【 日 付 】2013年4月28日(日)
【 山 域 】奥美濃
【メンバー】単独(途中飛馬さんに合流)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】5:55石徹白登山口>銚子ヶ峰>願教寺山>よも太郎山>日岸山>薙刀山>薙刀北東尾根>笠羽橋>13:55石徹白登山口
4月28日(日)、連休二日目は石徹白に転戦です。前日、大日ヶ岳で足慣らしをした後、白山中居神社まで車を走らせ翌日に備えました。途中の旧高鷲村で一軒ぽっきりのコンビニで調達した弁当とビールで夕食を済ませるとすることがありません。今流行のスマホでもあれば色々遊べそうですが、そんな洒落たものもないので取り合えずシュラフに潜って横になります。しかしながら不眠症の私は寝返りを打つばかりで寝付けません。結局、今回も空が白むまで長い夜を過ごすことになりました。
夜が明けたらパンとソーセージで朝食を済ませ石徹白大杉の登山口まで移動します。駐車場には前日から夜を明かした車で半分以上埋っています。車を止め装備を整えたら、早速出発です。時間は、まだ6時前。大杉まで四百段あまりの石段を踏んでウォームアップ。
今日の予定は銚子ヶ峰(1810m)に登って願教寺山(1690m)まで行き、よも太郎山(1581m)と日岸山(1669m)を経て薙刀山(1647m)まで行こうという欲張りな計画です。
大杉からさらに急登が続き一気に高度が上がります。平坦な尾根に上がると雪面が朝陽を反射しています。空はこれ以上望めないくらいの青空。♪Oh,Happy day.
白山南縦走路は、この先極めて軽快。振り返れば野伏ヶ岳が真っ白な姿を見せています。
西側には、これから向かう願教寺山(右)、よも太郎山、日岸山と稜線が連なって見えます。
日岸山の先には最終目的地の薙刀山とそこから真っ直ぐ長く伸びた北東尾根が文字通り薙刀の如く続いています。下りはこの尾根を使う予定なので尾根筋を目で追ってチェック。雪が多いので尾根は白く繋がっています。真中辺りの黒く見える部分は岩場か何かだろうか。
名前ほどでもない「おたけり坂」を登りきると母御石のピークが目の前に迫ります。銚子ヶ峰はこのすぐ奥ですが、ここからは見えません。
7時半には神鳩ノ宮避難小屋に着きました。雪面は硬い根雪の上に一昨日からの新雪が積もって適度なクッションが効き気持ち良く進んでいけます。
丸山分岐のコルに出ると別山が姿を現わしました。この時期の別山は気高いまでに優美な姿を誇っています。前のオジサンはテントを背負って別山へ向かうそうです。単独で凄いなと感心するばかりです。
母御石の奥に銚子ヶ峰も姿を見せました。母御石へ向かって登っていくと風が強くなってきました。前からサブザックの軽装で単独男性が下って来ました。避難小屋で朝を迎えて銚子ヶ峰を往復してきたようです。まだ8時前だし、この眺望を目の前にして下山してしまうのは、いささか勿体無いような気がします。
母御石からもう一人の登山者が銚子ヶ峰に向かっているのが見えました。トレースからすると今日のトップを務めているのでしょうか。
銚子ヶ峰からの眺めは最高なのですが、風が強くて長居はしたくありません。写真だけ撮ったら先へ進みます。先行者は私と同じ願教寺山へ向かって下って行くのが見えました。
願教寺山へ向かって少し下ったところは大雪原が広がっています。ここだけ見るとスキーでもあれば楽しいだろうなと思うのですが、ギアの重さやプラブーツの硬さを考えると想像するだけにしておいた方が良さそうです。(今回この周回コースに挑んだのは、兎夢さんととっちゃんのスキー周回レポに触発されてのことなのだが。)
先行者はワカンを付けているのに凄いペースでどんどん先を行くので一向に距離が縮まりません。風が弱まったところで一休みしてオニギリを一個食べました。エネルギー補給が済んだら先行者を追います。
願教寺山の手前に立ちはだかる1670m峰。
登りは緩やかですが、最後のピークに乗り上げるところが細く急峻になっています。
1670m峰から銚子ヶ峰と下って来た尾根を振り返ります。
そして、これから向かう願教寺山へ続く尾根をチェックします。昨年と違って藪は雪の下に隠れているので順調に進めそうです。先行者は相変わらずのハイペースで点のように小さく見える。
尾根を辿って行ったら雪面に「飛馬」の大文字が書かれている。「なっ何じゃ、こりゃ!」

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これは、上空3万kmの宇宙の彼方からUFOがレーザー光線で送って来たメッセージに違いない。いやいや、そうじゃないだろ。去年の同じ時期、ここまでご一緒してくれた方に私が勝手に付けたブログ名だろうが。ということは、先行者は「飛馬」さん。何と言う偶然。いや、決して偶然ではない。飛馬さんは、銚子が峰から野伏ヶ岳まで日帰り周回を目指して何度もチャレンジしてきたそうだから出会うのは必然だったのかもしれない。遠くから私の麦藁帽子を見て気づきメッセージを残してくれたのだ。
飛馬さんは、願教寺山登頂を済ませて少し下ったところで私を待っていてくれた。「去年の人でしょう?」「そうです。」自信を持って応える。去年のお礼と変な名前をつけたお詫びをする。飛馬さんは念願の野伏ヶ岳まで大周回をすべく決意は固い。私も当初予定の薙刀山まで行く決意を固めた。何といっても飛馬さんに先行してもらえば心強い。
私も願教寺山のピークを踏んで飛馬さんの後を追う。
次のよも太郎山は、標高は一番低いのだが、コルが深いせいか登り返しがきつかった。頂上では谷から直登してきた4人組が記念撮影の最中だった。4人はこのまま来た道を引き返すという。普通はそんなものだろう。私たちのように5山も6山も越えて行こうというのは、かなり物好きな部類だ。
次の日岸山を見ると魅力的な山頂部と中間部の急斜面が登頂を拒んでいるようにも見える。
日岸山の山頂からは二人の登山者が下ってくるのが見えた。先を行く飛馬さんと出会うと暫く立ち話をしていた。(実は、この人こそヤブコギネットの山日和さんだと後日判るのだが。)
日岸山山頂が近づくと漸く飛馬さんに追いついてきた。飛馬さんは、相変わらずワカンを付けっぱなしで歩いているからさすがにペースも落ちてきた。
私の最終目的地である薙刀山が見えた。距離は少しあるが、途中に障害はなさそうだ。薙刀山頂手前で飛馬さんを追い抜き一足早く正午過ぎにピークを踏ませていただいた。飛馬さんが着いたところで私はビールを開け最終ピークに達した成功を祝う。飛馬さんは、行動中あまり食事しないタイプで湯を沸かしてお汁粉を作っていた。私は大きなメンチカツパンを平らげて空腹を満たした。
薙刀山頂にはスキーの跡も一本残っていて野伏ヶ岳方面に向かっていた。飛馬さんの悲願達成まで後少しだ。成功をお祈りして私たちは分かれた。出来れば野伏の下山先でお出迎えしたいところだが、今日も時間が無い。また、ブログに書かせてもらうことだけ伝えて成功を祝すことにしよう。
薙刀尾根には日岸山ですれ違った人たち(山日和さんと白鳥さん)のトレースが続いていた。薄い笹原を抜けると広い台地のようなところに出て細い尾根が続いていく。
尾根は適度な傾斜で下りやすく、エスカレータに乗ったようなものだ。1時間も掛からず笠羽橋にたどり着き、橋が流されたところを渡渉して林道を歩き駐車場に戻った。
今日は天候に恵まれ大きな目標を達成できた。二年続けてお世話になった飛馬さんには只感謝するばかりだ。本当にありがとうございました。