9月も下旬が近づくと紅葉シーズン入りするので、沢でのバイトもそろそろ店じまい。前週は雨の中、遡行を強行して帰りはヒルの波状攻撃を受けめった打ちに会った。このまま店じまいをしたら、ボロ負け試合でシーズンを終えるようなもので後味が悪い。シーズン最後は綺麗に締めくくろう。
3連休は台風が接近して後半は天気が悪そう。早めに仕事を片付けよう。9月15日の土曜日は快晴とはいかないけど何とか天気も持ちそうだ。行き先は前週予定していた内部川の中ノ谷。
自宅で朝食を摂っていたら雨が降ってきたので、天気を見極めてから自宅を出た。県道8号線で四日市の采女地区に入り内部川を渡る。川は増水して濁流が流れている。上流部は大丈夫だろうか。
先週は大雨で閉鎖されていた宮妻林道も通行可能。キャンプ場の上の道路に車を止め林道を歩いていく。ジャリガ谷の手前で釣竿を持った二人組が前を歩いていた。二人組は谷の様子を探ると、そのまま林道を歩き始めた。沢屋と釣り師は犬猿の仲だから、ちょっとまずい状況だ。心配していたとおり二人組は中ノ谷まで来たところで腰を落ち着けてしまった。様子を見ていると入口近くの堰堤の下でポイントを探っている。奥まで入る様子も無さそうなので自分は巻き道で堰堤の上に出た。
さて、沢に入るといきなり大きな滝が迎えてくれる。左の方から慎重に登って落ち口に出た。
出だしは明るく開けた感じの谷だ。
小滝の上に出るとナメもある。
ゴーロ帯を抜け
綺麗な釜の小滝を越えると
「くの字」の溝滝から狭い廊下に入る。
廊下の中にも小滝が続く。
一旦廊下を抜けるが、すぐまた先ほどよりきつい溝滝で二つ目の廊下に入る。ここは滝心を登るしかないので足で流れの中を探りながらじわじわと登る。半分以上登ったところで足場を探すが、引っかかるところがないと思った瞬間、足が流れた。体はジェットコースターに乗って滝つぼへ。滝壺は丁度いい深さで頭まで沈むことはないが、怪我をしなくて良かった。
怪我が無いことを確かめたら気を取り直してやり直す。二度目はより慎重かつ大胆に攻めて成功。こちらも滝上には人一人しか通れない狭い廊下に小滝が続く。
二つの廊下の後に現れるのは豪快なシャワーフォール。右から斜めに登って中段の棚に出るのだが、やってみるとシャワーというより滝修業で滝の下に来ると頭からまともに瀑流を受ける。足元は見えないし水圧もすごいので思わず引き返した。気が付くとサングラスを飛ばされている。滝つぼのゴミになったサングラスは諦め、滝を眺めてルート取りを確認する。滝の左は足場になりそうなところが見当たらない。近づいて確かめて見るとつま先がかかりそうなところが何箇所かあったので試してみた。足を入れ替えたり、いろいろ試して中段の棚に出られた。後は滝修業なしで落ち口に出られた。滝に打たれて瞑想すれば自ずと路は拓けるのだ。
難所を通過したら、また手頃な滝が出てくる。
ちょっと気が緩んだのだろうか。平流になったところでバランスを崩し仰向けにひっくり返ってしまった。危険はどこにあるか分からない。腰も少し打ってしまい腐った気分で歩いていくと「ないっ」ズボンのポケットに入っているはずのカメラがない。慌ててカメラを探しながら引き返す。先ほどひっくり返った時に落としたのだろうが、とりとめのない場所だったので特定することが出来ない。怪しい場所では流れに手を入れて探って見るが見つからない。諦めかけたその時、水の中に銀色に光るものが。「あった!良かった」こうして今回も無事に絵の付いたブログをアップ出来たわけである。
安堵して遡行を再開。北中ノ谷の出会いとなる滝も今日は水量が多い。こちらに入る手もあるが、滝そのものは取り付く島もないので本流を真っ直ぐに進む。
白い壁の滝まで来たら遡行は最終局面。滝は直瀑で登れないから、左の岩壁を登るが傾斜が強くて高さもあるから単独で通過するのは正直怖い。慎重に足場を選んで上へ出たら「ほっ」と一息。
最後の難所を通過したらゴーロ帯やザレ場を詰めて鎌尾根に出る。前回は衝立岩の北側に出たので今回は南側のコルを目指す。源流部は細かく枝分かれしていくが、本流と思われるところを詰めたらコルの南のダマシ尾根の分岐に出た。今日は南の水沢岳に登って水沢峠から下る予定だ。
稜線に出ても生憎のガスで展望はない。暑くなくて丁度いいとも言えるのだが、一瞬でもガスが晴れてくれれば祝福されている気分にもなれたろうに。
水沢岳へ向かう稜線は丈の低い笹が茂って台高のような雰囲気もあり好きなところだ。ガスに包まれた森は少し幻想的な雰囲気も漂わせていい感じがする。
水沢岳の北斜面岩場。歩き慣れているからガスっていても大丈夫。地元の山はコンディションが崩れても安心だ。
水沢岳山頂に立てられた宮越山の標識が気に入らないが、無視して水沢峠へと下る。峠からは最後の関門が待ち受けている。関所通過のお札代わりにエアーサロンパスを足元に吹き付けて万全を期す。敵に空きを与えないよう立ち止まらずどんどん下る。
お札が効いたのだろうか、敵は拙攻を一匹送っただけでそれ以上は攻めてこなかった。林道に出ても気を抜かず、最後まで注意を怠らない。こうしてシーズン最後の沢登りを綺麗に締めくくることが出来た。これで來シーズンも迷わず沢に入ることができそうだ。
9月も下旬が近づくと紅葉シーズン入りするので、沢でのバイトもそろそろ店じまい。前週は雨の中、遡行を強行して帰りはヒルの波状攻撃を受けめった打ちに会った。このまま店じまいをしたら、ボロ負け試合でシーズンを終えるようなもので後味が悪い。シーズン最後は綺麗に締めくくろう。
3連休は台風が接近して後半は天気が悪そう。早めに仕事を片付けよう。9月15日の土曜日は快晴とはいかないけど何とか天気も持ちそうだ。行き先は前週予定していた内部川の中ノ谷。
自宅で朝食を摂っていたら雨が降ってきたので、天気を見極めてから自宅を出た。県道8号線で四日市の采女地区に入り内部川を渡る。川は増水して濁流が流れている。上流部は大丈夫だろうか。
先週は大雨で閉鎖されていた宮妻林道も通行可能。キャンプ場の上の道路に車を止め林道を歩いていく。ジャリガ谷の手前で釣竿を持った二人組が前を歩いていた。二人組は谷の様子を探ると、そのまま林道を歩き始めた。沢屋と釣り師は犬猿の仲だから、ちょっとまずい状況だ。心配していたとおり二人組は中ノ谷まで来たところで腰を落ち着けてしまった。様子を見ていると入口近くの堰堤の下でポイントを探っている。奥まで入る様子も無さそうなので自分は巻き道で堰堤の上に出た。
さて、沢に入るといきなり大きな滝が迎えてくれる。左の方から慎重に登って落ち口に出た。
出だしは明るく開けた感じの谷だ。
小滝の上に出るとナメもある。
ゴーロ帯を抜け
綺麗な釜の小滝を越えると
「くの字」の溝滝から狭い廊下に入る。
廊下の中にも小滝が続く。
一旦廊下を抜けるが、すぐまた先ほどよりきつい溝滝で二つ目の廊下に入る。ここは滝心を登るしかないので足で流れの中を探りながらじわじわと登る。半分以上登ったところで足場を探すが、引っかかるところがないと思った瞬間、足が流れた。体はジェットコースターに乗って滝つぼへ。滝壺は丁度いい深さで頭まで沈むことはないが、怪我をしなくて良かった。
[attachment=2]IMGP1218.JPG[/attachment]
怪我が無いことを確かめたら気を取り直してやり直す。二度目はより慎重かつ大胆に攻めて成功。こちらも滝上には人一人しか通れない狭い廊下に小滝が続く。
二つの廊下の後に現れるのは豪快なシャワーフォール。右から斜めに登って中段の棚に出るのだが、やってみるとシャワーというより滝修業で滝の下に来ると頭からまともに瀑流を受ける。足元は見えないし水圧もすごいので思わず引き返した。気が付くとサングラスを飛ばされている。滝つぼのゴミになったサングラスは諦め、滝を眺めてルート取りを確認する。滝の左は足場になりそうなところが見当たらない。近づいて確かめて見るとつま先がかかりそうなところが何箇所かあったので試してみた。足を入れ替えたり、いろいろ試して中段の棚に出られた。後は滝修業なしで落ち口に出られた。滝に打たれて瞑想すれば自ずと路は拓けるのだ。
[attachment=1]IMGP1220.JPG[/attachment]
難所を通過したら、また手頃な滝が出てくる。
ちょっと気が緩んだのだろうか。平流になったところでバランスを崩し仰向けにひっくり返ってしまった。危険はどこにあるか分からない。腰も少し打ってしまい腐った気分で歩いていくと「ないっ」ズボンのポケットに入っているはずのカメラがない。慌ててカメラを探しながら引き返す。先ほどひっくり返った時に落としたのだろうが、とりとめのない場所だったので特定することが出来ない。怪しい場所では流れに手を入れて探って見るが見つからない。諦めかけたその時、水の中に銀色に光るものが。「あった!良かった」こうして今回も無事に絵の付いたブログをアップ出来たわけである。
安堵して遡行を再開。北中ノ谷の出会いとなる滝も今日は水量が多い。こちらに入る手もあるが、滝そのものは取り付く島もないので本流を真っ直ぐに進む。
白い壁の滝まで来たら遡行は最終局面。滝は直瀑で登れないから、左の岩壁を登るが傾斜が強くて高さもあるから単独で通過するのは正直怖い。慎重に足場を選んで上へ出たら「ほっ」と一息。
[attachment=0]IMGP1225.JPG[/attachment]
最後の難所を通過したらゴーロ帯やザレ場を詰めて鎌尾根に出る。前回は衝立岩の北側に出たので今回は南側のコルを目指す。源流部は細かく枝分かれしていくが、本流と思われるところを詰めたらコルの南のダマシ尾根の分岐に出た。今日は南の水沢岳に登って水沢峠から下る予定だ。
稜線に出ても生憎のガスで展望はない。暑くなくて丁度いいとも言えるのだが、一瞬でもガスが晴れてくれれば祝福されている気分にもなれたろうに。
水沢岳へ向かう稜線は丈の低い笹が茂って台高のような雰囲気もあり好きなところだ。ガスに包まれた森は少し幻想的な雰囲気も漂わせていい感じがする。
水沢岳の北斜面岩場。歩き慣れているからガスっていても大丈夫。地元の山はコンディションが崩れても安心だ。
水沢岳山頂に立てられた宮越山の標識が気に入らないが、無視して水沢峠へと下る。峠からは最後の関門が待ち受けている。関所通過のお札代わりにエアーサロンパスを足元に吹き付けて万全を期す。敵に空きを与えないよう立ち止まらずどんどん下る。
お札が効いたのだろうか、敵は拙攻を一匹送っただけでそれ以上は攻めてこなかった。林道に出ても気を抜かず、最後まで注意を怠らない。こうしてシーズン最後の沢登りを綺麗に締めくくることが出来た。これで來シーズンも迷わず沢に入ることができそうだ。