【 日 付 】2012年11月10日(土)
【 山 域 】越美国境/金草岳~冠山
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れたり曇ったり
【 ルート 】R147河内6:10(~冠山峠に自転車デポ~)7:40~楢俣林道~桧尾峠10:40~11:35金草岳12:05~冠山峠13:45~冠山15:00~冠山峠16:05~16:45河内駐車地
11日(日)のヤブオフ会は、どうやら中止になりそうだ。ならば降水確率10%の前日にお山を歩くことにしましょう。
ということで選んだのが金草岳。ちょっと南に下がった江美国境に似たような名前の金糞岳がある。クサとクソの違いだけ。まあ、クソはクサいから仲間みたいなもんか? そう言えば標高も金草1217m、金糞1317mと似たりよったり。冠山峠を挟んで隣りに冠山がある。時間があればその冠頭も踏んでみたい。
しかしここは未踏のエリアだ。ネットの道路マップで確かめると冠山峠まで170kmもある。台高よりも遠いではないか。早朝でも3時間は掛かりそうだ。(@_@;)
で、ポータルの地形図と広域図をプリントして、カーナビ、スマホGPSの地形図と2重3重のアクセス情報を準備。先日の台高ではせっかく用意したスマホも紙地図もウエストバッグごと家に忘れてしまうという失態を演じてしまったのだが、今回は教訓を生かし完全無欠のスタンバイ。4時出発に合わせて前夜は10時過ぎには就寝という気合の入れ方。
米原jctから北陸道に入ると、なんとフロントガラスに雨粒が! あの降水確率10%はどうなったんや? 武生ICからR147へ。コンビニで食料など調達。ナビを頼りに冠山峠へ向かう。
今日のルート起点になる楢俣林道は「河内」の橋のところから右に入る。位置確認だけして、帰路用の自転車をデポするためR147を峠へ向かう。ここからまだ10km以上もあるらしい。
国道終点のゲートはまだ開放してある。まもなく冬季閉鎖になるらしい。ここから先は林道とはいえ道が少し狭くなるだけで立派な舗装道路だ。冠山峠を越えると徳山湖から再びR147となって美濃方面へ繋がっている。いっそのこと、なんで全線国道にしないのか? そのうち長大トンネルでも掘るつもりなんだろうか?
それはさておき、小雨とガスに巻かれながらのクネクネ林道は緊張するが、あたりは黄葉紅葉の大パノラマ。これはいったいなんなんだ! 思わず目を奪われて、危うく車ごと谷底に転落しそうになる。全山紅葉とはよく言うが、こんな錦絵状態を目にするのは初体験のエクスタシーである。
そう言えば紅葉の時期、見物客で冠山峠は大人気と聞く。さもありなん。鈴鹿も、台高も、御岳の紅葉もよかったけど、これほどのスケールではなかった。山歩きには興味ない人もわざわざ峠道を登ってくる気持ちがよくわかる。

- 冠山林道からの朝の紅葉
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冠山峠には6時半。雨は止んだが、辺りはガスっぽい。自転車を降ろし、看板の柱に括りつける。さすがにこの時刻、他車の姿はない。
峠道を慎重に下り、確認しておいた楢俣林道分岐の国道沿いスペースに駐車。仕度を済ませ、林道を歩く。紅葉の写真を撮りながら40分ほどで林道終点の添又谷出合。ここから真ん中の尾根に取り付くのだが、その取り付き点はどこかいな? 地形図の点線では分岐の先で本流を渡るように記載されているが、手前の石橋に乗ってみると添又谷右岸に踏み跡がある。取り敢えずこっちから行ってみるか。

- 添又谷出合の石橋
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ヤブっぽい踏み跡に入るとすぐ堰堤に出る。地形図にある小さな貯水池かと思ったら、土砂で埋まっていた。どうやら踏み跡は沢へ出るためのもので登山路はなさそうだ。流れを跳んで渡り、堰堤の左岸端から尾根に登ると踏み跡が現われた。なんだ、地形図の点線通りでよかったんや。
そのまま登って行く。けっこう急な登りで、時々ルートが不確かになったり雑木の枝で通せんぼされたりするが、倒木が切り払ってあったりして、一応登山ルートとしての整備? がされているようだ。
急登のシンドサを忘れさせてくれるのが見事に色づいた樹々だ。冠山峠から林道を下りながら見下ろした錦絵を、今度は下から見上げる。
♪秋の夕陽に 照る山モミジ
♪濃いも薄いも 数ある中に
♪マツを彩る カエデやツタは
♪山のふもとの 裾模様~
夕陽を朝陽に変えれば、まさにこの歌詞通りの世界なのだ。マツの代わりにスギやブナが彩りを演出してくれる。急登のせいもあるが、すぐに足が停まってしまい前に進めない。デジカメになってフィルムの心配が無くなってよかった。

- 紅葉と青空と
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しかし、そんな楽園ばかりではない。やがてp915mの次のピークを越えたco900mのコル辺りから尾根が細りだす。やはりシャクナゲや雑木、ササのハードルやトンネルが桧尾峠まで続いた。しかも、未明の雨で葉にタップリ溜めた水滴がモロに降りかかる。「露払い」とはよく言ったもので、だれか前を歩いて欲しかったが、こんなルートを選ぶ人は少ないんだろう。紅葉期の週末というのに人っ子一人出会わない。濡れたせいか登りなのに風が当たると寒いくらいだ。

- 尾根上部はヤブっぽくなって…
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10:30、桧尾峠の標柱がある分岐に出てほっと一休み。慌てて上着を羽織る。冠山峠~金草岳を結ぶ稜線の登山道はしっかりと踏まれ、両側のササや雑木の処理もされて道幅は「2者線」はありそう。以前はここも道が無いので残雪期しか歩けなかったと聞いたが、いまは登山路が整備されている。
金草岳まで30分もあれば行けるかな? と思ったら大間違い。いくつかアップダウンもあり、手前の白倉岳まで40分、金草岳まで50分で11:35着。駐車地からちょうど4時間だった。
丸く切り開かれた山頂でのランチは簡単メニュー。寒いのでアワワは飲まず持って帰ろうかな…とは思ってみたものの、リュックから取り出せば、おのずとプルタブを引いてしまう。テルモスのお湯で味噌汁を作り、コンビニの助六寿司を戴く。
ランチを済ませたころ、下からゾロゾロと数名の中高年グループがやってこられた。そんなに広くない山頂広場だ、席を空けないとね~。そそくさと用意して冠山峠へ下山。
正面の冠山は分かるけど、連なる奥美濃の山はどれがどれだか…。徳山ダム湖ははっきり見下ろせる。登ってきた越前側は紅葉に埋め尽くされた山襞に所々陽射しが届き、輝きを増幅させている。
桧尾峠へ40分。冠山峠はまだまだ遠そうだ。布滝の頭・1046を越え、最後は・1118mの北側を巻いて冠山峠。金草岳から1時間40分。

- 冠山を眺めながら峠へ下る
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さすがに人気の山だ。駐車スペースは車で埋まっている。老いも若きも男も女も、観光客もファミリーも、辺りをウロウロ。山歩きグループは座り込んで食事中だ。
さてと…、まだ14時前だ。往復2時間あればピストンできるはず。日没は17時ごろ。まあ、大丈夫かな。行ってみようか(^^)/
続々と下ってくるハイカーとすれ違いながら・1156pへの登り道を進む。ピークからは登ったり下ったりで稜線分岐へ。ここから岩場を登れば山頂だ。「冠山」というより「冠嵓」という感じ。東端に三角点△1256.6がある。隣りの金草岳より40mほど高いのだ。
予想通り16時ちょっと前に峠へ。もう残った車は1台だけだ。
暗くならないうちに…と、自転車を解錠してダウンヒル。紅葉に目を奪われた対向車のドライバーに谷底に突き落とされそうになりながらも、なんとか40分かけて11.3kmを下り駐車地へ無事帰還できた。
~biwaco