【日時】2012年7月28日(土)
【山域】白山
【天候】晴時々曇
【コース】
大白川 6:30--- ゾロ谷出合 8:30--- たんぽぽ平 12:00--- 展望歩道(ca2,120m)13:20
---14:10カンクラ雪渓上部15:00---大白川17:30
このところヒザの調子がすこぶるよい。
理由はカンタンで山に一ヶ月入らず、ヒザにやさしい生活を送っていたからだ。
このまま山から足を洗ってしまえばヒザ痛に悩まぬ老後生活を送れるに違いない。
しかし連日の猛暑が否応なくク~ルなゾロ谷へと足を運ばせてしまった。
満天の星空の下、大白川の駐車場はすでに車に溢れ、ヘッデンつけて登っていく人もいる。
猛烈に暑い平瀬道ならば日の出前に登るのが正解だろう。

- ゾロ谷出合の2mの滝は冷たくて手が出ない
翌朝、目覚めると非情の雨音、昨夜の星空は一体何だったのか。
しばらくフテ寝していると雨はあがっていた。
フテ寝の後に二度も忘れ物を取りに戻って遅いスタートになってしまった。
地獄谷に向けて林道を歩くと今年お初のニョロニョロのお出ましだ。
土用のニョロニョロは好物だが、こちらのニョロニョロは勘弁願いたい。
見上げる白山稜線は濃いガスの中、モチベーションは上がらない。
今日はいっそうのこと地獄谷でジャブジャブだけでもいいやと思いながらもゾロ谷出合まで到達してしまった。
ゾロ谷入り口にある小滝は水の冷たさに耐え切れずに直登したことがない。
今日は暑いのでチャレンジしてみようと、その小さな淵へジャブジャブ股まで入っていく。
岩に手をかけるまでもなく30秒余りでギブアップ、水の冷たさに耐え切れない、う~ん死ぬ~
やはりここは難しく今日も諦めて左のザレを巻いて谷へと入る。

- 考えて登らないとドロまみれ
ひと月ぶりのゾロ谷雪渓の末端は100mほど後退していた。
雪渓の上へ登るのに泥斜面と雪渓の隙間に潜り込んでいく。
泥壁と雪渓のチムニーで登れば全身ドロまみれ状態。
幸い雪渓はすぐに崩落してるのでシャワーを浴びてさっぱりとドロを流す。
ここは何度訪れても雪渓は一度として同じ形をしてないので、来る度に違った楽しみ方ができるのがいい。
滝を二つ越せばいよいよ源頭までのびる長い雪渓が続いている。
ここで沢靴から山靴&アイゼンに履き替え山登りモードだ。
ジャージャージャーとホシガラスの鳴き声が聞こえるようになると雪渓は終点が近い。
ガスも晴れてきて稜線までよく見渡せる。
赤茶けた岩肌に草付のグリーン、そして青空のコントラストが美しい。
今日はどのルートで稜線に上がるかまだ決めていない、う~んどこを登ろうか。
正面の雪渓が思いのほか小さくなってるのでたんぽぽ平を目指すとにしよう。

- 緑がきれいなたんぽぽ平への登り
ニッコウキスゲやシナノキンバイの咲く斜面を横目に見ながら、落石の散らばる雪渓を登るとすぐにたんぽぽ平だ。
まだ雪解けから間がないためか草花が少ない。
稜線まで延びる雪渓は途中で切れているので今日は草付の尾根に取り付くことにした。
滑りやすいのでアイゼンのままガシガシ登っていくと草付は次第にお花畑となってきた。
グンナイフウロ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、オタカラコウ、まだ蕾の草花も多い。
お花畑の楽園もつかの間で次第にその背丈がグングン伸びて前進するのに苦労させられる。
展望歩道はいつもあっけなく現れるので、今日も突然早く現れてくれないだろうかと思っているとイヤなヤツら(ナナカマド、ハイマツ)が現れた。
ヤツらには極力逆らわず進むのが得策だが、すでにヘロヘロ状態で思考回路もマヒ。
力任せでグイグイ進み出すともう空中遊泳状態、ちょっとバランスを崩せば空中回転も飛び出して明日香ちゃんもビックリ仰天。
もう稜線に出てるのに、展望歩道はどこだ~っと見渡すが周囲はハイマツとナナカマドの海、トホホ(涙)

- コザクラちゃんを愛でながら御前峰の懐へ
ハイマツの空中遊泳を続けていると突然足元が抜けた。
ああっ~、落ちる~。
2mくらいの穴に落ちたかと思えばそこはハイマツ帯の中を縫う展望歩道だった。
約束通り展望歩道は思いがけず突然現れてくれた。
ヨレヨレになってアオノツガザクラの絨毯の上に倒れこむと天使が微笑みかけてきた。
「お疲れさん、アワワをグビビッとやってもいいよ」
ありがとう、缶ビールのプルトップに指をかけたところでふと思い出した。
そう言えば誰かさんは敵前アワワでフラフラになり失敗したばかりではないか。
「人のフリ見て我がフリ直せ」もう一人の天使が囁いた、よ~しもう少しがんばろう!

- 今日はコレで決まり、カンパ~イ
ガスの流れる御前峰を正面に仰ぎながらチングルマやハクサンコザクラの咲く道を進んでいくとほどなく平瀬道に合流。
ここには雪渓から流れ出る清水があり平瀬道を歩く人にはオアシスとなっている。
少し下って人目につかないカンクラ雪渓に入って本日の仕上げだ。
雪渓でビールをキンキンに冷やし御前峰とカンパ~イ。
さあ、ここでひと眠りして陽が傾いたら下るとしよう。