2012年9月8日(土) 雨のち曇り 奥美濃 揖斐春日 正面谷 沢登り 単独
7:50 発心寺東駐車地 → 8:00 入渓 → 10:50 40m大滝 → 11:05~11:50 休憩 → 12:40 尾根乗っ越し → 14:00 長者の里 → 14:40 駐車地
OSKの山行を翌日に控えて軽くこなすつもりで春日美束の正面谷へ向かった。空はどんより曇り雨粒も落ちていたがこれぐらいならいけるだろう。
自転車を下山予定地の長者平スキー場にデポして正面谷近くの発心寺へと向かった。発心寺の東側に空き地がありそこに駐車して出発。
発心寺参道の正面にある作業道を辿って正面谷へ入る。堰堤を三つ越えたところで沢に下り入渓。平凡な沢の中に時おり巨石が重なった滝が現れる。花崗岩の沢なので曇っていても比較的明るい。両岸は結構奥まで植林されていた。
入渓した頃から低く唸るような雷鳴がするようになりやがて雨脚も強くなってきた。たまらず岸辺の樹木の下で雨宿り。しばらく様子を見る。
雨脚は一向にかわらないのでカッパを着て出発。これ位の雨だったら遡渓に問題はないだろう。
中流部に至るとそれなりの滑が現れ期待させるが長くは続かない。その内どうも地形図から受ける感じと実際の地形とが合わなくなってきた。今日はなるべく見ないようにしようと思っていたGPSを取り出して確認。どうやら目的の沢より一本西の沢を登っているようだ。途中で迷った二俣で間違えたようだ。
低い尾根を乗り越せばすぐに目的の沢に下りられるがそれではいいところを見逃しかねないので間違えた二俣まで引き返し改めて遡行し直した。この間違いで30分のロス。やれやれ。
二俣からしばらくの所にいい雰囲気の滑滝。そこからわずかで谷が狭まりゴルジュとなるがすんなり通過。いつの間にか両岸は自然林に覆われている。栃の巨木が幾つかあり目をひく。
奥に進んで二俣を右に進むとその先に目を見張る大滝がかかっていた。百山百溪で「これがなければ平凡な沢」と書かれていた滑滝だ。30mと記されていたが40mはありそうだ。その姿は飛騨の沢上谷や荒城川にある滑滝を思い出させる。すごい!まさかこんなのがあろうとは!期待以上のものに出会えた事で感動が沸き上がる。来て良かった。

- こ、こ、こんな大滑滝があろうとは!
さて問題はここをどうやって越えていくか。滝左側は下部がホールド、スタンスとも豊富で登りやすそうだが上部はルンゼ状に集束しオーバーハングしているようだ。一方右手は下部は取り付けそうにないが上部に木立があり登っていけそうだ。
下から2/3の高さに滝を横切るバンドがみえる。あれを使えばなんとか左から右に渡れそうだ。そう読んで滝に取り付いた。
バンドの下辺りまでは簡単に辿り着けた。ここから一段よじ登って靴巾一つ分のバンドに上がる。滝下を見ると怖じ気づきそうなので足下だけを見て進む。前半はわずかながらホールドもあったが後半は岩面に手を添えるだけの状態で支えは足だけだ。慎重に進む。水量がそれほどないのが助かる。

- 渡ってきたバンドがわかるかな?
- P9080080.JPG (56.53 KiB) 閲覧された回数 4551 回
最後の一歩まで気が抜けず滝右のテラス状のところへ出てホッと一息。後は木立が豊富なので逃げる事も可能だ。もちろん滝直近の木立をつたって落ち口に登った。久し振りに手応えのある登攀になった。

- 上部はすべすべの滑!
- P9080081.JPG (55.54 KiB) 閲覧された回数 4551 回
滝の上は滑になっていてそこで休憩。何時の間にやら雨はやんでいて落ち着いて休む事ができた。
大滝の上から30~40分位は滝が程よく出てきて沢登りらしくなる。花崗岩の間に黒い岩肌を突き出した変わった滝もあって楽しませてくれた。
詰めはルンゼの急登となりそうだったので右手の枝沢を登り尾根上にあがった。後はどのようにして下山にかかるか。地形図で確認すると尾根を乗っ越したところの沢を下っていけば長者の里からの登山道に出合うようだ。手っ取り早くこれで行く事にしよう。
最初、少し薮っぽいがすぐにすっきりして滑が現れる。急傾のため脇を巻いたりして慎重に下る。これで大滝が現れたらいやだなあと思っていると現れた。30m位の滑滝だ。ただ水量も見栄えも正面谷の滑大滝と比較するべくもない。脇の木立を辿って簡単に下りる。
その後も幾つか滝が現れたが難渋する場面はなかった。最後にゴルジュにできたチョックストーンを右岸から巻くとすぐに登山道に出た。後はこの登山道を歩いて長者の里に下りる。
長者の里は昔に比べると随分おしゃれな建物が増えた。しかし夏休みが終わったからだろうかわずかな家族連れがいただけで閑散としていた。
長者の里を後にして通りの少ない車道を長者平スキー場まで歩く。相変わらず空はどんよりしていたが頬をなでていく風が心地いい。思いの外充実した沢行を終えて気分は沢やか!
*翌日は竹屋谷からブンゲンに行ってきた。山日和さんが忘れてきたというスリングを無事回収してきた。

- こんなところに掛け忘れてありました
- P9090052.JPG (76.33 KiB) 閲覧された回数 4551 回