いつの間にか8月。原発が動かないとヤブサイトも真っ暗!? なんてヒヤヒヤしてたら夜も昼間も猛暑のオリンピック(現地は涼しい?)観戦で、足りないのは電気でなく睡眠だったりして…。これで高校野球が始まったらどないなるの(>_<)
…ってなわけで、遅くなったレポ、所在証明(ダラダラと長いだけです)だと思ってお許しくださいマセ。m(__)m
【 日 付 】2012年7月25日(水)~27日(金)
【 山 域 】両白/白山北部登山路周回
【メンバー】単独
【 天 候 】高曇り~晴れ
【 ルート 】25日(水)=新岩間温泉駐車場-加賀新道登山口-ゴンドラ山頂駅-檜倉-しかり場分岐-長倉山-奥長倉避難小屋(泊)
26日(木)=避難小屋-奥長倉山-美女坂の頭-天池-油池-長坂-四塚山-七倉辻-岩間道-小桜平避難小屋(泊)
27日(金)=避難小屋-楽々新道-丸石谷登山口-林道-新岩間温泉駐車場
梅雨が明けた。とはいってもしっかり晴れるのは次週以降だろう。なんて思っていたら、ケータイ着信。珍しくチャリちゃんからだ。なんでも白山北部あたりをうろついてるとか。岡崎のHさんと一緒らしい。ケータイはすぐ切れてしまったが、こちらの山スイッチは入ってしまったよ~!
昨年、岩間道から中宮道を周回した(避難小屋2泊)。残るは西側の尾添尾根(加賀禅定道)と楽々新道の周回だ。いつか行こうと思っていたのだが、体力を考えたらその可能性は毎年小さくなっていく。なので、今行くしかない!のだ。
毎日がホリデー。お天気だけが判断基準。いや、経済的制約ってもんは勿論あるのだが…。それはそれで、なんとかなるやろ…と、カミサンの顔色を窺うと、ほとんど諦め顔。「止めてもどうせ行くやろな(-_-;)」
そういうわけで24日、交通費節約ルートで一里野へ向かう。一里野スキー場にはまだ夕刻前。ゴンドラ「rio」は動いていないので山頂駅までの登山口を確認しておく。岩間道への林道を20分ほどで新岩間温泉へ。休業していた山崎旅館が営業再開してる。仲居のお姉さんにあいさつして写真など撮らせてもらう。なんでも道路が崩壊して遅れたが今年7月初めからオープンされたという。歴史ある山の湯の復活は、とにかくもめでたいことだ。
登山者用の駐車場には車が3台。一画に停め、横にテントを張る。今日はここで寝て、明日の朝、自転車でチェック済みの登山口へ下る予定。
ところで、昨年には使えたここのトイレだが、いまは使用不可なので、要注意。
1日目(25日)
パッキングをやり直しながら考える。できる限り軽くせな…。で、毒液アワワはメンバー落ち! 車で待機だ。昨夜の一人宴会で戴いたから、まあいいや。
6:15 起き出した山崎旅館の泊まり客を尻目に駐車場を後にする。登山口近くにある作業小屋の軒先に自転車をデポ。小屋の近くに水場がある。水はいくらあっても足りないくらいだろうが、重さを考えればむやみには担げない。その加減の判断が難しいところなんだろう。予定のルートではこの先、水場はほとんどない。一応、「水場」表示がある油坂と小桜平もこの時期、実際は涸れている可能性が高いのだ。となれば、本来なら5、6Lは必要かも? とは思うものの、持ったのは3L。これ以上、担げません~(@_@;) なんて居直ってみたが、これじゃあいくらなんでも少なすぎるんだが…。
6:55 加賀禅定道はハライ谷登山口から入る場合が多いようだが、ゴンドラ山頂駅に出るこの巡視路からも取り付ける。草ヤブが刈り込まれた登山路はかなりの急登だが、1時間余りでいきなりススキの原っぱへ。左手にゴンドラ駅舎が見える。
標高点1045の展望台。尾添川の谷を挟んでドンブリを伏せたようなブナオ山がデンと構える。その向こうにスーパー林道の北側の山の稜線。
展望台の裏側から縦走路が伸びる。歩き易い登山路。やがてスキー場から回り込んでくる林道を横切り登山路に復帰。急坂を登りきると右手に桧の古木。おや、左にも。存在感ある巨木があちこちに。「檜倉」の標柱がある。なるほどなるほど。

- 檜倉の古木
- P7250107.jpg (72.4 KiB) 閲覧された回数 6838 回
平坦になるとブナも現われ、「木実谷頭」の標柱を過ぎ、急坂を登るとみごとなブナの林。ここで一服だ。
「緑の谷峠」標柱を過ぎ、足元の花を愛でながら進むと展望が開け、薄いガスの向こうに奥長倉山から美女坂あたりの稜線が浮かぶ。
10:45 しかり場分岐。ハライ谷登山口からの道(檜新宮参道)と合流。檜新宮まで下れば水(御仏供水)が得られるのだが、余分なアルバイトはごめん。
市販地図だと、泊り予定の奥長倉避難小屋まで1時間40分。天気はまずまずだし、時間はタップリ。休みながらゆっくり行くことにする。緩やかになった登りを進むと、右手に刈り込みがあり、標石柱と「長倉山(本峰)1660.57m」のプレート。
もう12時前。まだアップダウンがある。長倉山から3回目の登り返し。上の潅木のなかで人声がすると思ったら、避難小屋が現れた。今日の宿だ。13時を回ったところ。
人声の主は和歌山からの中高年男女3人組。ちょうど小屋前のテーブルでランチが終わったところらしい。中宮道のゴマ平避難小屋と室堂の2泊で、背中のザックは60L級。今日は一里野からタクシーで金沢へ出るという。こちらは車利用ばかりだが、アクセス方法は様々。どれが便利、どれが安上がり、どれが安楽…と一概には言えない。
さて、今夜はやはりひとり寝かな? 取り敢えず荷物をおろし遅くなったランチだ。食欲がない。そうだ、保冷バッグにトマトが入ってるはず。丸ごと齧り付く。冷たい果汁が喉をうるおしてくれる。毒液アワワの比ではない。こんなに美味しいならもっと担いできたら良かった。もうひとつは朝用に残しておこう。
外をひと回りしてから一眠り。うつらうつらと3時間ほど。そろそろ夕刻だ。外へ出てみる。小屋の周りに咲く花に綺麗な蝶が舞う。名前は知らない。アゲハチョウに似ているが青っぽい羽根。よく聞くアサギマダラかも?
西から上がってきたガスが尾根を越えて丸石谷を埋めてゆく。明日は晴れるだろうか?
さあ、暗くなる前に夕食を食べてしまおう。小屋に戻り湯を沸かす。メニューはα米にレトルトカレー。ワカメの味噌汁。なんとか食べられそうだ。明日のために食べきらないと。

- 奥長倉小屋の夕景
- P7250232.jpg (30.78 KiB) 閲覧された回数 6838 回
18:30 夕景を見に外へ。奥長倉山まで登ってみる。ほんの10分ほど。西陽を浴びて四塚山~七倉岳の稜線がくっきり。丸石谷はガスに埋まったままだが上空はすっきりした青空。沈みかけた西陽が小屋を照らす。刻々と彩を変えていく西の空。
結局、同宿者はないみたい。あとは寝るだけだ。
2日目(26日)
6:10 朝食を済ませ出発。5時発の予定だったが1時間遅れ。今日は七倉辻から空身で山頂のお池巡りでもして、16時頃には小桜平小屋着の予定なのだが、水と体力の残量を見て判断することにする。
狙った通りの好天。!(^^)! 振り返れば笈ヶ岳~大笠山の青いシルエット。遠く北アルプスや立山・剱岳の稜線も望める。背中の荷物もやや軽くなったこともありスタートは快調。
奥長倉山を下った鞍部に「水飲み場5分」の標識が倒れている。左のヤブを下ればいいのだろうが、涸れている可能性の方が高いので、そのまま進む。
美女坂の登りは結構きつい。鞍部から頭まで1時間近くかかってしまった。なんで「美女」なのか知らないが、汗でビジョビジョにはなる。(>_<)
しかし、ここからは眺望も楽しみながらの稜線歩き。左に百四丈滝が滝音とともに現れる。この斜面を滝壺まで下ると下から滝を見上げることができる。でも今は、その余裕はないなあ…。残雪期なら、とは思うが実現の可能性は極めて無限小?だ。少し入った展望台から眺めるだけでガマンしておこう。

- 百四丈滝
- P7260290.jpg (56.29 KiB) 閲覧された回数 6838 回
低いササの湿地帯になると木道が現われた。平坦、もしくは緩やかな登りで、これなら楽々だ。ニッコウキスゲやハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、時々クロユリも咲く。四塚山が少しずつ近づいてくる。
8:25 おや、水だ! ・2138pの手前の雪田の下部から草地に向けて融水が流れ出している。朝陽にキラキラと光る流れ。こりゃ、神の恵みや!(^^)!
この先の油池の水場が涸れていないとは保証できない。ここで冷たい水に出会えるとはラッキーとしか言えない。草地に入ると伏流になってしまっているので、雪田のすぐ下でシェラカップを使って水を汲む。ゴミを濾すために茶漉しネットを持ってきたのが役立つ。すぐに2Lタンクは満杯に。500mlのペットボトル2本にも詰め、体内にもカップ2杯分を流し込む。さすがに氷が融けたばかりの水は冷たい!
本当は雪渓の融水をそのまま飲むのはお腹には良くないのだろう。が、いまはそんなことは言ってられない。
9:00 下りかけるとすぐ「加賀室跡」の石垣と平坦地があり、その先に天池。この池の水もきれいで、いざというときは飲料になる(要煮沸)。ピークを巻くように水平に付けられた登山路は助かる。
9:50 油池で一休み。水はすでに確保したが、水場確認のため西側へ踏み跡を下ってみる。小さな涸れ沢に沿った踏み跡を5分余りで水場らしい沢に出る。水はチョロチョロと一応流れているが、いつ涸れても不思議ではない。
時計を見ればもう10時半だ。これでは山頂のお池巡りはパスだなあ。(@_@;)
となれば、気が楽になる。夕刻までに小屋へ着けばいい。とはいえ、カメワリ坂、長坂と続く登りはキツくて長い。(>_<) 歩いてきたラクダの背中のような尾根を振り返りながら、登ってゆく。

- 四塚山のケルン群
- P7260390.jpg (60.8 KiB) 閲覧された回数 6838 回
12:30 やっと平坦になり湿地帯に木道が現われると北竜ヶ馬場。雪渓の融水で登山路は小川状態だ。まもなく四塚山のケルンに到着。油池から約2時間。湿原の花を撮りに室堂方面からやってきた単独者が二人と出会う。
四塚山の三角点は北西のピークにあるようだが南東のピーク・2530のほうが高い。ピークへの登山路は見当たらなかったのでどちらも素通り。七倉山との鞍部でランチにする。
13:30 目の前に聳える七倉山へは通行禁止となっている。登山路は南側を巻く。10分で七倉辻。大きな雪渓が残っている。大汝山の写真だけ撮って岩間道へ。七倉山への登り口は見当たらない。
小桜平の小屋まで2時間余とあるからすぐだなと思ったら大間違い。清浄ヶ原~見返坂を、右手の火の御子峰の景観を眺めながら下る。
15:55 やっとこさで楽々新道との分岐。あと15分、がんばろう。ハクサンコザクラが咲きそろう登山路を下ると右前方に避難小屋が見えてくる。小屋の前の水場はやはり湿地と化して流れはない。昨年よりも涸れている感じ。
小さく「こんにちは~」と声をかけて入る。室内は真っ暗。誰もいない。荷を下ろし、三方の雨戸を開けると一変、明るい部屋になる。まだ木の香りが残る真新しい小屋。一昨年に改築されたばかりだ。

- 貸切の小桜平小屋
- P7260449.jpg (40.83 KiB) 閲覧された回数 6838 回
この小屋からも北の窓から笈ヶ岳~大笠山が近い。
夕食はα米の五目御飯。半分だけ食べて残りは朝食にとっておく。塩コンブを熱湯で戻したスープが美味しい。ヘタなインスタントみそ汁よりも美味いかも?
3日目(27日)
6:30 床と土間の掃除を済ませてから下山路へ。じつは分岐まで登り返して岩間道を下ろうか?とも考えたのだが、未踏の楽々新道を選ぶ。楽々で下れそうな名前に引っ張られる…。
ササとナナカマドなどの灌木、背の低いハイマツ(?)の間の道を下って行く。小桜平は池塘があり細い踏み板が架けてあった。
ここを過ぎると両側を樹木に遮られ見晴らしのない単調な道が続く。名前とは裏腹に荒れたところもあり、登るにも下るにもけっして「楽々」な道ではない。市販地図にも丸石谷登山口までなんの記載もないが、変化も面白味も全くない、足が「ガクガクシンドー」(>_<)だったのだ。
10:00 やっとのことで登山口に出た。林道がヘアピンカーブしたところで、倒れた標識柱が草に埋もれかけている。しかも林道から少し離れているので、登ってきたら分かりにくいだろう。ネットのレポに、気づかず通り過ぎたという書き込みがいくつかあったが、さもありなんである。
こちらは下山なのでそんなことはなかったが、替わりに、林道をどっちへ進めばいいのか分からなくなる。疲れた頭に地図を思い浮かべるのだが、こころもとない。GPSで現地確認し左右を確認して右へ進む。
きっちり20分歩いて山崎旅館の前の駐車場へ。今回も無事に帰れたなあ…。なんとなく感慨深い。
自転車を回収してから「天領」の露天風呂で汗を流す。レストランが営業していないので缶ビールで一人乾杯。休憩ルームで、TVから流れる国会中継を子守歌替わりに昼寝。人声で目が覚めるともう正午を過ぎている。そろそろ帰らないと。
勝山の「8番らーめん」(美味しい!)のラーメン+餃子定食で空きっ腹を癒し、帰路も木之本まで一般国道を走る。
~biwaco
[color=#8000BF] いつの間にか8月。原発が動かないとヤブサイトも真っ暗!? なんてヒヤヒヤしてたら夜も昼間も猛暑のオリンピック(現地は涼しい?)観戦で、足りないのは電気でなく睡眠だったりして…。これで高校野球が始まったらどないなるの(>_<)
…ってなわけで、遅くなったレポ、所在証明(ダラダラと長いだけです)だと思ってお許しくださいマセ。m(__)m [/color]
[b]【 日 付 】2012年7月25日(水)~27日(金)
【 山 域 】両白/白山北部登山路周回 [/b]
【メンバー】単独
【 天 候 】高曇り~晴れ
[color=#8000BF]【 ルート 】25日(水)=新岩間温泉駐車場-加賀新道登山口-ゴンドラ山頂駅-檜倉-しかり場分岐-長倉山-奥長倉避難小屋(泊)
26日(木)=避難小屋-奥長倉山-美女坂の頭-天池-油池-長坂-四塚山-七倉辻-岩間道-小桜平避難小屋(泊)
27日(金)=避難小屋-楽々新道-丸石谷登山口-林道-新岩間温泉駐車場[/color]
梅雨が明けた。とはいってもしっかり晴れるのは次週以降だろう。なんて思っていたら、ケータイ着信。珍しくチャリちゃんからだ。なんでも白山北部あたりをうろついてるとか。岡崎のHさんと一緒らしい。ケータイはすぐ切れてしまったが、こちらの山スイッチは入ってしまったよ~!
昨年、岩間道から中宮道を周回した(避難小屋2泊)。残るは西側の尾添尾根(加賀禅定道)と楽々新道の周回だ。いつか行こうと思っていたのだが、体力を考えたらその可能性は毎年小さくなっていく。なので、今行くしかない!のだ。
毎日がホリデー。お天気だけが判断基準。いや、経済的制約ってもんは勿論あるのだが…。それはそれで、なんとかなるやろ…と、カミサンの顔色を窺うと、ほとんど諦め顔。「止めてもどうせ行くやろな(-_-;)」
そういうわけで24日、交通費節約ルートで一里野へ向かう。一里野スキー場にはまだ夕刻前。ゴンドラ「rio」は動いていないので山頂駅までの登山口を確認しておく。岩間道への林道を20分ほどで新岩間温泉へ。休業していた山崎旅館が営業再開してる。仲居のお姉さんにあいさつして写真など撮らせてもらう。なんでも道路が崩壊して遅れたが今年7月初めからオープンされたという。歴史ある山の湯の復活は、とにかくもめでたいことだ。
登山者用の駐車場には車が3台。一画に停め、横にテントを張る。今日はここで寝て、明日の朝、自転車でチェック済みの登山口へ下る予定。
ところで、昨年には使えたここのトイレだが、いまは使用不可なので、要注意。
[b]1日目(25日)[/b]
パッキングをやり直しながら考える。できる限り軽くせな…。で、毒液アワワはメンバー落ち! 車で待機だ。昨夜の一人宴会で戴いたから、まあいいや。
6:15 起き出した山崎旅館の泊まり客を尻目に駐車場を後にする。登山口近くにある作業小屋の軒先に自転車をデポ。小屋の近くに水場がある。水はいくらあっても足りないくらいだろうが、重さを考えればむやみには担げない。その加減の判断が難しいところなんだろう。予定のルートではこの先、水場はほとんどない。一応、「水場」表示がある油坂と小桜平もこの時期、実際は涸れている可能性が高いのだ。となれば、本来なら5、6Lは必要かも? とは思うものの、持ったのは3L。これ以上、担げません~(@_@;) なんて居直ってみたが、これじゃあいくらなんでも少なすぎるんだが…。
6:55 加賀禅定道はハライ谷登山口から入る場合が多いようだが、ゴンドラ山頂駅に出るこの巡視路からも取り付ける。草ヤブが刈り込まれた登山路はかなりの急登だが、1時間余りでいきなりススキの原っぱへ。左手にゴンドラ駅舎が見える。
標高点1045の展望台。尾添川の谷を挟んでドンブリを伏せたようなブナオ山がデンと構える。その向こうにスーパー林道の北側の山の稜線。
展望台の裏側から縦走路が伸びる。歩き易い登山路。やがてスキー場から回り込んでくる林道を横切り登山路に復帰。急坂を登りきると右手に桧の古木。おや、左にも。存在感ある巨木があちこちに。「檜倉」の標柱がある。なるほどなるほど。
[attachment=4]P7250107.jpg[/attachment]
平坦になるとブナも現われ、「木実谷頭」の標柱を過ぎ、急坂を登るとみごとなブナの林。ここで一服だ。
「緑の谷峠」標柱を過ぎ、足元の花を愛でながら進むと展望が開け、薄いガスの向こうに奥長倉山から美女坂あたりの稜線が浮かぶ。
10:45 しかり場分岐。ハライ谷登山口からの道(檜新宮参道)と合流。檜新宮まで下れば水(御仏供水)が得られるのだが、余分なアルバイトはごめん。
市販地図だと、泊り予定の奥長倉避難小屋まで1時間40分。天気はまずまずだし、時間はタップリ。休みながらゆっくり行くことにする。緩やかになった登りを進むと、右手に刈り込みがあり、標石柱と「長倉山(本峰)1660.57m」のプレート。
もう12時前。まだアップダウンがある。長倉山から3回目の登り返し。上の潅木のなかで人声がすると思ったら、避難小屋が現れた。今日の宿だ。13時を回ったところ。
人声の主は和歌山からの中高年男女3人組。ちょうど小屋前のテーブルでランチが終わったところらしい。中宮道のゴマ平避難小屋と室堂の2泊で、背中のザックは60L級。今日は一里野からタクシーで金沢へ出るという。こちらは車利用ばかりだが、アクセス方法は様々。どれが便利、どれが安上がり、どれが安楽…と一概には言えない。
さて、今夜はやはりひとり寝かな? 取り敢えず荷物をおろし遅くなったランチだ。食欲がない。そうだ、保冷バッグにトマトが入ってるはず。丸ごと齧り付く。冷たい果汁が喉をうるおしてくれる。毒液アワワの比ではない。こんなに美味しいならもっと担いできたら良かった。もうひとつは朝用に残しておこう。
外をひと回りしてから一眠り。うつらうつらと3時間ほど。そろそろ夕刻だ。外へ出てみる。小屋の周りに咲く花に綺麗な蝶が舞う。名前は知らない。アゲハチョウに似ているが青っぽい羽根。よく聞くアサギマダラかも?
西から上がってきたガスが尾根を越えて丸石谷を埋めてゆく。明日は晴れるだろうか?
さあ、暗くなる前に夕食を食べてしまおう。小屋に戻り湯を沸かす。メニューはα米にレトルトカレー。ワカメの味噌汁。なんとか食べられそうだ。明日のために食べきらないと。
[attachment=3]P7250232.jpg[/attachment]
18:30 夕景を見に外へ。奥長倉山まで登ってみる。ほんの10分ほど。西陽を浴びて四塚山~七倉岳の稜線がくっきり。丸石谷はガスに埋まったままだが上空はすっきりした青空。沈みかけた西陽が小屋を照らす。刻々と彩を変えていく西の空。
結局、同宿者はないみたい。あとは寝るだけだ。
[b]2日目(26日)[/b]
6:10 朝食を済ませ出発。5時発の予定だったが1時間遅れ。今日は七倉辻から空身で山頂のお池巡りでもして、16時頃には小桜平小屋着の予定なのだが、水と体力の残量を見て判断することにする。
狙った通りの好天。!(^^)! 振り返れば笈ヶ岳~大笠山の青いシルエット。遠く北アルプスや立山・剱岳の稜線も望める。背中の荷物もやや軽くなったこともありスタートは快調。
奥長倉山を下った鞍部に「水飲み場5分」の標識が倒れている。左のヤブを下ればいいのだろうが、涸れている可能性の方が高いので、そのまま進む。
美女坂の登りは結構きつい。鞍部から頭まで1時間近くかかってしまった。なんで「美女」なのか知らないが、汗でビジョビジョにはなる。(>_<)
しかし、ここからは眺望も楽しみながらの稜線歩き。左に百四丈滝が滝音とともに現れる。この斜面を滝壺まで下ると下から滝を見上げることができる。でも今は、その余裕はないなあ…。残雪期なら、とは思うが実現の可能性は極めて無限小?だ。少し入った展望台から眺めるだけでガマンしておこう。
[attachment=2]P7260290.jpg[/attachment]
低いササの湿地帯になると木道が現われた。平坦、もしくは緩やかな登りで、これなら楽々だ。ニッコウキスゲやハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、時々クロユリも咲く。四塚山が少しずつ近づいてくる。
8:25 おや、水だ! ・2138pの手前の雪田の下部から草地に向けて融水が流れ出している。朝陽にキラキラと光る流れ。こりゃ、神の恵みや!(^^)!
この先の油池の水場が涸れていないとは保証できない。ここで冷たい水に出会えるとはラッキーとしか言えない。草地に入ると伏流になってしまっているので、雪田のすぐ下でシェラカップを使って水を汲む。ゴミを濾すために茶漉しネットを持ってきたのが役立つ。すぐに2Lタンクは満杯に。500mlのペットボトル2本にも詰め、体内にもカップ2杯分を流し込む。さすがに氷が融けたばかりの水は冷たい!
本当は雪渓の融水をそのまま飲むのはお腹には良くないのだろう。が、いまはそんなことは言ってられない。
9:00 下りかけるとすぐ「加賀室跡」の石垣と平坦地があり、その先に天池。この池の水もきれいで、いざというときは飲料になる(要煮沸)。ピークを巻くように水平に付けられた登山路は助かる。
9:50 油池で一休み。水はすでに確保したが、水場確認のため西側へ踏み跡を下ってみる。小さな涸れ沢に沿った踏み跡を5分余りで水場らしい沢に出る。水はチョロチョロと一応流れているが、いつ涸れても不思議ではない。
時計を見ればもう10時半だ。これでは山頂のお池巡りはパスだなあ。(@_@;)
となれば、気が楽になる。夕刻までに小屋へ着けばいい。とはいえ、カメワリ坂、長坂と続く登りはキツくて長い。(>_<) 歩いてきたラクダの背中のような尾根を振り返りながら、登ってゆく。
[attachment=1]P7260390.jpg[/attachment]
12:30 やっと平坦になり湿地帯に木道が現われると北竜ヶ馬場。雪渓の融水で登山路は小川状態だ。まもなく四塚山のケルンに到着。油池から約2時間。湿原の花を撮りに室堂方面からやってきた単独者が二人と出会う。
四塚山の三角点は北西のピークにあるようだが南東のピーク・2530のほうが高い。ピークへの登山路は見当たらなかったのでどちらも素通り。七倉山との鞍部でランチにする。
13:30 目の前に聳える七倉山へは通行禁止となっている。登山路は南側を巻く。10分で七倉辻。大きな雪渓が残っている。大汝山の写真だけ撮って岩間道へ。七倉山への登り口は見当たらない。
小桜平の小屋まで2時間余とあるからすぐだなと思ったら大間違い。清浄ヶ原~見返坂を、右手の火の御子峰の景観を眺めながら下る。
15:55 やっとこさで楽々新道との分岐。あと15分、がんばろう。ハクサンコザクラが咲きそろう登山路を下ると右前方に避難小屋が見えてくる。小屋の前の水場はやはり湿地と化して流れはない。昨年よりも涸れている感じ。
小さく「こんにちは~」と声をかけて入る。室内は真っ暗。誰もいない。荷を下ろし、三方の雨戸を開けると一変、明るい部屋になる。まだ木の香りが残る真新しい小屋。一昨年に改築されたばかりだ。
[attachment=0]P7260449.jpg[/attachment]
この小屋からも北の窓から笈ヶ岳~大笠山が近い。
夕食はα米の五目御飯。半分だけ食べて残りは朝食にとっておく。塩コンブを熱湯で戻したスープが美味しい。ヘタなインスタントみそ汁よりも美味いかも?
[b]3日目(27日)[/b]
6:30 床と土間の掃除を済ませてから下山路へ。じつは分岐まで登り返して岩間道を下ろうか?とも考えたのだが、未踏の楽々新道を選ぶ。楽々で下れそうな名前に引っ張られる…。
ササとナナカマドなどの灌木、背の低いハイマツ(?)の間の道を下って行く。小桜平は池塘があり細い踏み板が架けてあった。
ここを過ぎると両側を樹木に遮られ見晴らしのない単調な道が続く。名前とは裏腹に荒れたところもあり、登るにも下るにもけっして「楽々」な道ではない。市販地図にも丸石谷登山口までなんの記載もないが、変化も面白味も全くない、足が「ガクガクシンドー」(>_<)だったのだ。
10:00 やっとのことで登山口に出た。林道がヘアピンカーブしたところで、倒れた標識柱が草に埋もれかけている。しかも林道から少し離れているので、登ってきたら分かりにくいだろう。ネットのレポに、気づかず通り過ぎたという書き込みがいくつかあったが、さもありなんである。
こちらは下山なのでそんなことはなかったが、替わりに、林道をどっちへ進めばいいのか分からなくなる。疲れた頭に地図を思い浮かべるのだが、こころもとない。GPSで現地確認し左右を確認して右へ進む。
きっちり20分歩いて山崎旅館の前の駐車場へ。今回も無事に帰れたなあ…。なんとなく感慨深い。
自転車を回収してから「天領」の露天風呂で汗を流す。レストランが営業していないので缶ビールで一人乾杯。休憩ルームで、TVから流れる国会中継を子守歌替わりに昼寝。人声で目が覚めるともう正午を過ぎている。そろそろ帰らないと。
勝山の「8番らーめん」(美味しい!)のラーメン+餃子定食で空きっ腹を癒し、帰路も木之本まで一般国道を走る。
[color=#BF0000]~biwaco[/color]