2012年8月26日(日) 晴れ 白山 大白水谷遡行 沢歩き
とっちゃん(滋賀県代表)、kyuちゃん(福井県代表)、Imaちゃん(愛知県代表)、兔夢(岐阜県代表)
6:25 平瀬道登山口 → 7:15~30 転法輪谷出合 → 12:00 二俣 → 13:00~13:25 大倉山避難小屋 → 15:15 平瀬道登山口
美女3名に囲まれての沢行となった。はてさてどうなる事やら…。
平瀬道登山口で前泊。休憩所でとっちゃん、kyuちゃんと夕食をかねた宴会。窓の外には見とれるような星空が広がっていた。明日は楽しくなりそうだ。
目覚めればImaちゃんが来ていて久し振りの挨拶。深夜2時に到着したそうだ。
休憩所で4人そろって朝食を摂って青空の下を出発。登山者たちが林道を歩いていく僕らを不思議そうに見ていた。
大白水谷にかかる橋の手前に踏み分けがありそれを辿って流れに下りる。この谷には温泉成分が含まれているらしく川が白っぽい。大白水谷の名の通りだ。
しばらくはゴーロの沢が続く。流れを左右に渡りながら進んでいくと徐々に頭上が開けて紺碧の空が広がる。いい天気に恵まれた。
右岸側に荒々しい壁が見えてくると間もなくで二俣に出る。右に進めば転法輪谷。そちらは河床が黒い。
流れの淀みに白い浮遊物が浮かんでいる。湯の花のようなものだろうか。これを見た女性陣は肌に塗り付け「スベスベになるー!」と大はしゃぎ。乙女心というものだろう。更に上流では温泉成分で白くなった岩に頬をスリスリしていた。
二俣からわずかで両岸が立ち小滝が現れる。最初の二、三を軽くかわすとホームページやブログの写真でよく見る二条滝が現れる。ここは定石通り真ん中の岩場を登る。その上に最初の大滝ともいうべき6m滝。ここは右手の階段状を思ったより簡単に登った。振り返れば女性陣も続いている。ロープを出そうかと問いかけると「いらない」の返事。う~む。
すぐにこの谷最大と思われる20m大滝が眼前に立ちはだかる。簡単なへつりと小滝をこなし滝の下に立った。しかしあまりに早いメインイベントの出現にまだ心の準備が…と思っているとこの沢経験者のkyuちゃんがさっさと滝左の岩場に取り付いた。それを追うImaちゃん。この二人を見てロープで引き上げてもらおうと待ちを決め込んだ。がよく考えたらロープは自分が持っているのだった。慌ててkyuちゃんを追う。

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取付きのホールド、スタンスが細かくてアタフタ。最初のテラスでImaちゃんを抜いてその次の段でkyuちゃんに追いついた。その先は下から見た感じ通り比較的簡単で落ち口に一番乗り。後続のためにロープを出そうとしていたらkyuちゃん、とっちゃんは涼しい顔をして登ってきた。Imaちゃんが最後でちょっと苦戦気味(と思いたい)。遅ればせながらロープを出した。彼女の足下は釣り用の渓流靴だ。
大滝をこなしてテンションは上がる。続く巾広の15m程の滝も調子に乗って右側に取り付いた。下から見た時に上の草付きに登ったらしい踏み分けが認められたのでいけるだろうと踏んだのだ。しかし上部で行き詰まる。手がかり、足がかりともあり行けそうなのだが立っている。安全を期すなら無理はしない方がいい。万が一の事があればお嬢様方に迷惑がかかる。しかし下りるのも難しく下にいるメンバーにロープを投げ渡し上からフォローしてくれるよう頼む。

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フォローを待つ間上部のルートを確認。やはり行けそうな感じがして何度か足を踏み出そうとしたがじっと我慢。その内に僕のすぐ後を追ってきていたkyuちゃんが脱出ルートを滝横の草付きの中に工作、滝を下りる事に成功した。これを使って僕も脱出。フォロー組を追うと二人はまだ巻きの途中だった。
2、3の小滝を快適に直登していく。切り立った谷と木々の緑と青空が織りなす景観はすばらしい。女性陣もこの景色の中でハイテンションのまま流水をものともせずクライミング。こちらはタジタジとなる。
右岸の岩場がモッコリと張り出した下にある小滝は取り付けばなんとか登れそうだがその前の渕がやけに深い。それを嫌って巻く事にしたが思わぬ高巻きを強いられた。この巻きの途中で後発のパーティが追いついてきた。彼らは見事この小滝を登ってきた。拍手喝采。
大巻きの後の垂瀑は右から簡単に巻いていく。ここから先はシャワークライミングのオンパレード。水は思わぬ冷たさだがその中をくぐり抜けていく快感は何ともいえない。飛沫を浴びながらの登攀にキャッキャ、キャッキャの歓声があがる。童心に返ってわざわざ流水の中に突入していく少女たち。見守るこちらまでその気にさせられる。

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最後の大滝は10m程か。見れば途中で先行していった後発パーティが左の壁を登攀中。これは参考になるとしばらく見学。3名の内2名までがフリーで登っていった。(ちなみにこのパーティの構成は男1、女2)
さて我々の番になった。無理をしたくなければ右から大巻きをして越える事も可能だがお嬢様方がそれをお許しになるはずがない。左壁の手前の方を直上しバンドにのって落ち口脇の岩のところに出た。後はロープを出してお嬢様方を確保。とロープを出している間にkyuちゃんは斜上ルートを中腹あたりまで登ってきた。しかし流石にロープを要求してきた。この辺りはかわい気があるとでも言おうか。

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全員無事に滝をクリア。これでこの沢の主立った滝は終了したが尚もお嬢様方は興奮覚めやらぬままに水流の中を歩き続けた。
上空が広々とした二俣に出ると流石に水も細って水流歩きも終了。二俣を左に入り次の二俣も左。すぐに左に涸れ沢が現れる。水流は右の沢筋に続いているが大倉山西の鞍部に出るにはこの涸れ沢を登るのが正解。この時は水流を追おうとした僕に対してとっちゃんが名判断くだし間違いを防げた。
鞍部までの沢筋はまるで登山道のようで歩きやすかった。鞍部の登山道直下でやや薮が被さるがほんのわずかだ。下山途中で先行のパーティに再び出会うが彼らは涸れ沢に入らず流水を追ってしまったらしい。そちらは薮漕ぎが大変で時間もかなりロスしたようだ。
大倉山避難小屋で沢装束を解いて下山にかかる。途中、大倉山山頂と書かれた道標が立っていて踏み跡もあったのでそちらに向かったが三角点が見当たらない。地形図で確かめると三角点は笹薮を漕いで更に東にいった辺りのようだ。お姉様方が「折角ここまで来たんだから三角点を踏むぞ!」というのでそれではと笹薮漕ぎを始めた。
GPSで三角点の位置を確かめつつ笹をかき分けていくとわずかばかりの切り開きに出た。その中央に古い三角点。見事大倉山三角点到達!奥美濃の薮山のような三角点だった。
稜線上の登山道歩きはとても気持ちがいい。岳神庭の幹の白さと葉の緑、そして青空の織りなす色彩がなんとも清々しい。吹き抜ける風もさわやかだ。
少し下ると白水湖が眼下に見える。深い緑の水面がなんとも不思議な感じだ。
岳神庭がブナにかわり少し鬱蒼としてくると先ほどまで感じたさわやかさも何処へやら。いつまでも続く下りにいい加減うんざりした頃にやっと登山口の駐車場が見えた。
登山口に下りて握手を交わす。出発前はいろいろな不安もあったが終わってみれば楽しくハイテンションな沢行だった。お嬢様方もニコニコ顔で次の再会を約してそれぞれの帰路についた。