2012年11月18日(日) 雨時々晴れ
奥美濃 中ノ水谷~日永岳東稜(1129mピーク) 単独
8:15 仲越小学校跡 → 8:25 中ノ水谷 → 10:25 滑大滝 → 11:20 稜線 → 11:50 日永岳東稜(1129mピーク) → 12:30 日永岳登山道 → 13:45 仲越小学校跡
仲越小学校跡に着いた時、雨が降り出した。冬型の気圧配置で北陸は一日雨のようだからその影響を受けているのだろう。しばらく様子を見ていると30分もしない内に青空が広がった。雨が降り続いたなら他に転進しようと思っていたがその必要もないようだ。準備を整えガッパ谷の林道を歩き始める。
何年か前に山日和さん達と川浦谷のホーノ洞を登ろうと計画を立てていたがアプローチが難しく頓挫した。その代わりに選んだのがこの沢だった。それ以来気になっていたが行けずじまいで時が流れた。今シーズンこそはと思っていたもののシーズン終盤となりいよいよ日数も限られてきた。この週末には必ず行こうと決めたが天候が思わしくない。土曜日は雨で沈殿。しかし日曜日なら美濃地方は天候が幾分良さそうだとでかけた。
林道分岐を右の車止めがしてある方へ入るとすぐに中ノ水谷だ。橋の左岸側から入渓すると橋から見えた二条滝の上に出た。
すぐに淵があってこれをへつろうとした時に足を滑らせてドボン。寒さ対策で上下ともカッパを着ていたので大事なかったが初っぱなから先の思いやられる展開だ。
淵の上は滑になっていてこれはいい展開。その後も小滝が小気味良く現れ楽しい。夏ならば流身通しで行きたいところだ。
入渓して間もなく雨が落ちはじめた。この季節なので冷たい雨で嫌だなあと思っていたがしばらくすると止んで再び青空が広がり陽が差す。今日は一日この繰り返しだった。
入渓から20分ほどで堰堤が現れた。ここを右岸から越えるとその先に6m程の二条滝。直登は難しくて右から巻き気味に越えた。

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越えたところの左岸に崩壊しかけたコンクリートの壁。なんだろうと思っていると先に古い堰堤が頭を出していた。コンクリートの壁はどうやら堰堤の補助で護岸用に造られたもののようだ。どちらも苔むしていて遺跡と言っても差し支えないような趣きだった。
一旦沢が広くなり植林が間近に迫る。この後もこの沢では度々植林が目に付く。詰めも植林の中を行くので山日和さんからはクレームがつきそうだ。
小規模な滑を過ぎた右岸に大滝がかかっていた。落差は20mくらいだろうか。なかなか立派な滝だった。
ゴーロが続きその後に滑滝の連瀑帯が現れる。4m前後の滑滝の流身を登っていくのは気持ちがいい。とほくそ笑んでいるその最中にここまでで最大の2段になった滑滝が現れた。下は4m、上は6mといったところか。きれいなフォルムをしている。ここも流身を直登。楽しい。

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登り終えたところで左手の枝沢を見てギョッ!とんでもない滑滝の連瀑。まさかあれを登るのではないよなあと恐る恐る地形図を見る。どうやら進む沢ではないようで胸を撫で下ろした。
ホッとして先に進むとこちらにも難しそうな8mほどの滝。流身の左を直登できそうな感じだがここは安全策をとって右手にあるルンゼから巻く。
上に出て吃驚、目を見張るような滑滝。上部は立っていて巾の広い滝になっている。すごい!まさかこんなのがあるとは。
今シーズン、奥美濃では何度もすばらしい滝に出会ってその度に驚き歓喜したがここでもそれを味わわせてもらうことになった。すばらしい。これだから奥美濃はやめられない。嬉々としてこの滑滝を登っていった。

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この滝の上部で沢が分かれている。右へ行けば本流だがこれ以上詰めれば目指すピークが遠くなる。稜線上は激薮が予想されるのであまり離れたくなくここは予定通り左の枝沢へ入っていった。
枝沢は急な滑が続き慎重に登っていく。やがて水流が涸れると笹が左右に目立ち始める。この笹で身体を持ち上げながら登り上部で左手の植林尾根にあがる。植林尾根も笹で埋められている。救いなのは笹の密度がそれほど高くなく細いこと。
濡れた笹をかき分けながら進んでいく。足下に白い泡のようなものがあり何かと思ったら先日降った雪の名残だった。
最後に濃密な笹薮を漕いで稜線にあがった。先ほどからの雨はここでは雪になっており見れば北側は吹雪いている。でもこれは積もることはないだろう。ただ冷たい。
微かに期待していた切り開きは全くなかった。よく見ればかつて踏まれたような痕跡があるがどこを通っても同じ感じの笹薮だ。
笹薮を漕いでピークを目指すが遅々として進まない。夏と違って暑くないのが救いだが手は凍るように冷たい。
ピークが近づくと明瞭な踏み分けが笹薮の中に確認できた。おそらく人間が作った切り開きを獣達が残しておいてくれたものだろう。50センチ四方程の笹のトンネルになっていて人が通るには少し狭くかきわけかきわけ進んでいく。
ピークに出ても切り開きがあるわけではなかった。それでも人が来たという痕跡は残されていた。笹薮の中で休憩をとる気にもなれず先に進む。
ピークの下りは踏み跡もしっかりして下りやすかったが次のピークへの登りで再び薮漕ぎ。この繰り返しで稜線を進んでいく。やがて前方に日永岳が見え後は下るだけとなったがここから登山道までの間がもっとも笹の密度が高かった。
登山道に出て一息つく。日永岳へ登ることも考えたが天候がよくないのでやめて下山することにした。身体も冷えているから早く温まりたい。
登山道を下っていると単独登山者が登ってきた。よくまあこんな時にと思ったが天候が徐々に回復傾向であることを考えるといいタイミングだったのかもしれない。下山するに従って青空が広がっていった。晴れていく稜線を名残惜しく仰ぎ見ながらも身体は下山を急いだ。