2012年6月24日(日) 晴れ 奥美濃 コワタビ谷〜蝿帽子嶺 沢登り
クライマーさん、そばつる、兎夢
7:55 登山口駐車場 → 10:55~11:55 蝿帽子嶺 → 12:35 蝿帽子峠 → 14:35 小倉谷出合 → 15:00 駐車場
日曜日はOSKの大白木山~高屋山の縦走山行が予定されていた。その参加メンバーの一部が越波で前夜祭を開くという。縦走山行には参加しないが前夜祭には参加させてもらって大いに盛り上がった。
迎えた朝は梅雨時にしてはなかなかの空模様。縦走隊のメンバーと別れクライマーさんと大垣から駆け付けたそばつるとともに蝿帽子嶺の登山口に向かった。
根尾西谷川の登山口駐車場で準備を整え出発。まだ昨夜の余韻が残っていて足下がおぼつかない。
梅雨時の西谷川渡渉が問題だなあと思っていたがクライマーさん、そばつるは何でもないように渡ってしまった。この渡渉だけで三日ほど悩んでいたのだがあれは何だったのだろう。
蝿帽子嶺が初めてという二人のためにまず峠道の取り付きにある地蔵を見に行く。以前より苔むした感じだが気のせいだろうか。
すぐ脇の流れに下りて遡行開始。今回は峠道のある尾根の東側を流れるコワタビ谷をのぼり西側の小倉谷を下降する周遊コース。どんな沢行となる事やら。
しばらくは穏やかな渓相が続く。水量もそれほど多くなく快適だ。時折現れる小滝が目を楽しませてくれる。
小休止を期にトップをそばつるに替わってもらった。どうも調子が上がらない。
右岸側の枝沢にかかる大滝を見送って進むと4mほどの斜瀑が現れた。ここは簡単にクリア。その先に6mほどの二段滝。登れそうな雰囲気だったがちょっと水量が多いので安全を期して右側ルンゼから巻く。この巻きが結構しんどかった。

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その後は連瀑帯となり楽しく遡行を続ける。今シーズン初めての沢行となったクライマーさんもニコニコ顔だ。

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地形図で三俣になっていると読んでいたところは四俣になっていた。一瞬迷ったがもう一度地形図を見直して理解できた。
この辺りから沢はどんどん斜度を増していく。現れる滝も水量は少なくなるものの難度は高くなる。それをそばつる、クライマーさんは積極的にクルアしていった。こちらは滝は二人に任せて巻き巻き。しかしその巻きも存外簡単じゃなかった。

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岩床の沢筋を急登していくと最後は逆相の薮急斜面となった。木々を引っ掴みながら身体を持ち上げていく。やがて斜度が緩くなり三角点よりわずかに東の稜線に出た。そばつるは「ほぼ100点満点」といってご満悦。僕も不満はない。
大人三人がやっと腰を下ろせる三角点広場で万歳三唱して大休止。昨年、向井谷からここに登った時は三角点に着いた途端に雨が降り出したが今日は梅雨真っ最中にも関わらず(しかも“龍神様”ことそばつるがいるにも関わらず)なかなかの空模様だ。ただし見えるのは西側の能郷白山のみ。この渋さがいい。能郷白山にはわずかだが雪渓が残っていた。
大休止後は稜線沿いの踏み跡を辿って蝿帽子峠を訪れる。この踏み跡は登山道と呼ぶには少し薮が被りすぎている。近年あまり歩かれないのだろう。樹間の切れ間からは残雪の白山が見えた。
途中、峠への分岐を通り過ぎてしまい北へ続く尾根へ入ってしまった。しかしこの間違いで立派な根上檜を見る事ができた。思わぬ見物に二人も喜んでいたのでこれはこれでよしとしよう。
蝿帽子峠には周りの風景に不釣り合いなステンレス製の道標が立っていた。わずかに岐阜県側に下りたところに地蔵が鎮座する。鼻が欠けていて痛々しい。小倉谷を目指してこの地蔵の前の斜面に飛び込んだ。
初めこそ急斜面を下るが沢筋に出てからは比較的穏やかで出てくる小滝も容易に下る事ができた。
小倉谷本流に入ってからも穏やかな流れが続く。左右の樹林がすばらしく雰囲気は金ケ丸中流域に似ている。
下流に至り地形図上に岩壁のマークが現れる手前でゴルジュになっていた。これは、と思っていると案の定大滝が現れた。どうしようかと思ったが右岸側を見ると上部にフィックスロープのしてある巻き道がありこれを利用した。
これが意外とハラハラものだった。道はあるもののすぐ横は谷底まで十数メートルを真っ逆さま。しかも落ち葉で埋もれており沢靴では何時滑ってもおかしくない状態。慎重に進んでなんとか乗り切った時には心底ホッとした。
下から見た大滝は8mほどで登れそうな雰囲気があった。でも実際にやってみると難しいのだろう。

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その後は川幅が広くなり時折小滝が出てくるが問題なく下れた。古い堰堤を左岸から巻くとその下に堰堤と見間違うような横巾の広い滑滝が現れた。ここを右岸からまき少し下ったところが根尾西谷川だった。

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三人とも満足顔で国道157号線を駐車地まで歩いていった。時折温見峠側からの車が追い越していったが不思議な三人連れに見えた事だろう。
帰りに越波に寄ると調度OSKの縦走隊が帰り支度をしているところだった。お互いに今日の山行報告をする顔には充足感に満ちあふれ輝いていた。
注)ハロー伝説…それはまだ洞吹氏が元気に奧美濃の山を登っていた頃、蝿帽子嶺に単独で登り悦に入って休息していると目の前の薮から「ハロー!」という声が聞こえた。空耳かと疑い「どなたですか?」と尋ねたところそこに現れたのは… これ以上は僕には書けません…あしからず。ちなみに洞吹氏は今も元気です…たぶん…