導師サマ、どうしてるかと思ったら、サワヤブ行脚でしたか。(^^)/
夜叉ヶ池登山口へ向かう池ノ又谷林道をふさぐように車が止まっていた。登山口まであと7キロの看板があるその車の
前には無情にも閉じられたゲートがあった。もう7月になるというのにまだゲートが開いていないのか。
それで分かりました。24日が福井側からの山開きだったんですけど、美濃側からの人影がなかったんです。
あとで、「林道歩き3時間強いられた」とかいうブログレポを見ました。
ちょっと遅すぎますね。崩壊でもあるんかな?
道の駅のすぐ横の林道を進む。黒津川は3年前にとっちゃんと遡行したが、時間切れで途中撤退した谷だ。
3月に黒津川を周回するように尾根から行きましたけど、真ん中の沢を詰め上げるとはねえ…。(@_@;)
この谷は吊り師も多いようでトラロープが目立つが、結構古いものが多く、ロープに縋るのは注意が必要である。
黒っぽい岩が多いこの谷は、まだ日が差さないこともあり暗い印象だ。それでも自然林に覆われた谷筋はヤブっぽさもな
く渓相は美しい。
涼しそうや~(^^)/
右岸から大きな滝を掛けて2本の支流が合わさる。1本目はかなりの高さがありそうだ。
予定より時間が掛かり過ぎたがようやく二俣に到着。黒津山頂へ向かう左俣に入る。
しばらく進むと谷が開けて左からの支流を迎えた。この一帯は見事なサワグルミの林に覆われている。右岸の高みには何の跡なのか石垣が残っていた。
△970.0の山頂あたりにお城でもあったんでは?
ふたつ続く二俣はいずれも左を取る。黒津山西のコルへ詰め上がる狙いだ。
Ca900mの最後の二俣を右に進むと息もつかせぬ滝の連続となった。岩肌の色は谷の下部とは違って明るくフリクションも利くようになった。谷の両岸は巻くことも許されない壁で突破するしかない。幸いホールドはそこそこ豊富にあるしフリクションもいいのでさほど苦労はしないが、詰まると下りられないので下から慎重にラインを探る。
メッチャ混んでますね、等高線(@_@;)
8m、5mと越えて進むと3段15mばかりの滝に行き当たった。上部は緩いが下段が立っていて取り付けない。やむなく左のズルズルの草付きを強引に上がって小尾根(と言ってもほとんど尾根の形はないが)に乗る。強烈な傾斜をモンキークライムで這い上がって谷への復帰点を探るも戻れそうな場所がない。谷の上の方を見やると目の高さのはるか上まで滝が続いている。これは谷に戻ったところで通過不可能だろう。
あきらめてこのまま斜面を上がることにした。ヤブがひどくないのが救いである。
もうちょっとラストが楽なところを選びましょう。(>_<)
ようやく辿り着いた黒津山とアラクラの鞍部はヤブも薄く、腰を落ち着けられる空間があった。山頂はすぐそこだが、落ち着いてメシを食える場所はないだろう。ブナもあるしなかなかいいところだ。
ここで靴を履き替えてメシにしよう。それにしてもずいぶん時間が掛かってしまった。
お疲れさま~(^^)/ ゆっくりランチタイムをどうぞ~
腰を降ろすとおびただしい数の虫がまとわりついてくる。蚊取り線香を3分割して火をつけるとあっという間に虫の姿は消えた。この季節、蚊取り線香を忘れたら地獄である。
これ、ヤブ山の必需品ですね。しかし、腰につけて歩いてて3回無くしました。(>_<)
なんとかまだ辛うじて冷えているビールを開け、ゆうべの残りの枝豆をつまむ。食欲はもうひとつだが、今日用意してきたのはミートスパゲティ。これは食べやすく、いい選択だった。ラーメンだと食べる気が起こらない場合もあるのだ。
夏場のラーメンはちょっと…って感じ。biwa爺は山かけそばか冷麺がいいなあ。
今日の目標は天狗山まで縦走しての周回ルート。798.6mの三角点から北西に駐車地へ下りようというプランである。
okuちゃんによると「道」があるという。一般人の概念とはかけ離れた彼の「道」だろうが一度騙されてみよう。
騙されると分かってて、騙されてみると、やっぱり騙された(>_<)と安心できるんです。ね、okuちゃん(^_-)
初めて無雪期に踏んだ黒津山の山頂を過ぎるとササは猛威をふるい出した。尾根芯はとても歩けず、やや左寄りをヤブを縫って進む。赤いテープがたまにあるところを見ると、無雪期に歩く篤志家がいるのだろう。
東峰から下って行きブナ林に入った。だが状況は想像とは違い、ブナの林床はササで覆われていた。なんとなく踏み跡らしきものはある。これがokuちゃんの「道」というわけだ。
これを「道」と呼ぶのはokuちゃん、ふ~さんとカッチャンぐらいのものだろう。
慢性ヤブ依存症3人衆ですか?
切り開きに導かれて三角点に到達。ここだけ小さく刈り広げられていたが、ここに至るまでにフラフラで何の感慨も湧かない。水分の残量が厳しくなってきていたので、口がカラカラになっても我慢して歩いていたので不快感100%である。
6度目の天狗山。雪のない景色を見るのは初めてだ。いや、景色は見えず、見えるのは自分の周りのササだけである。
やっぱり、「見えるのは自分の周りの雪だけである」時期に来るところでしょうね。
雨が降り出したと思う間もなく本降りの様相となった。雨具を着たところで暑くて汗まみれになるだけだ。
下りるまでの辛抱。ずっと樹林帯でまともに雨に叩かれることがないので濡れるにまかせてそのまま歩いた。
まあ、どうせ沢でも濡れてるやろしね。
Ca850mで北西の577mへ続く尾根に色気が出た。最初は通り過ぎて予定通りの尾根を下ろうとしたが、思い直してトラバースしながらその尾根に乗ろうとしたら、植林の伐採跡が続いて歩きにくいことこの上ない。優柔不断のツケが回ってしまった。
ちょっと早まりましたか。(@_@;)
やはり△798.8かその手前くらいからのほうが…
こちらは立ち木も少なく、ズルズル滑りながらの急降下。小谷へ降り立って、流れに顔を漬けて水をがぶ飲みしたら人心地付いた。
後はそのまま流れの中を下る。最後は右岸の草地に踏み跡が現われ、やっとの思いで林道に下り立つ。5時半には着けるだろうと思っていたら1時間近く余分に掛かってしまった。
あらあら、今の時期でなければ闇下ですね。
全身ずぶ濡れの敗残兵のような趣きで車に戻ると、そのまま道の駅まで走り、トイレで素っ裸になって濡れタオルで汗と泥を拭き取ればサッパリ。生き返った。
今シーズンの初沢は、沢登りに来たのを忘れてしまうようなエピローグで終わったのだった。
前半の爽快さはどっかヘ行ってしまいましたね。(>_<)
美濃の「さかうち」の男子トイレには、土曜の夕刻、素っ裸の幽霊が出るらしい…なんて噂が流れませんように。
~biwaco