今年の夏は沢に入り浸っていて,テン泊山行をほとんどしていない.記録を見ると6月に霞沢岳に行って以来なので,まる3ヶ月間テン泊していないことになる.テン泊山行に復帰できるのだろうか心配.ということで,久しぶりにまったりテン泊に出掛けることにする.
【 日 付 】2012年9月22日(土)~23日(日)
【 山 域 】北アルプス・後立山連峰
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 晴れ時々曇り;2日目 雨
【 ルート 】
1日目 扇沢 7:35 --- 9:05 大沢小屋 9:15 ---10:50 昼食休憩 11:20---11:40 最後の水場 11:50--- 12:50 針ノ木小屋テン場(テン泊)
2日目 針ノ木小屋 7:00---8:30 大沢小屋 ---9:30 扇沢
(1日目)
金曜日の夕方,自宅を出発.梓川SAで車中泊する.明日は針ノ木小屋まで5時間のコースタイムなので,ゆっくり出発しても午後早いうちにテン場につくだろう.車中でものんびりと眠る.
と言っても,いつものように5時過ぎには目が覚めたので,扇沢に向かう.24日に柏原新道を下山する予定なので,下山口に車を置き,出発する.今回はザックの重量を量ってこなかったが,いつものように17~18キロといったところだろう.グレゴリーの80リットルザックを担ぐのは5月の鈴鹿縦走以来なので,まだ何となくしっくりこない.まったり山行なのだからのんびり歩けばいいか.
針ノ木岳から種池に縦走するコースは,コース内に100名山が一つもないせいか,爺ヶ岳方面よりもはるかに登山者が少なく,比較的静かな山歩きが楽しめる.と言っても,さすがに北アルプス,登山道はしっかりしており,歩きやすい.歩いていると汗が噴き出してくるので,温度計を見ると20度近くを指している.なるほど暑いわけだ.

- 針ノ木岳方面
雪渓はもうほとんど崩壊していて,雪渓歩きの場所はなかった.雪渓を高巻きしていく.最後の水場で水を3リットル補給する.これでおそらく荷重は20キロを超えるだろう.久しぶりの重量で,これ以降ぐっと速度が落ち,針ノ木小屋まで1時間もかかってしまった.1時前に針ノ木小屋着.ほぼコ-スタイム通りだ.テン泊装備を担いでの時間なので,まあこんなもんだろう.
針ノ木小屋の前のベンチに座っているきれいな女の子がこちらに笑いかけている.はて,知り合いだったかな.思い出せないまま「こんにちは」と挨拶してから,同じコースを登ってきた若い男女3人グループの1人であったことに気がつく.2回ほど会っているので,いまさらこんにちはとは間の抜けた挨拶をしたものだ.
2回とも彼女は下を向いていて,他の二人とは言葉を交わしたが,彼女とは話をしていない.こんなにきれいな人だったんだ.若くてきれいな女性の笑顔は周囲に一挙に花が咲いたような雰囲気を放つ.話をするきっかけを逃して,そのままテン場に直行する.

- テン場の様子
テン場はまだ余裕があって,水平なよい場所を確保することができた.テントを張り終わってから,テントの受付をしがてら,彼女がまだいるか見に行く.幸いなことにまだ昼食休憩の最中だった.相変わらず花が咲いたような笑顔をこちらに向けている.このグループは日帰りなのだそうで,時間的にはもう下山しなければならない時刻だ.2,3とりとめのない話をしたあと,「では,気をつけてね」と言って別れる.なんとなく得をしたような気分になる.
さあ,これからはお待ちかね,まったりゴールデンタイムだ.ビールのおつまみは,マルヤスで買ってきたオイルサーディン.缶を開け,コンロでそのまま加熱したあと,唐辛子をたっぷりと振りかけて食べる.これがうまいんだ~.プファ~,なんとも至福の時間.雲の切れ間から,遠くに槍ヶ岳が時折姿をのぞかせる.

- 唐辛子をたっぷりかけたオイルサーディン

- 雲の切れ間から顔をのぞかせる槍ヶ岳
ほろ酔い気分でテントに横になったら,そのままうとうとしてしまった.暑くもなく寒くもなく,なんともいい気分だ.6時になってそろそろ夕食の時間だが,まだおなかがすいていない.と言っても何も食べないわけにもいかないので,ベーコンエッグを作って食べる.ベーコンの塩味が効いて,何もかけなくてもおいしく食べられる.8時頃就寝.昼間寝たので眠くならない.と思いながらいつの間にか寝てしまった.
(2日目)
朝4時前に,テントをたたく雨の音で目が覚める.グランドシートとテントの床の間に雨水が入り込まないように手当てをしてから,また寝袋に潜り込む.どうせまったり山行,撤退するにしてもゆっくり下りれば十分だ.次に目が覚めたのは5時過ぎ.
幸いテントに水は入ってきていない.一昨年,後立山の天狗山荘のテン場でテントの床から水が入り込んできて大慌てしたことがあるのだ.天気予報では今日1日雨が続きそう.明日晴れるという保証もないので,今回はこのまま下山することにする.まあ,山は逃げないさ.
朝食はやっぱりベーコンエッグとアルファ米,ラッキョウ,キムチだ.昨晩少ししか食べなかったので,食欲は十分だ.普段アルファ米は食べないので,ほんとに何年かぶりのアルファ米だ.昨年,空木岳~越百山縦走で一緒のコースを歩いた山ガールから「最近のアルファ米はおいしいですよ」と聞いていたのだが,確かに臭みもなく,贅沢さえいわなければ十分においしい.これからはアルファ米派に転向しようかな.
雨にぬれたテントをくしゃくしゃにゴミ袋に詰め込み,あっという間に撤収完了.食料が減った分,雨でテントの重量が増し,プラマイゼロだ.7時出発.先行するパーティーを次々とごぼう抜きし,昨日5時間かけて登ったコースを2時間半で駈け下りた.テン泊装備での歩きもすっかり感覚がよみがえったようだ.薬師の湯で汗を流し,夕方4時には帰宅できた.

- 下山途中にてー湧水地―
今回はピークを踏まない山行だったが,最近は頂上を踏みたいという欲望がほとんどなくなってしまっている.主目的は山の夜をまったりと過ごすことで,歩くのはそのための免罪符のようなものだ.今回は途中撤退だったが,山で十分まったりを楽しんだので,目的はほぼ100%達成することができた.今回も楽しい山歩きだった.針ノ木岳は今度登ればいいや.
今年の夏は沢に入り浸っていて,テン泊山行をほとんどしていない.記録を見ると6月に霞沢岳に行って以来なので,まる3ヶ月間テン泊していないことになる.テン泊山行に復帰できるのだろうか心配.ということで,久しぶりにまったりテン泊に出掛けることにする.
【 日 付 】2012年9月22日(土)~23日(日)
【 山 域 】北アルプス・後立山連峰
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 晴れ時々曇り;2日目 雨
【 ルート 】
1日目 扇沢 7:35 --- 9:05 大沢小屋 9:15 ---10:50 昼食休憩 11:20---11:40 最後の水場 11:50--- 12:50 針ノ木小屋テン場(テン泊)
2日目 針ノ木小屋 7:00---8:30 大沢小屋 ---9:30 扇沢
(1日目)
金曜日の夕方,自宅を出発.梓川SAで車中泊する.明日は針ノ木小屋まで5時間のコースタイムなので,ゆっくり出発しても午後早いうちにテン場につくだろう.車中でものんびりと眠る.
と言っても,いつものように5時過ぎには目が覚めたので,扇沢に向かう.24日に柏原新道を下山する予定なので,下山口に車を置き,出発する.今回はザックの重量を量ってこなかったが,いつものように17~18キロといったところだろう.グレゴリーの80リットルザックを担ぐのは5月の鈴鹿縦走以来なので,まだ何となくしっくりこない.まったり山行なのだからのんびり歩けばいいか.
針ノ木岳から種池に縦走するコースは,コース内に100名山が一つもないせいか,爺ヶ岳方面よりもはるかに登山者が少なく,比較的静かな山歩きが楽しめる.と言っても,さすがに北アルプス,登山道はしっかりしており,歩きやすい.歩いていると汗が噴き出してくるので,温度計を見ると20度近くを指している.なるほど暑いわけだ.
[attachment=4]02針ノ木岳方面2_2.jpg[/attachment]
雪渓はもうほとんど崩壊していて,雪渓歩きの場所はなかった.雪渓を高巻きしていく.最後の水場で水を3リットル補給する.これでおそらく荷重は20キロを超えるだろう.久しぶりの重量で,これ以降ぐっと速度が落ち,針ノ木小屋まで1時間もかかってしまった.1時前に針ノ木小屋着.ほぼコ-スタイム通りだ.テン泊装備を担いでの時間なので,まあこんなもんだろう.
針ノ木小屋の前のベンチに座っているきれいな女の子がこちらに笑いかけている.はて,知り合いだったかな.思い出せないまま「こんにちは」と挨拶してから,同じコースを登ってきた若い男女3人グループの1人であったことに気がつく.2回ほど会っているので,いまさらこんにちはとは間の抜けた挨拶をしたものだ.
2回とも彼女は下を向いていて,他の二人とは言葉を交わしたが,彼女とは話をしていない.こんなにきれいな人だったんだ.若くてきれいな女性の笑顔は周囲に一挙に花が咲いたような雰囲気を放つ.話をするきっかけを逃して,そのままテン場に直行する.
[attachment=2]04テン場の風景2.jpg[/attachment]
テン場はまだ余裕があって,水平なよい場所を確保することができた.テントを張り終わってから,テントの受付をしがてら,彼女がまだいるか見に行く.幸いなことにまだ昼食休憩の最中だった.相変わらず花が咲いたような笑顔をこちらに向けている.このグループは日帰りなのだそうで,時間的にはもう下山しなければならない時刻だ.2,3とりとめのない話をしたあと,「では,気をつけてね」と言って別れる.なんとなく得をしたような気分になる.
さあ,これからはお待ちかね,まったりゴールデンタイムだ.ビールのおつまみは,マルヤスで買ってきたオイルサーディン.缶を開け,コンロでそのまま加熱したあと,唐辛子をたっぷりと振りかけて食べる.これがうまいんだ~.プファ~,なんとも至福の時間.雲の切れ間から,遠くに槍ヶ岳が時折姿をのぞかせる.
[attachment=1]05オイルサーディン2.jpg[/attachment]
[attachment=3]03雲の切れ間から顔をのぞかせる槍ヶ岳2.jpg[/attachment]
ほろ酔い気分でテントに横になったら,そのままうとうとしてしまった.暑くもなく寒くもなく,なんともいい気分だ.6時になってそろそろ夕食の時間だが,まだおなかがすいていない.と言っても何も食べないわけにもいかないので,ベーコンエッグを作って食べる.ベーコンの塩味が効いて,何もかけなくてもおいしく食べられる.8時頃就寝.昼間寝たので眠くならない.と思いながらいつの間にか寝てしまった.
(2日目)
朝4時前に,テントをたたく雨の音で目が覚める.グランドシートとテントの床の間に雨水が入り込まないように手当てをしてから,また寝袋に潜り込む.どうせまったり山行,撤退するにしてもゆっくり下りれば十分だ.次に目が覚めたのは5時過ぎ.
幸いテントに水は入ってきていない.一昨年,後立山の天狗山荘のテン場でテントの床から水が入り込んできて大慌てしたことがあるのだ.天気予報では今日1日雨が続きそう.明日晴れるという保証もないので,今回はこのまま下山することにする.まあ,山は逃げないさ.
朝食はやっぱりベーコンエッグとアルファ米,ラッキョウ,キムチだ.昨晩少ししか食べなかったので,食欲は十分だ.普段アルファ米は食べないので,ほんとに何年かぶりのアルファ米だ.昨年,空木岳~越百山縦走で一緒のコースを歩いた山ガールから「最近のアルファ米はおいしいですよ」と聞いていたのだが,確かに臭みもなく,贅沢さえいわなければ十分においしい.これからはアルファ米派に転向しようかな.
雨にぬれたテントをくしゃくしゃにゴミ袋に詰め込み,あっという間に撤収完了.食料が減った分,雨でテントの重量が増し,プラマイゼロだ.7時出発.先行するパーティーを次々とごぼう抜きし,昨日5時間かけて登ったコースを2時間半で駈け下りた.テン泊装備での歩きもすっかり感覚がよみがえったようだ.薬師の湯で汗を流し,夕方4時には帰宅できた.
[attachment=0]06登山口近くの湧水地2.jpg[/attachment]
今回はピークを踏まない山行だったが,最近は頂上を踏みたいという欲望がほとんどなくなってしまっている.主目的は山の夜をまったりと過ごすことで,歩くのはそのための免罪符のようなものだ.今回は途中撤退だったが,山で十分まったりを楽しんだので,目的はほぼ100%達成することができた.今回も楽しい山歩きだった.針ノ木岳は今度登ればいいや.