【山域】白山
【日時】2012年7月21-22日
【コース】7/21別当出合7:30---9:09甚之助小屋---10:05南竜山荘13:07---14:13室堂---15:12御前峰---16:45南竜サイト地
7/22南竜サイト地5:45---7:00天池---9:05別山---11:07チブリ尾根避難小屋---13:36市ノ瀬
【メンバ】単独
東海北陸に梅雨明け宣言が出た。すぐに白山テント泊と思い定めたが意外に天気が悪い。予報では土曜日が雨。日曜日は少し
回復するらしい。ウーン。行こうか行くまいか。このところ週末の天気が悪くあまり良く歩けていない。駄目もとでいいから
行ってみようと金曜の夜に出かけることにする。
午前1時前に市ノ瀬着。まだかなり空いていて誘導員の指示に従って一番近い駐車場に車を停める。周りは静か。もう寝て
いるのだろう。アルコールを少し身体に入れてすぐに就寝。朝は6時起きだ。目覚めると暗いし雨が降っている。ちょっと
気分的に落ち込む。それでもまずは顔を洗って朝飯か。ゆっくり準備しているといくらか空が明るくなり、なんと青空も垣間
見えるようになってきた。急に元気になりバス停に急ぐ。晴天の日のバス停は長蛇の列なのだろうが、この日は乗る人も
少なく並ばずに7時15分発のバスに乗車。座席にまだ余裕があるよ。
別当出合に着いた頃にはまた曇ってきたが気分はいい。出発準備をしている人達も心なしか明るく見える。一人若い外人
女性がいる。大柄な上に両肩むき出しのタンクトップ姿。かなり目立つなあ。
今日は南竜に行くだけなので最短の砂防新道を行く。此処はメインコースで歩く人が多い。室堂へ行くならどちらでも同じと
思うが、平行して走る観光新道へは行く人が殆どいない。何故だろう。時折渋滞に掴まったりしているうちに雨が降ってきた。
しょうがない。想定内の状況。カッパは暑いので傘をさして歩く。しかしだんだんひどくなる雨。道が川のようになってきた。
雨の中どうしてもペースが落ちるが年配の団体グループの後ろについたら亀の歩みになってきた。少人数なら抜きもできるが
雨も降っているし、とても追い抜く気にならず殆ど立ち止まらんばかりになって、ふと後ろを見たら先ほどの若い外人女性と
目が合った。相変わらずタンクトップで合羽も着ていない。軽く挨拶をしてどこから来たのと聞くとスコットランドの
エディンバラから来たという。それはきれいな町だね。スコットランドはベンネービスに登ったことがあるよなどというと、
うれしそうに、いい山でしょう。低いけどねという。(確かにベンネービスはイギリスの最高峰だが伊吹山と大差のない標高
なのだ)休暇で来ていて来週は富士山に登るそうだ。元気だね。今日も日帰りで3時半のバスに乗らないといけないらしい。
ちょっと渋滞に焦っている感もあったが、広いところに出て団体さんが休憩した折に一緒に列の前に出た。道を譲って先に
どうぞと手で合図をしたら、こんにちはと言いかけてすぐにありがとうと訂正して先に行った。日本語は相当怪しい。
一人で大丈夫かな。ただ足取りは早く。あっという間に見えなくなった。きっとバスにも間に合うだろう。雨の中ちょっと
おしゃべりができて気分が良くなる。

- 甚之助避難小屋(人で一杯)
甚之助避難小屋では大勢の人が休んでいる。先ほどの女性もいるかと思ったがいなかった。やっぱり先を急いでいるんだ。
ゆっくりしているとまた渋滞に巻き込まれそうで自分もすぐに出発。程なく南竜への分岐についてそのまま水平移動で小屋に着いた。
テント泊の手続きを済ませるが、雨がまだ降っている。この状態でテントを張るのも嫌なのでしばらく小屋で待機。しかし
止みそうもない。小降りになったところであきらめてテント設営にかかる。でもテントをあまり濡らしたくない。幸い広い炊事場が
すぐ側にある。まだ誰も使っていないので中でテントを設営、フライもかぶせた状態のまま持ち出し、水捌けの良さそうな
場所にテントを置く。後は綱を張るだけだ。こりゃ便利だねえ。昔の三角テントではこんなことは、とてもできなかったなどと
思うが、三角テントていったいいつの話だ。少なくとも30年は経っている(^_^.)
中に入って昼飯を食べたらやることがない。頂上まで行きたいがいまひとつ天気が悪い。ラジオを聞いたりお酒をちびりちびり
しながらマッタリ過ごす。そして1時過ぎ、テントの中が明るくなった。あれ?まだ晴れてはいないが幾分か展望がある。
これは行かなくちゃ。そう思って急いでテントを飛び出す。
まずは室堂に着く。こんな天気の中だが多くの人が休んでいる。もう今日は雨の中を歩かなくてもいい人たちのゆったりとした
雰囲気が伝わってくる。しかしまあ雨でこの人数。晴れたらどんなことになっていたのやら。電話をしている人がいたので携帯が
通じるかと思いトライするがなかなか通じず。頂上近くでやっとメールが発信できた。雨こそ無いがガスが出てきた頂上は、誰も
いない。展望も殆どなくすぐに下ってしまった。
後はテントに帰るだけ。弥陀ヶ原の風景が見たくてそちらを選択するが残念ながらガスで何も見えず。ただまだまだ登ってくる人が
たくさんいる。雨に降られて皆大変そうだ。
テントに着く頃にはまた雨。夕方のひと時をテントの脇でゆっくりと過ごすのが好きなのだが仕方が無い。狭いテント内で夕食を
食べ暗くなるとともに就寝となった。
夜中には時折雨がテントをたたいたようだが、途中から熟睡して分からず。4時の目覚ましで外を見たら意外に展望がある。オー
晴れている。快晴とは行かないが十分に気分の良い朝が来た。今日も曇りか雨という最新の予報だったのでうれしい誤算だ。

- 晴れた朝のサイト地
6時前の出発。今日は別山へ行った後はチブリ尾根を下るだけなので気分適に楽。三ノ峰経由もチラッと頭をかすめたがヤメトコ。
道は一度下ったあとはしばらく登りが続く。昨日は軽かった身体が今日は重い。ペースも上がらずフーフー言いながら登っていく。
稜線上に池のあるところでちょっと休憩。天池と標識がある。池の周りにはハクサンコザクラが一杯ある。まあ此処だけでなく
アチコチにあったけど、それ以外の花も含めてやっぱり多いところだなあ。
しばらく行くと反対側から若い人が来る。早い時間だ。どこから来たのかと聞くと市ノ瀬からという。えらい早いなと思い
どこまで行くのかと聞いたらとりあえずは平瀬のロッジまでという。ハッ?一瞬場所が分からなかった。平瀬まで行ってその後
どうするのかと思ったら、そこから登り返して市ノ瀬に帰りますとのこと。山岳ランの人らしいが修行ですねえというとまあ
そんなもんですねとのこと。引きとめたの悪かったかな。気をつけてというと一目散に走っていった。
その後チンタラと別山についてお腹がすいたので此処で食事。ゆっくりしていたら一人の同年輩の男性がやってきた。この人は
別当出合から南竜経由で此処まできたそうだ。自分は南竜から歩いてきただけなのにもう追いつかれてしまったことになる。
速い人もいるものだ。チブリ尾根を降りるというその人にこの時間なら三ノ峰経由でも行けるのではといったら杉峠方面は
すごいヤブで懲りたとのこと。あの道はすぐに整備されなくなるらしい。

- 白山はガスの中(別山より)
足の速いその人を見送って自分もチブリ尾根を下る。白山方面はガスって見えない。しょうがないね。この日の天気では雨が
降らないだけでも良しとしよう。ここは降りていくと結構な人が登ってくる。若いヤマガールの2人連れも上がってきた。
稜線上の雪渓の具合を聞かれ問題なく歩けるよと答えると安心したようだが、どこまで行くかと聞いたら、南竜経由で日帰りと
いう。どうもこの尾根を歩く人は健脚な人が多い。
どんどん下ってチブリ尾根避難小屋到着直前に今回初めてササユリを見つける。この標高まで下がらないと見られないようだ。
小屋に着くと何人かの人が休んでいる。それとは別に親子連れが一組。その人にハクサンイチゲは咲いていましたかと聞かれる。
恥ずかしながら私はハクサンイチゲを知らない。図鑑を取り出してこの花ですかと見せるとまさにその通り。道中きれいだなと
思って何枚も写真に収めていたが後で調べようとそのままにしていた花だった。その後、少しこの方とお話しするが白山にやけに
詳しいしおそろしく健脚である。もしかしてヤブコギに登場した人?恐る恐るその名を出してみたら口を押さえて恥ずかしそうに
笑っている。少年Kさんだ。びっくりだ。その後またじっくりと白山の名コースの話を伺う。白山の北側がいいらしい。
アプローチの仕方等も色々伺う。まだ未踏の北側にはそろそろ行ってみたいの思っていたので、ちょっと焚き付けられた感じ。
近いうちに行って見たいな。
まだゆっくりされている二人を後に先へ行く。此処からは花の多い場所だ。チブリ尾根は花がきれいだから展望がなくても
歩くといわれていた少年Kさんの気持ちがわかる。花を愛で途中からはブナを愛で最後に雨にもやられたが、まずまずの
山歩きとなった。
Kasaya