洞吹さん、ご無沙汰でありまする。m(__)m
お元気で奥美濃が良い(通い)、なによりですね。(^_-)
今回は、奥美濃の中越山に登る。
日永岳の西南西750mのところにある1156m標高点の山だ。
中越と言えば新潟だけど、ここは岐阜県だな。
日永岳も中越山も行ったことも見たこともございませんわ…。
夜の国道157号を北へ向かうと、6年前、ヘアピンカーブで段丘の斜面をうねうねと下っていた旧道の谷を、
新道が長大な高架で軽々とひとまたぎにしているのに度肝を抜かれた日当地区で、
今度は前に立ちはだかっていた山の腹をブチ抜いて日当平野トンネルが貫通しており、あっと言う間に高尾の赤鉄橋まで来てしまう。
いったいどこ走ってるんかいな?サッパリわからん…(@_@;)
まずR157から探そうっと。
あったあった、日当平野トンネル。平野なのに日当払って掘ったトンネル?(そんなわけあるか!)
高尾の赤鉄橋? 右岸に渡る橋かな? もうちょっと読んでみようっと。
薄墨桜で有名な樽見に着いた。
このまま国道157を行くと、兎夢さんの情報で最近再開したという、「危険!落ちたら死ぬ!!」の看板で有名な倉見の酷道区間へと通じる。
どっちみち、夜は何にも見えないんだから、どこ走っててもおんなじやし、早く寝るほうがいい。
樽見で国道157と別れ、根尾東谷へ向かい、某所で車中泊。
おや、いきなりもう樽見駅ですか!
そうか…、このままR157を進めば極道地獄へ通じるんですね。踏みとどまって、右へ針路を。安楽な眠りが待ってるもんね。(^_-)
支度をして、林道を5分も歩くと林道終点となり、そこから尾根に取り付いた。
尾根には仕事道があり、ところどころ階段までこしらえてある。
尾根の左側が植林、右側がブナもある自然林で、その間の切り開きを登って行く。
最初は緩傾斜だったが、しばらくすると一転して見上げる急登になった。
一定以上に心拍数を上げないよう、ゆっくりと登っていく。
地形図にある点線路とは違う、・796への尾根ですね。
やがて、左側の植林が少し山腹に下がり、尾根は自然林の中を行くようになった。
とたんに、白テープが2m~5mおきになる。
道があるのに、なんじゃ、こいつは。
白いヒラヒラ以外は雰囲気のよい尾根を辿ると、ca940mピークに着いた。
ここは、本巣市と山県市の境界稜線……なんか、ピンと来ないな。
ここは、根尾村と美山町の境界稜線、これがしっくりして落ち着きがいい。
平成大合併の無粋な置き土産ですなあ…。
先日の冠山峠の石碑にも、徳山村→藤橋村→揖斐川町と変遷が記されてましたが、なんでもかんでも広域化がいいとは思えないけどね…(@_@;)
ところが、なんでもない直線道で、2m間隔で付けられた5本のヒラヒラを見たとたん、ついに頭の中で「ブチッ」と音がした。
こんなにはっきりした直線の道で、どうやったら道をはずすことができるというのか。
もう、気分が悪いわ。
ちょっとテープが多いから、帰りに掃除していこうかなと思っていたが、即、掃除に変更だ。
ザックからカッターナイフとレジ袋を出して、排除にかかる。
遂に切れましたか(@_@;)
洞吹和尚の「カァーッ!」と入魂棒の代わりにカッターナイフが宙を舞う~(^.^)/~~~
ところが、排除を始めると、3つの誤算に気がついた。
んんん…?
誤算その1……カーターナイフを使うのが久し振りなので、刃が錆びかけで切れ味が悪く、なかなかテープが切れない。
誤算その2……テープを枝に結んだ部分が切れても、テープの先が風に細かく裂けて枝に絡みついているのを取るのに、かなり時間がかかるし、力もいるし、なかなかきれいに取れない。
誤算その3……取り外して手にしたテープに静電気が起こって、レジ袋に入れようとしても、テープが手にまとわりついて離れない。
もう4分ほど経ったというのに、さっきから、まだ8mしか進んでいない。
これでは山頂に着くまでに、年を越してしまうぞ。
なんやそれ…。そんな抵抗勢力に負けてたら政界の大掃除はできませんで。(@_@;)
4分で8mなら1時間で120m。スキルが上がれば150m/hは進めるでしょう。山頂まで1kmくらいだからまあ6~7時間あれば完全撤去できるでしょうね。(^_-)
まあ日は越えるだろうけど年までは越さんでしょう。
いっそ、ライターで燃やした方が早かったり…。
953m標高点を過ぎると低い笹藪になったが、それもわずかで、ca960mの小ピークに着いた。
ここは石灰岩の露出した、カレンフェルトの丘になっている。
明るくて気持ちのいい、広々としたところだ。
お腹がすいてきたので、行動食のアンパンを食べる。
カレンフェルトでアンパンを…ねえ。
ティファニーで朝食を…なら聞いたことあるけど。
傾斜が強くなってきた尾根を登ると、右上に見えていたピークと、進むべき左の尾根との鞍部ca1035mに登りついた。
ここで、正面の谷を挟んで日永岳の前峰が見えた。
ここには、木曽三川公社のコンクリート杭と、林野庁の国有林境界見出標のプレートがある。
ここから尾根を左へ進む。
すぐに、左のほうに白く冠雪した能郷白山が見えた。
右には、電波反射板の建つ日永岳がすぐそこに見えている。
地形図を見ながら読んでると、バスガイドさんの案内を聞いてるみたい。
「左に見えますのは雪を被ったノーゴーハクサンでございますぅ」
「右手の電波反射板の立つお山がこれから参ります日永岳になります。」
歩いていると、なんか靴の左足がパコパコするのに気がついた。
ありゃっ、ソールが剥がれかけてるぞ。
右足も見てみると、左ほどではないが、隙間ができかけている。
今日はなんとか持ちそうだが、どちらも、もう時間の問題に違いない。
いざとなれば、さっき剥がしたヒラヒラ白テープで括りつけたら?
すぐに最後の登りになり、そこから笹藪こぎが始まった。
登りなので、頭を上げていると逆目の笹の抵抗で進みにくい。
やっぱりササコギがあるんか…(@_@;)
ところが、だ。
ところが、件の白テープ氏が、ここで暴挙に出た。
あろうことか、踏み跡に沿って笹藪の中に白テープを引き回し始めたのだ。
そのテープが笹に絡みつき、笹を分けるワシの行く手を左右に絡んだテープが通せんぼする。
無理舎利かきわけて進むが、あっと思った瞬間、テープが首に巻きついた。
うわうわ、苦し……。
こんなとこで、首吊りなんかごめんだゾ。
お前さんがここに来るのなんか10年早いわ。
山の歩きかたをもっと練習してから来なさい。
まったく、もう。
お怒り、よおーくお分かりいたします。蜘蛛の巣くらいならまだしも、これではお縄にかかった叡山の暴れ僧じゃあないですか(>_<)
まあまあ、心お静かに。落ち着いて縺れたテープをはがしましょうね。
気をとりなおして登っていくと、傾斜が緩み、3畳分ほど刈り払いされている山頂に着いた。1156m標高点ピーク、中越山。
静かな山頂で、うまいビールで喉を潤し、フーフーとうどん鍋を食べる。
ああ極楽、極楽。お浄土にまた一歩近づいたね。
なんとか平常心を取り戻されましたか。メデタシメデタシ~(^_-)
ふと右手(西の方角)を見ると、気持ちよさそうな自然林の広い尾根が広がっている。
気分の悪いテープ類は一切なさそうだし、こっちから降りようかな。
そうですね。ちょっと斜度が心配だけど。
ca960mのカレンフェルトの丘から、西に向かう。
間もなく植林地に入り、傾斜がきつくなったのでスピードは出ないが、下りやすいところを適当に下っていくと、谷底に近い平坦地に出た。
そこには仕事道があった。
杣道を進むと、谷を飛び石で渡ったところが、目標の林道終点だった。
ガレマークを左に見て下るのかな?
そこから、ひとつ下の林道にある駐車地までは10分ほどで着いた。
なかなか楽しい山だった。
お疲れさまでありました。
いつか後追いしてみたいですね。
それまでにヒラヒラテープが風化してくれてることを祈ります。
~biwaco