という図式に今まで疑いを持つことは無かったのだ。
来年からの越美国境アプローチには念のためのヘルメットとアイピケ持参で、積極的に谷を詰めてみることにしよう。たぶん雪面の下から流水音がしない谷、いわゆるルンゼというヤツなら危険は少ないのではなかろうか?
雪の繋がった稜線近くまで慎重なキックステップで快適に登って振り返ると、まだ山頂部に雪を戴いた部子山/銀否峰が姥ヶ岳の肩から姿を見せ始めたところだった。
[attachment=3]P5041120_640.jpg[/attachment]
杉谷山までの稜線には初め雪はなく再びやぶこぎとなったが、最初の小ピークを越えるとやぶを透かした先からは雪面が広がっているのが見えた。そしてそのやぶを抜けた先からは快適な雪面歩きが始まった。
杉谷山ひとつ手前ピークの登りで、進行方向左手の能郷白山の立派な姿を眺めながら最初の休憩をとることにした。
天気は最高、風もない。あちらこちらから色々な小鳥の声が聞こえてくる。
やぶこぎから開放された安心感で、横になったら寝不足気味もあるのでそのまま寝入ってしまいそうだ。
しかしこのラクな雪面歩きがいつまでも続く筈はないとわが身に言い聞かせて立ち上がり、また歩き始めた。
登り始めて三時間弱で杉谷山(p1281)へ。
やはり期待以上の雪歩きのおかげで予定したよりもペースは早い、ここから始まる越美国境でも同じペースが見込まれるので当初予定よりも先へと進めるのかな、頑張ればあの若丸山のピークをも踏むことが出来るかもしれない。
[attachment=2]P5041136_640.jpg[/attachment]
07'/4 に初めて登った能郷白山から「思いつき」でここの杉谷山まで縦走してきた。思えば今年以上に寡雪だったのだろう。日付はひと月近く前だが、ほぼ今日と同じくらいの雪量だったと思う・・・そうだ、思い出した。あの時は下山に「谷」を使ったんだ。ずいぶん恐い目に逢って帰るとすぐにヘルメットを買った。(^^ゞ
谷=危険 はあのときの記憶が意識の中へ強烈に刷り込まれたんだな~。
ここはやはり越美国境だ、下山路でもあるジャンクションピーク(1226)へと向うが雪面歩きがずっと続く訳は無く、当然のごとく雪ナシの区間も出てきて、メインの笹薮地獄や笹とからまった蔦が組んだより強力なタッグチームの区間も出現する。
しかし本来だったらやぶこぎでもっともっと長い距離を苦しむ筈だったのだ、少し先に見える雪面までのやぶこぎ程度なら感謝しなくてはならない。
雪面では、つい最近の単独者の足跡も出現した。やはり物好きな人がいるものだと、自分のことは差し置いて思う・・・。
遠慮がちにだけど、やはり姥ヶ岳の肩から白山も姿を見せてくれた。
やばっ!! やってもうた~。途中の休憩で寝転んで目をつぶった拍子に?そのまま寝入ってしまった~。
ジャンクションピークへは十二時までの通過が若丸山へと向う条件だったのだが、おかげで一分遅刻・・・ (^^ゞ
ま、許容範囲として若丸山へと向う。
ん~、日頃の行いの悪さが影響したのかな?
杉谷山 - ジャンクションピーク(1226) の越美国境は、ほぼ雪面歩き八割に対してやぶこぎは二割ほどだった。しかしJPから若丸山までの越美国境はその比率が完全に逆転!
なぜかヤブの質感が多少和らいできたような感じがするのは、それなりに身体が慣れてきたからだろうか?
午後二時を折り返す時間と決め、しゃむに若丸山へと突き進む。
昼食はとらずに行動食でごまかしながら、リミットまで三十分を残して若丸山頂まであと二百mというところまでやってきた。コンビニのソバだけを大急ぎで椀子そばの要領で掻き込み、置いたザックは再び背負わずに山頂を目指した。
ここまでの行程の間、笹ヶ峰でのザックデポ状況との違いをずっと考え続けた上での予定の行動だ。
急登の下向きの笹や空中浮揚を多用せざるをえないシャクナゲの木、覆いかぶさってくる潅木・・・。
ときおりず~っと昔は登山道でもあったのか、やぶの中にはその名残らしく見えるトコロもあった。
その全ての艱難辛苦?を乗り越えて、遂にリミットまでに若丸山頂へとたどり着いた。
苦労が報われた瞬間だ。
[attachment=1]P5041173_640.jpg[/attachment]
[attachment=0]P5041175_640.jpg[/attachment]
ジャンクションピーク(1226)から林道へと下る尾根は、うっすらとケモノ道の続く歩きやすい道だった。
その尾根道から林道へと直接下る雪の詰まった谷は、はるか下までずっと降りてイケるようにも見えたが装備が整っていれば下山は可能なのだろうか?こんど機会を作って谷を使ったルートの可能性を確認してみよう。
ほぼ日没と同時に国道R157の我が自転車へと到着。
クルマへもチャリを漕ぎまくって、なんとか照明のお世話にはならずにすんだ。